うわーーーん!とうとう送別会企画の日が来てしまった。
この日まで何しよう。兎に角さんなのは決まりだけど、ほんとに寂しすぎて何も考えたくないって日が続きました。
でも女は度胸!やるときゃやるってんで、今出せる自分のパワーを全開にしてみました。
その間コメ出来なくてごめんなさい。
【追記】
思い出語ってなかったwwwごめんwww
そーだなー。1番の思い出は「まの子・せか子 」になれたこと。フとした思いつきで言った「せか子」だけど、思いのほか浸透して。
漫画の投稿ネームにまで使ってくれて嬉しかったよ。
たまにする電話はめちゃめちゃ面白かった!可愛いし面白いし。元気もらいました。ほんと素敵な子☆*。私はお酒飲めないけど、もう少し元気になったらいつか会いたいな。
兎に角さんを愛してくれて、いつもコメントくれて本当にありがとうね。兎に角さん、生き生きとしたのはせか子ちゃんのおかげ。
私が出来る精一杯のお返しです。
ではではイラストとSSの始まりです
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『Let's get married to graduation』
卒業…。世の中には色々な卒業があるが、せか子は3月1日にアメブロを卒業する。色々な事があったなと時たまスマホで見返しては笑顔が零れる。
「この漫画は苦労したな。これは楽しく描けた」
ポツリと呟きながら再度、自分の中で整理整頓をしていく。
と、画面にLINEの通知が入った。
『ごめん。遅れる』
「え…!?」
相手は彼氏の兎に角さんこと、トニーだ。職業はモデル。現在撮影中なのだろうか、ちょっとした合間に打ったであろう文はぶっきらぼうそのものだった。
二人の付き合いは順調で、喧嘩も無く今まで来た。
でも、戸惑いを隠せなかった。何故なら、今日はせか子の卒業式パーティーだったからだ。
「(トニーさん、卒業式来られないのかな?)」
読むかどうか分からないが、せか子はトニーへ『大丈夫だよ』と返信をした。
卒業式パーティーの時間は午後4時から。それに向けてせか子は準備を始めた。
トニーが選んでくれたドレスに身を包み、似合うと言ってくれたルージュを引き…そこで気が付いた。
「私、トニーさん色に染まってる…」
自我が無い訳ではない。そうではなく、良い意味で彼の好みに合わせることで、心の絆が深くなっている気がしたのだ。
コートを着込み、会場へ行く。本当は二人で行く予定だった事はやっぱり悔やまれるが、仕方ないと思いタクシーに乗り込んだ。タクシーの窓から流れゆく景色はどこか寂しげで、乾いた木々の色はまるでこれから始まるパーティーを予想しているかのようだ。
会場へつき扉を開けてもらうと、目の前にはカインが立っていた。
「あ、カイン君」
「こんにちは。今日の案内役のカインです」
満面の笑みにつられて、せか子はつられて薄く笑顔を見せた。
「兎に角兄さん…」
「うん、知ってる」
「よかった。それじゃあ入口へ行こう」
そう言うとカインは腕を差し出しせか子の腕を誘導した。
入り口からはもうすでにガヤガヤとお客が集まって歓談する声が聞こえる。
カインは入り口を入ると『みんなー! 主役の登場だよー!』と声を上げた。
するとワッと全員がせか子を包むように集まる。
「おめでとう」
「寂しいわ」
「泣かないからな」
そんな言葉をもらいせか子も胸に来るものがあった。
カインが人混みを割り、会場へ入ると、階段のついた檀上が見える。
「あれは…」
「あそこがせか子ちゃんの今日の舞台。ヒールに気を付けて登って」
「うん」
カインの腕につかまりながらゆっくりと階段を登っていく。
美しく飾られた椅子に腰かけると、カインは膝をついてせか子に語り掛けた。
「ねぇ、お願いがあるんだけど乾杯の準備するから目を閉じてて。こう、手で隠して…」
「こう?」
「うん。ちょっとの間ね」
そしてカインはせか子の手を離すと階段を下りて行った。
見えない状況にドキドキしながらせか子は時が経つのを待つ。すると下の方からカインの声で「乾杯の音頭は大吉のオヤジにやってもらいます」と聞こえた。
ますます見えない事に少し不安を覚えながら、せか子は聞き耳を立てていると、目の前に人がいる感じがして体を強張らせる。
「目を開けて…」
「……!? あ…」
目を開けて目の前を見ると目の前にいたのはトニーだった。
「嘘… 遅れるって…」
「うん、嘘ついてゴメン。驚かせたくて」
「ううん、来てくれて嬉しい」
そこまで話をするとカインが走って二人分のグラスを届ける。
それを見届けた大吉が喉を調整して声を上げた。
「それじゃあ主役も揃ったわけだし、乾杯させて頂きます。かんぱーい!!」
「せか子、乾杯」
「乾杯!」
「卒業おめでとう。そして俺たちも卒業しよう」
「え?」
「あいまいな関係からさ。せか子結婚してくれ」
そう言ってトニーはせか子の手の甲へキスをする。
「うん!」
少し涙をにじませながら、せか子は二つ返事で頭を縦にコクリとすると、会場は割れんばかりの拍手で包まれる。卒業式パーティーはトニーの告白によって甘いムードで始まった。 終
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書いていたらWord4ページぐらいになっちゃって笑
連載になるとこだったんで、2ページに頑張っておさめました。
どうしてもこのイラスト↓
の馴れ初めが欲しくて書いてみました。
私、文章書くのも読むのも遅いから間に合うかな間に合うかな。イラストも描きたいなって感じでヒーヒー頑張りましたよ!でもおったまげーーーってぐらい楽しかった。せか子ちゃん、ありがとうね。
けど、本当に寂しいから秒で帰って来て!笑