★華の光★信義★

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はまって抜け出せない「シンイ」★
気の迷いから書きだした二次...らしきものと、ちょっとした日々の出来事をたまには書けたらな。

       ☆・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★テーマについて゚★・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。☆



気の迷い  再会後のお話 「会いたい人」 二人が子供を授かるまで(まだ続いてます)
※タイトルごと大まかにお話は分かれています


寄り道    番外編      「ひとやすみ」「隊長~」


ブログ    私個人の日々のこと


お知らせ  アメンバー申請について

※受付再開しました
いつもこちらまで来ていただき、本当にありがとうございますI

限定記事が消えたこと、お騒がせしました。

先にお知らせをさせてくださいね。

         ↓↓↓

★★アメンバー申請について★★

先日のお知らせでもお伝えしました通り、
「どんなお話でも受け入れられる」との内容のメッセージをお願いしておりました。

合格現在、申請のみでメッセージをまだ送られてない方がいらっしゃいます。

合格また、メッセージはいただいておりますが、申請をされてない方もいらっしゃいます。

大変お手数ですがメッセージ、申請をお願いいたします(^o^)v

アメンバー限定記事「ー紅ー異色」の一部を変更して全公開にする予定にしておりましたが、書いていてあまりにも気分が沈んでしまいました汗

幸せな二人を見たくて、幸せな部分だけ、限定記事「ー紅ー異色・」をもとに書きましたラブラブ

(限定記事を読まれた方には、手抜き~って思われるかも。笑)






「会いたい人ー紅ー幸色」



王様、まだ帰してくれないのかしら。
帰ってきたのにずっと会っていない気がする。 もう近くにいるはずなのに、あの人の無事を確かめられたのに。
...きっと、あんなこと...してしまったから...
ヨンの膝の上で交わした、甘い口付けの感触を思い出した。
誰にも見られていないのに、なんだか今頃恥ずかしくなってきた。
両手で頬を包み、顔が火照っているのがわかるとさらに恥ずかしくなった。

まだ陽の高いうちだった、謁見が終わり次第屋敷に帰ります、そう言ったのにね。

庭から見上げた星のない空。
雲に覆われ、ずっしりと重たい。
欠けはじめている月の前を、透ける雲がもやもやと蠢きながら、流れるように通り過ぎる。
月は薄布を纏った灯のよう。
ぼんやりと映り、真のその姿こそ観せないが、漏らされる光が居場所を教えている。
ここにいるのだと。

ウンスは先に屋敷に戻り、ヨンの帰りを待っていた。
持ち出し厳禁の研究日誌を特別に借りて持ち 帰ってきた。
もとより今の典医寺でウンスにあれこれと物を言えるのはトギくらいだ。

ウンスはその研究日誌を読んでいた。
冷えは全ての万病を引き起こすきっかけに...

そうなのよね、それなのに私は自分の身体のこと気付きもしなかったわ。
それをあの人が気付いて、薬を飲ませてくれたおかげで本当に調子がいいのよね。

月のものは順調で、命に結び付くであろう、奇跡に繋がるひとつのものが、動き出すそのときも、もうわかるようになっていた。
子を宿すことが夢ではなくなる日も、そう遠くではないような気がしていた。

随分遅い帰りだった。
空の雲は姿を消して、月と星が空の色を変えるほどに、明るく光り輝いていた。

身体が冷えるからと、自分の帰りが遅い時には先に休むようにとヨンに言われていた。
横にはなっているが、眠れるはずもなく、ウンスはずっとヨンの帰りを待っていた。

あの人の...温もりが...恋しいわ...

イムジャはもう寝ているのか...
いや、まだ俺を待っているだろう...

「まだ起きていたのですね。遅くなりまし た。」
疲れているのがすぐにわかる声。
ウンスは起き上がると、腕を伸ばし手を差し出した。
ヨンはウンスの手を取ると、目の前に腰を下ろし胡座をかいた。

「疲れたわよね、早く休んで。」
ウンスはヨンの顔を見て安心した。
いつものように、優しく眼を細め、穏やかな微笑みをくれる。

「はい。もう休みましょう。」
そう言いながらも、見つめ合い、ウンスの頬にそっと手を添えると、ヨンは親指でその白い頬を優しく撫でた。

触れるその手はあたたかく、愛しさ溢れる優しさに、次は何処を触れてくれるのか。
...期待してしまう...私...
...いけないわ、今はゆっくり休ませないと...

