みんなちがって、みんないい。~発達障害と療育・幼児教育のこと~

みんなちがって、みんないい。~発達障害と療育・幼児教育のこと~

2009年2月生まれの長男ポテチ(発達障害があります)と
2012年2月生まれの長女マシュマロとの日常です(*^_^*)
ポテチとマシュマロへの幼児教育や、ポテチの療育的な取り組みについて綴っていきます。
お気軽にアドバイスやコメントなど頂けたら嬉しいです☆

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ポテチは3歳6か月時健診で療育へつながり、幼稚園年少の秋口からB療育施設へ通所を開始しました。

 

普段は、母親である私の勤務先の院内保育を利用し、

平日は「ダブル保育」という形で幼稚園へも通所していました。

 

B療育施設へは、週1回、幼稚園・保育園をお休みして2時間程度のプログラムに参加していました。

通所開始したばかりの頃は集団プログラムに参加していました。

 

集団は最大10人程度のグループで、障害の程度や困りごとの種類も様々…。

知的な問題を合併したお子さんも含まれているため、課題のレベルや進行速度は一番緩やかなレベルに合わせられていました。

 

あるとき、「ポテチ君は少集団の方が適しているかと思います」と言われ、B療育施設からの勧めで小集団へ移動しました。

小集団は、知的な問題が無く、課題が似た傾向にあるお子さん5人程度までのグループでした。

小集団は半年程度は順調に行われていたのですが、他のお子さんとの兼ね合いで、2名に再編成されました。

 

当初からポテチの一番大きな課題は、他害でした。

2名編成になってから、相手のお子さん(B君)との間に意図的に「葛藤場面」を設定することが多くなっていったため、

ポテチが感情的になる場面が増えていきました。

(B療育施設は外から療育中の様子をマジックミラーやカメラで観察できるため、私はマシュマロと療育の間様子を見ていることが多かったです)

 

B君も発達障害を持っていますから、玩具を投げたりつかみかかろうとしたりして、指導員が仲裁に入って振り返りをする場面が幾度もありました。

ハラハラとしますが、療育の場だからこそ葛藤を経験して、「望ましい行動」を身に着けるstepだと考えて、見守る他ありませんでした。

また、ポテチも同様の特性を持っていましたから、ぶつかり合うことでお互いの成長を支え合える・・・

ある意味では「お互い様」の精神の上で成り立っている訓練の場なのかな…と受け止めていました。

 

ある時から、B君が都合が悪い・体調が悪い…等の理由で、

お休みをされてポテチの療育プログラムが「個別」に切り替わることが何週か続きました。

でも…ちょうどポテチが退室して、わずかに時間を空けて、B君が療育施設に入っていることに気づいてしまいました。

 

そして、ある日、予約のダブルブッキングをしてしまったようで、体調不良であったはずのB君と、鉢合わせになりました。

本来であれば2名で小集団を実施するはずが、空いていた隣室でB君は療育に入り、ポテチも個別プログラムに入りました。

 

さすがに…

ポジティブに捉えようと構えている私でも気が付きました…

ポテチが煙たがられていることに…

 

B君がわずかに早く退室されたので、施設長さんに

「ポテチがご迷惑をおかけしているんでしょうか…。

他害がありますから、B君やお母さんに嫌な思いをさせてしまったでしょうか・・・?」

と、謝罪をしつつ声をかけてみました。

 

施設長さんは、若干気まずそうな表情をしながら…

「実は…ポテチ君がB君に手を挙げてしまうことが多くて、B君のお母さんから一緒に療育をしたくないと言われてしまって…」と。

 

ポテチの他害を正当化するつもりはありませんでしたが、

B君からの他害もありましたよ?

療育の場からも排除されたら、ポテチはどこで生きていけばいいんですか??

・・・と、ガーンと頭を殴られたよう衝撃を受け、言葉が出てきませんでした。

 

この日から、ポテチは個別の療育に切り替えをされました。

 

障害児同士の療育の場での他害・・・

どこまでが容認されて、どこに責任を求めるのか?

