*震災後、やっと電気が通ったけど食べ物と水が不足していた頃の写真です。一人がレトルトのカレーを持っていたので、3人で分けて食べました。
”無事ですか?元気でいますか?”
あの日以来初めて師匠からメールが来ました。
”あの日家にちゃんと帰せばよかったと何度悔やんだことか。
大事な弟子をおいてからあんな地震があるなんて。
本当にごめん。”
そのあと、連絡を取り合って
再会する約束をしました。
食べ物がなくって、
開いていた近所のケーキ屋さんに入ったら、
かごに小さなマドレーヌ5個しか残ってなかった。。
(良かった。。)と思って手を伸ばしたら、
前に並んだ人がわたしに気を遣ってか2つだけ残して去って行きました。
どこもかしこも売るものすら無くって、
最後の2つを買って待ち合わせの場所へ行きました。
『先生、これ食べてください。わたしアメなめてるから食べれないから。』
先生は自分が抱えている大勢の若い人たちの為に
食糧を買っては、みんなに与えていたことは予想がついていました。
グゥグゥお腹がなっていたであろう先生は、
『うまい』といって2つたいらげてくれました。
帰ってから先生にメール。確かめたいことがありました。
『せんせい、まきは先生の弟子なのですか?
生意気なことを言ったり、ぶーぶー怒ってみたり、
好きな人ができて写真を撮らなくなってしまうかもしれないです。
そんなワガママなわたしを弟子と思ってくれるのですか。
いつか、怒らせて、わたしを弟子にしたことを後悔してしまうかもしれないですよ。』
冗談だったらここで終わらせてください。
そういう気持ちで送信しました。
それなのに帰ってきた言葉は、
『師匠と弟子の絆は永遠です。
あなたが写真をやめたとしても、写真を嫌いになったとしても
その関係は変わる事は無いのです。』
完敗。というより感動でした。
後に困難があっていっぱい泣いた時にも、
この言葉を思い出して何度救われたことか…
『先生、信じます。今日からまきは先生の弟子になります。写真、頑張ります。』
そうして、
これが今日のわたしに繋がる一歩となりました。
*毎回楽しみにしてくださるみなさま、本当にありがとうございます。
更新遅くてすみません。。
そして感謝です。*