今秋、我が家では虫たちが悲喜こもごもの人生ドラマを見せてくれました。
せっかくなので、書き残しておこうと思います。
最初にやってきたのは、オンブバッタ1組とショウリョウバッタ1匹、
という3人組。
子供たち、「ギッタン・バッタン・チビちゃん」と命名。
オンブバッタって、親子なんでしょうか??
ときどきオンブが外れたり(次男は「連結が外れた」と言っていた)、
違う組み合わせでオンブしたり、
チビちゃんの上に大きいギッタンが無理やりオンブしようとしていたり、
その生態は最後までナゾでした…。
毎日キュウリを取り替えたら、もりもり食べてすくすく育ち、
1ヶ月以上生き続けたので、びっくり。
水槽型の虫かごに、土を入れてその上で飼っていたのだけれど、
地下には、子供がお芋掘りのときにとってきた、なんだか分からない幼虫が入居。
さながら2階建ての雑居ビルのよう。
1階と2階の住人が顔を合わさないような仕組み。
この幼虫は「ゴム君」と命名され、現在も正体不明のまま生存してます。
ある日、長男がこの虫かごに大カマキリを投入!
おおっ、バッタンが齧られそうではないかっ!!
虫恐怖症の私が果敢にも素手で引き離し、事なきを得ました。
そして、長男に「肉食の虫はバッタを食べるのだ。キミは、このカマキリにギッタンとバッタンを食べさせることができるか?それともこのカマキリを飢え死にさせることができるか?」と。
彼は、ずいぶん考えた末に、「それは自分にはどうすることもできない問題なので、このカマキリは外に放す」という結論を出しました。
自然にしか解決できないことがある、という大事なことを学んだ1件でした。
そして、この秋のクライマックス。
今度は、巨大なトノサマバッタがやってきました。
あまりに大きくて、ギッタンバッタンの身が案じられたので、
これは別の虫かご(土の入らない網のカゴ)で飼っていたのだけれど、
ある日、なんとなくこのトノサマバッタの顔を見ていると、
「この人も土の上の方がいいじゃないか?」という気が…。
肉食じゃないから大丈夫だろう、とギッタンバッタンのいるカゴに移しました。
そうしたら、なんと、その翌日産卵したのです!!
産卵したこと自体にも驚いたけれど、
土の上に移した翌日…ということにビックリでした。
「そろそろ生まれるから、土の上に行かせて」と念じていたのが、
同じ女同士、通じたのでしょうか?
ああ、これぞ、リアル虫のしらせ!
こんな不思議な経験はそうそうあるものじゃない!
そして、それから1週間、長男が
「トノサマバッタが、卵のことをすごく気にしてる。卵をよろしくって言ってる気がする。」
と言った翌日、トノサマ母さんはお亡くなりになりました。
ああ、またもや、リアル虫のしらせ!
虫って、なかなかやるなー。
というわけで、こちら、右下のチューブから出た歯磨き粉のようなものが卵。
いつ出てくるんだろう?
そして… 次の写真は…虫嫌いな方は見てはなりません!
トノサマ母さんの遺影、8cmなり。
卵からワラワラと子供バッタが出てきたら、「ほら、これがオマエたちの母さんだよ」といって
見せてやりましょう。