我が子が危ない目に遭うことを、親として許せない気持ちは痛いほど理解できる反面、

障害児を本来受け入れるはずの場ですらも排除されたら生きていけないのでは・・・。

と、混乱し辛い気持ちで居た堪れなくなりました。

 

今でも、この答えは出ませんし、心に残っている出来事です。

 

 

ポテチが5歳2か月の時の、

B療育施設で立てた目標とかかわりの方向性をまとめました。

 

 

○集団内での行動目標○

長期:思い通りにいかないことがあっても、すぐに切り替えてプログラムに参加することができる。

短期:思い通りにいまないことがあっても、離席せず座っていることができる。

指導方針

必要に応じてクールダウンスペースで気持ちを落ち着かせ、切り替えができるようにする。

指導員のお手伝いや、役割を担うことで集団参加へのモチベーションをあげる。

離席が多いようであれば、罰提示カードを用いて罰の提示をわかりやすくする。

また、注目引きがあった場合には罰の提示を行い、適切な場面での適切な行動促していく。

 

 

○個別の行動目標○

長期:興味のない課題でも集中して取り組み、個別指導の40分間座っていられる。

短期:20分間課題に集中し、座って取り組むことができる。

指導方針

予定確認で見通しを立てたり、次にやるプログラムの実物(工作であれば完成したもの)をみせ、期待感やわくわく感を持続させたまま課題に取り組めるようにする。

また、注目引きがあった場合には罰の提示を行い、適切な場面での適切な行動を促していく。

 

 

○集団参加への目標○

長期:玩具等を友達と譲り合い、トラブルなく遊ぶことができる。

    思い通りにいかない場合も我慢することができる。

短期:玩具の取り合いの際には「かして」「返して」等いうことができる。

    また、借りることができない時は「長い針が○になったらね」等、交渉することができ、自分で切り替えができる。

    指導員との1対1のフリープレイの中で、ポイントありで「かして」「かえして」「やめて」がいえる。

指導方針

指導員の介入で「かして」「かえして」を言ったり、交渉ができるようにしたりする。また、困ったことや嫌なことがあるときは、先生へ伝えることを約束する。

フリープレイや葛藤場面を設定し、「かして」や「かえして」「やめて」が自分で言えるようにしていき、集団生活の中でも般化できるようにしていく。

 

 

○コミュニケーションの目標○

長期:手を出す前に、指導員に対し落ち着いて状況の説明・理由を話すことができる。

短期:クールダウン後、指導員に対し状況の説明ができる。

指導方針

指導の中で、状況説明の課題を取り入れていく。

自発で状況の説明ができるように促していく。

また、集団の中では、別室でのクールダウンを行った後、指導員の介入ありで落ち着いて説明ができる。

 

 

前回(4歳11ヵ月)時とほとんど同じ内容ですが、コミュニケーションについては、

 

まずは別室でのクールダウン

落ち着いた頃合いを見計らって状況をきく

 

・・・という点に焦点を絞って関わっていただいていました。

 

ポテチが4歳11ヵ月時点での療育の振り返りです

以下のような目標・指導方針で療育を受けていました。

 

鉛筆面談記録

一時期落ち着いてきたが、コントロールが効かなくなってきて、不安定な日が多い。

親の仕事の関係で一日のリズムが日によって違うため、それが原因かもしれない。

アセスメントをしながら様子をみていく。

 

○行動目標○

長期:思い通りにいかないことがあっても、すぐに切り替えてプログラムに参加することができる。

短期:思い通りにいかないことがあっても、離席せず座っていることができる。

指導方針

必要に応じてクールダウンスペースで気持ちを落ち着かせ、切り替えができるようにする。

指導員のお手伝いや、役割を担うことで集団参加へのモチベーションをあげる。

離席が多いようであれば、罰提示カードを用いて罰の提示をわかりやすくする。

また、注目引きがあった場合には罰の提示を行い、適切な場面での適切な行動を促していく。

 