「ね、横になりましょう、休んで。」

「...はい。」
ヨンの低い声が、甘く優しく耳に届いた。
...イムジャ、俺がそのまま寝るとでも...

薄灯りの中でもわかる、ウンスの頬が、首もとが、うっすらと紅みを帯びてくる。

...卑怯だわ、そんな声...
たった二文字の返事の言葉に、なんだか身体が熱くなる。
...私、その気になってしまうじゃないの...


隙間風が僅かに灯りを揺らしている。
絡まる視線、そこには互いを映す瞳。
...私を映す...その瞳...
俺を映す...この瞳...
震える瞳が引き寄せあい、揺らめく灯りが二人の影を近付けた。

次第に重なる影のなか、唇を合わせるこの音だけが渇いた空間を湿らせている。
角度を変える時さえも、唇を離すことなどできぬのだ...
両手で顔を包み込み、少しも隙間を作らない。 既に湿った空間に、潤い満ちたその音が浸された時だった。
ずっと...長く触れていたい...
...今はあなたに抱かれたい..
唇をあわせたまま、ウンスは言った。
  「...抱いて...」

...俺を求めるその言葉... 愛しさばかりが、込み上げる。
ヨンの片手はウンスの頬からゆっくりと、熱くなった首に這わせながら降りてゆく。
鎖骨を親指で掠めながら、首もとから肩へと衣の下にも手を這わせ、その手の甲で衣を押し上げると肩を撫でながら引き下ろした。

晒された真っ白に光る肌が、首から肩の美しい線を浮かび上がらせる。
重ね合う唇が、潤い満ちた空間を浸す音だけ響かせている。

背中に手を滑らかに忍ばせると、何度も這うように撫で回した。
ウンスは堪らず身体を捩ると、重なる唇から甘い色の吐息を漏らした。

久しぶりに唇を離すと、耳元で熱い吐息をかけながら、柔らかな耳朶を唇と舌で転がした。
そして鼻先を耳に掠めながら優しく囁いた。
...イムジャ...

ウンスは、身体中から湧き出てきた、色をたっぷり含ませた甘く深い溜め息を震わせながら、大きく吐いた。
...もっと...満たして...あなたで...

ヨンは耳から首筋に熱い舌で線を引く。
強く立ち上るウンスのかおりが眩しくて、瞳はとても開けられない。
...もっと満たしてくれないか...そのかおりで
... もっと包んでくれないか...
二人の心も重なるよう想いはひとつ求めあう。

ヨンの熱い舌が鎖骨を掠め、肩まで辿ると音を出して、白い肌に紅色のしるしを吸い付けた。 俺の紅でイムジャの身体を彩りたい...
白い肌に...美しく...

もう片方の肩に手を這わせながら、腰紐の結びを静かに解いた。
緩んだ袷を大きく開くと衣は肌から滑り、細い腰まで落ちてゆく。
ヨンは真っ白で美しいウンスの身体を、熱い視線で舐め回した。
...俺が付けた紅色ひとつ...

形の良い丸い二つの膨らみの先に痛いくらいに視線が刺さる。
...美しい...薄紅色だ...
片腕はしっかりとウンスを支え、徐に空いた手を伸ばすとヨンは膨らみのひとつを掌に納めた。
吸い付くように柔らかく、ヨンの 掌の中で形を変えると、ウンスは力が抜けそうになる。
「...あ、はぁ...」自分の声が恥ずかしい。
...恥じらうその顔が、俺を昂ぶらせるのだ...

ヨンは思わず俯いたウンスの顎を掬うと、吸い付くように口を塞いだ。
ヨンは掌で丸い膨らみとその先を転がした。
...俺の中に漏らす声...飲み込む声さえ愛しい...

掌の中で形を変えながら、指の間で薄紅色の先を強く挟むと、声にはならない声をあげ、ウンスはヨンに身体を預けた。

「...俺の色をつけてもよいか...」
熱い吐息に乗せて囁く。
「...あなたに、染めて欲しい...」

真っ白な肌に紅色を、一晩かけて彩られ、ウンスの全ては満たされた。

美しく彩られたウンスの身体を、色を持たない何色にも輝く明るい光が、包んでいるように見えたのだ。
俺に染まったイムジャは..真に美しい...華、


月明かりが薄くなる頃、ヨンは満足感に溢れていた。











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