長期:興味のない課題でも集中して取り組み、個別指導の40分間座っていられる。

短期:20分間課題に集中し、座って取り組むことができる。

指導方針

予定確認で見通しを立てたり、次にやるプログラムの実物(工作であれば完成したもの)をみせ、期待感やわくわく感を持続させたまま課題に取り組めるようにする。

また、注目引きがあった場合には罰の提示を行い、適切な場面での適切な行動を促していく。

 

 

 

○集団参加への目標○

長期:玩具等を友達と譲り合い、トラブルなく遊ぶことができる。

    思い通りにいかない場合も我慢することができる。

短期:玩具の取り合いの際には「かして」「返して」等いうことができる。

    また、借りることができない時は「長い針が○になったらね」等、交渉することができ、自分で切り替えができる。

    指導員との1対1のフリープレイの中で、ポイントありで「かして」「かえして」「やめて」がいえる。

指導方針

指導員の介入で「かして」「かえして」を言ったり、交渉ができるようにしたりする。また、困ったことや嫌なことがあるときは、先生へ伝えることを約束する。

フリープレイや葛藤場面を設定し、「かして」や「かえして」「やめて」が自分で言えるようにしていき、集団生活の中でも般化できるようにしていく。

 

 

 

○コミュニケーションの目標○

長期:手を出す前に、指導員に対して落ち着いて状況の説明・理由を話すことができる。

短期:クールダウン後指導員に対して状況の説明ができる。

指導方針

指導の中で、状況の説明の課題を取り入れていく

自発で状況の説明ができるように促していく。

また、集団の中では、別室のクールダウンを行ったあと指導員の介入ありで落ちついて説明をできる場を作っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3歳9か月時のポテチに対して、市の発達相談のときに、臨床心理士さんがまとめた、ポテチのレポートを一部公開します。

当時のポテチの特徴が客観的に綴られています。(一部読みやすい表現に改変しています)

 

鉛筆

3歳6ヵ月時健診からの紹介で、H24年9「保育園のイベントの集まりで座っていられない」との主訴で発達相談へつながる。

H24年11月よりB療育施設に通所。

 

○行動の特性○

・人見知りない。人との距離感がなく、席など隣の人に詰めて座りすぎる。

・褒められると照れてやらない、あるいは拗ねる。

・相手をみない、例えば…妹が近づいてくるのを嫌がり、妹用の玩具を遠くに投げるが、妹がそれを見ていないことに気づかない。

・手遊びの模倣をしない。じゃんけんに誘うが反応しない。

 

○コミュニケーション○

・おしゃべり、jargon*(別記事にて解説します)あり。難しい言葉を知っていて使う。例:「緊急事態になっています」

・話しかけられても答えないことがある。

・急に場面に関係のないことをいう

 面接時に遊びながら、「この世界のデークスを試してみて」

 ことばの言い間違いが多い、パイナップルをレモンという。

・以前のことをよく言うが、過去は「さっき」、未来のことは「今度」になる。

・要求を伝えられず、後で怒ることが多い。 

 例:ソフトクリームを食べたいときに小声で言うが伝わらず別のものを買い、後になって「ちがう」と大騒ぎになる。

・相手の指差しの意味が伝わらないことがある。

 例:絵本の絵を、検査者が指さしたものの名前を答えないが、そのページの別のものの名前を言う。

 

○イマジネーションの問題・こだわり・変化への適応、遊びの様子・興味関心等○

・家では母親を相手にレストランごっこ、アイスクリーム屋さん、ウルトラマンごっこをする。

・電車、車を並べる。

・嫌なことがあると関係することすべてが嫌になり、修正しにくい。

 例:幼稚園で園児に「電車で遊ぶなと言われた」と言って、幼稚園の登園を嫌がった時期があった。

・自分でやりたいことを人にやられると落ち込む。

 例:チャイルドシートのバックルを自分で締められないと落ち込む。

・積み木をみると自分の好きな形につくり、指示に応じない。

 検査者に積み木に触らせない。

・ハサミの課題で、直線には切らないが、視覚を刺激される形なら切り抜く。

 

○感覚・体の使い方○

・感覚:触られると嫌がることがある

・身体の使い方:回転・寝転ぶ・飛び降りることが多い

・足がもつれてよく転ぶ

・慣れた場所や嬉しいときに、テンションが上がり走りまわる。

・感覚:クルクルチャイムへボールを入れると耳を付けて聞く。

 おもちゃのベルの音を怖がる。

 

細かな用語については、後々別記事にて補足をさせていただこうと思いますが、

ひとまず当時はこのような様子でした~虹ニコ

「過保護」と「過干渉」・・・

 

子育てにおいて、どちらも陥ってしまう可能性のあるワードですね汗

 

誰もが知るとおり、こどもは生まれたばかりのときは無力です。

おむつを替え、ミルクを飲ませて、泣けば抱っこして…と、年齢が低いほど「手をかけて」世話をする場面が多いですねニコ

ですが、こども自身でできることが増え、次第に身の回りのことが自立してくると、「手をかけて」関わる機会は自然と減少していくものです。

就学し、思春期を迎えるころには、ほとんど直接「手をかけて」世話をすることはないのが一般的です。

 

こうなる過程で、親としては手がかからなくなった分、少しづつ子どもと「距離」を保つことが必要になります。

いわゆる、こどもとの「同一化」から「分離」をしていく過程です。

 

ところが、この分離をしていく過程で親自身が不安や役割の喪失感を過剰に感じると、必要以上に手をかけすぎてしまうことになります。

これが、「過保護」「過干渉」ではないでしょうか。

 

「過保護」とは、こどもの成長を信じ切れずに親自身が不安になってしまうことショボーン

こどもに失敗をさせたくない、まだこの子にはヘルプが必要だから…という思考などから、結果的にはこどもの挑戦する機会を奪ってしまうことになります。

親ゴコロとしては共感できますが…この子ならできる、多少は失敗しても大丈夫ウインクビックリマークと、大きく構えて見守る姿勢がやはり必要です。

育ちの過程の小さな失敗を回避してしまうと、いざ親のヘルプがなくなった時に、大怪我をしてしまうことにつながりますあせる

 

「過干渉」とは、こどものすることに「手をかけ」、場合によっては「声をかけ」、親の意見に従うよう誘導をし続けてしまうことです。

心理的には「過保護」と似通った部分もありますが、「過干渉」になってしまう親の中には、こどもの世話をし続けることで自身の存在証明をしている場合もあります。親自身のなかに、「手をかけて世話をする」という役割を喪失することへの不安があるようですショボーン

親にレールを敷いてもらい進んでいくことは一見楽にみえますが、自己決定する力や考える力を育む機会を失ってしまいがちです。

また、反発する力のあるこどもとの間には「対立」を生み、そうではないこどもとの間には「共依存」を生んでしまいますあせる

 

こどもは日々成長しているのですから、親のかかわり方も日々変化していくことが必要ですよね。アップ

こどもの成長に合わせて、適度に保護を与えて、必要なときには干渉もしながら…

「手をかける」かかわりから「目をかける」かかわりへ

緩やかに移り変わっていけると良いのかな…と思います。

 

こどもの成長に寄り添いながら、

「目をかけ 手を放す」 ように、適度な距離感で見守ることが出来たらステキですね虹

 

テーマはこちらのblogから頂きました音譜

無名精神科看護師のただの戯言ですよ(仮)。振り返りブログ

https://septembersan.hatenablog.com/entry/2018/08/12/015821

 

ポテチ4歳5ヵ月時点での、最大の悩み…『他害行為』

 

他害行為とは、文字のとおり、『他者を害してしまう行為』のこと。

ポテチの場合は、イヤなことがあった場合に、相手のお子さんをつねったり・噛んだり・押したりしてしまいます。

頭では「いけないこと」とわかっていても、その場ではカッとなってしまい、行動を我慢することができません。

 

行為があった後に、「どうしていけないのか」を説いてきかせることももちろん大切です。

ですが、ポテチは「どうしていけないのか」についてはある程度理解しているし、「本当はどうすればよいのか」も、教えられている範囲で答えることができます。

でも、いざその時になると、カッとなり衝動を抑えることができません。

相手の子を押したり噛んだりした直後に、「あっ・・・」という顔をして呆然としている様子がみて取れることもあります

また、叱られる、と予測ができるためか泣いてしまい状況が説明できないことや、押し黙ってしまうこともあります。

 

他害行為に介入するにあたっては、目標を以下のように考えられるのではないかな、と思います。

(*あくまで経験からの私見です)

行為の前

①行為につながる前に、ぐっとこらえられる。

②行為につながる前に、SOSが出せる。

③行為につながる前に、衝動を他の行動に置き換えられる。

 

行為の後

①どうして「いけないこと」なのかがわかる。

②「本当はどうすればよかったのか」がわかる。

③相手に謝罪できる

 

もう少し良い手だてや目標が考えられるかもしれないですが、ポテチの場合は、この辺りをねらいにかかわっていました。

この時期に力を入れていたのは、「行為につながる前に、ぐっとこらえられる。」こと。

そのために、『クールダウン』のためのスペースを療育中に用意してありました。

 

集団プログラムの場合は、室内の端に段ボールで区切った一角がありました。

丁度こどもがすっぽりとはまれて、周囲からの視線が遮られるように配慮されていました。

1名様利用なので同時には入れませんが、「パニックを起こしそうだ」と感じた場合や、すでにパニックに突入した場合に入ることができます。

ポテチの場合、「パニックを起こしそうだ」と自覚してクールダウンのためのスペースに入ることは難しかったので、指導員の介助で入っていました。

クールダウンスペースの活用と、クールダウンしてから振り返りを重ねることで、目先の他害行為をストップできるよう取り組んでいました。

 

 

 

 

ポテチが4歳5か月時点での様子です。

 

・幼稚園行事で、興味があまりないことでも流れに乗れるようになった。

年少時の運動会では、ダンスの時に全体の体系が移動するときにはついていって移動していましたが、踊り自体はせずにしゃがんで土いじりをしていました。

また、朝の会では離席して職員室へ行ってしまったり、絵本読みの時間も教室内を歩き回っていました。年中に上がってからは多少動くことはありつつも、教室内で過ごすことはできているようです。

 

・お友達と遊ぶようにはなったが、その際に嫌なことがあると噛みつき等につながってしまう。

わずかに他害行為は減少傾向にはあるものの、カッとなり手が出るのを我慢するのは難しいようです…。

カッとなること自体を抑えることは目標が高く難しいので、

①怒って行動にでてしまう前にヘルプ要請できる

②パニック時にうまく説明できないので、クールダウンをして状況説明ができる

といったことを直近の目標に据えるよう支援を見直ししました。

 

ポテチ3歳の療育の様子です。

 

ポテチは、お友達と玩具を共有して遊ぶことが苦手です。

お互いに別の玩具に興味を持って並行遊びをすることは可能ですが、相手のもっているものに興味を持ってしまうと、パッと手を伸ばしてしまいます。

相手のお子さんから反発する反応があると、つねったち、咬んだり、押したりといった他害行為につながってしまいます。

他害行為は親としても本当に悩ましい問題でしたので、重点的に介入をお願いしていました。

 

3歳11ヵ月時点での目標は以下のとおり

集団長期目標

「玩具の取り合いの際には『かして』『かえして』等言うことができる。また、借りることができない時は『長い針が○になったらね』等交渉することができる」

集団短期目標

「指導員の介入で『かして』『かえして』ということができ、『長い針が○になったら』の指示を聞き違う玩具で遊んで待っている」

➡集団プログラムのなかでは、広いスペースに玩具が沢山あり、療育に参加している子どもたちが自由に遊ぶ環境設定のプログラムがあります。

 当然その中で、遊びたい玩具が重複してしまう場面が生じてきます。

 そういった場面で、指導員が『かして』『かえして』がいえるよう介入をしていくわけです。

 なかなか自分から言い出すことが難しい場合もあるので、最初は入念にお手本(モデリング)を見せることを重ねます。

 

個別長期目標

「指導員とのフリープレイの中で『かして』や『かえして』を自分から表出できる」

個別短期目標

「指導員との1対1のフリープレイのなかで、ポイントありで『かして』『かえして』がいえる」

➡指導員とのフリープレイの中で葛藤場面を設定して、『かして』『かえして』の表現が必要な場面を重ねて、自分で言えることを目指していきます。

 例えば、すごろくをする場合はサイコロを交互に振るので、自然と相手に『かして』とお願いする場面がでてきます。

 工作の時にあえてのりやハサミを一つだけ用意して共有しながら使うなどの工夫もよいですね。

 葛藤場面としては、あえてその子の使用している玩具や道具を『それ使いたいな~』とねだってみるなどです。上手に譲れたらすかさず褒めます。

 

 


乙女のトキメキあなたがブログをはじめたきっかけを教えて!ニコニコ


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☆ブログをはじめたきっかけ☆

 

2012年、息子は3歳6ヵ月時健診で「発達障害のうたがい」で要心理士面談になりました。

それまで折に触れて、「うちの子ってちょっと育てづらいかも…」「もしかして…」ともやもやと燻っていた心配事が確信に変わり、同時に「ようやくこのもやもやが何ものなのかわかるかも?」とほっとしたような複雑な心境になりましたショボーン

 

今は「自閉症スペクトラム」に一本化されつつありますが、当時は「自閉症」「アスペルガー症候群」「高機能自閉症」「広範性発達障害」…いろいろな定義が入り混じっていて、すっきりとそれを説明して下さる方にも出会えませんでした。

 

とにかく情報源はネット。
○○は発達障害にいいとか、

こんな療育法があるとか、

ポテチにとって良いことと思われそうなことは何でも取り入れたい!!と検索魔になっていました。
一日の大半を、インターネットサーフィンで過ごす日々…。PC

発達障害があるということをカミングアウトしたら、周りのママ友はどう思うかな?

かわいそうだって思われたり、安易に慰められるのはみじめだ…

でも、ポテチのことを相談したい、不安な気持ちを受けとめて欲しい…

まわりに相談できる人もおらず、そんな風にどんどん気持ちをため込んでいきましたショボーン

そんな中、アメブロで、いくつかの『発達障害のあるお子さんのママブログ』に出会いました。
こんな風に不安に思ったり、

子どもに申し訳ないって言葉にならない思いを抱えていたり、

それでも子どもの成長を信じて一緒に歩んでいるお母さんが他にもいるんだ…


気づけば、

似た境遇の方のブログを一気に読み、

辛かった心のわだかまりが少しずつ流れて、

「私ももう少し頑張ってみよう」って思えていましたお願い

 

いつしか私も、ポテチについて忘備録も兼ねて、ブログをあげるようになっていました。
私たち家族やポテチが経験してきたことが、誰かの癒しや力になれたらいいな。

そんな気持ちでブログを始めて、今も綴っています鉛筆

 

ポテチは、興味の薄いことに集中して取り組んだり、じっと座っていることが苦手です。

 

将来受ける小学校での授業を見越して…

長期目標では、「興味のない課題でも集中して取り組み、個別指導40分間座っていられる」と立てられました。

短期目標は、「20分間課題に集中し、座って取り組むことができる」です。

 

さて…

興味のないことに取り組むのは大変なことです(-_-;)

 

活動自体に興味を持ち、離席を減らすためには、「見通し」を立てることが有効です。

予定確認をしたり、次にやる工作の完成品を見せたりして、ワクワクした期待感を持続させたまま課題に取り組めるよう促します。

 

予定の確認の際には(ポテチの場合は3歳ですから絵を多用しつつ)、ステップ毎に提示します。

時間の概念がある程度理解できるようになったら、おおよそそれくらいの時間で進んでいくか(完了するのか)といったことも説明を加えられると良いですね。

 

工作の場合は、手元の材料を組み立てることで完成品が手に入るのだということを理解させることで、頑張りがきくようです。