attie【アティ】が好きなことについて書き散らしているようです。

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読書感想文と日常で多くが構成されたブログです。

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読書感想文です。ネタバレあります。

最近ツイッターで読了をつぶやくばかりでブログの更新が完全に疎かになっている…

そんな中で久しぶりの更新です。私は元気です。

上甲宣之の「JC科学捜査官」2冊読みました。
「雛菊こまりとひとりかくれんぼ殺人事件」
「雛菊こまりとくねくね殺人事件」

2chで話題になったオカルトになぞらえて起こる事件を科学的に解明する、天才中学生(科捜研見習い)雛菊こまりの話です。

扱われているオカルトが有名なものばかり。
「箱弐伍遺体」をプレイした私に死角はない。

「ひとりかくれんぼ」が長編で
「くねくね」「赤いはんてん着せましょかぁ」「メリーさんの電話」「きさらぎ駅」と短編が続く。

やっぱり短編のほうがとっつきやすいので、先に短編であとからひとりかくれんぼを取り扱えばよかったのになぁ、と思わなくもない。
あと、「謎はすべて解けた!」的な決め台詞、「来た…相転移」。
これがひとりかくれんぼの時にはなかったのでちょっと残念です (´・ω・` )


何故犯人はオカルトに見立てて殺したのか、という大事な部分もきちんと書かれているので、こじつけ感は少ないです。
推理パートで謎が解け明かされると、これまでまったく関係なさそうだったあれこれが繋がっていっていくので、すっきりします。

ただ、こまりの天才的なひらめきののち、科学的に証拠を積み上げていくので、基本的に推理が硬いし難しい。
「ヨウ素はアスコルビン酸から電子をもらって、ヨウ素イオンとなり、こうして〜……」
終始こんな感じの専門用語をつらつら並べ立てて解明していくので、なんかそんな科学反応があったんだろうな、くらいにしか理解が追いつかないorz
まぁそこがこまりの天才さを物語っているのでいいんですけど。
本人は難しい言葉を一生懸命噛み砕いて一般人に理解させようとしているけど、結局ひとりで納得しちゃう、みたいな。

科捜研の科学調査がすごすぎます。
いろんな角度からいろんな機材や薬品を使って検証していくので、そりゃぁ日本の警察は優秀だ、完全犯罪なんてできないわってなる。
普通のミステリとかに科捜研メンバーが参戦したら、名探偵いらなくなる。科学的に全部証拠出ちゃう。

せっかくパートナー的立ち位置に、刑事の赤星さんがいるんですが、完全にこまりの引き立て役というか賑やかしで残念。
もっとこまりの足りない部分を補ってこまりから尊敬を得れば、いいパートナーになるのになぁ…。
完全にバカにされてしまっている。


好きな話は「きさらぎ駅」
もともとオカルトのきさらぎ駅も好きな話です。

あらすじっぽいもの:こまりが駅でうたた寝しているところに、血まみれで重体の男が忽然と現れた。冬なのにコートも着ず、荷物もなく、持っているのは指輪だけ。
被害者はアルコール中毒で退院したばかりの男性で、娘は酒に溺れて事故にあったのだろうという。だが、荷物や行動時間に不可解な点が多くみられて…

一番オカルト臭がなく、きさらぎ駅要素もほぼないのですが←
登場人物やそれにまつわる事件、解決まで一番綺麗にまとまっていました。被害者いいひと。

今のところ2冊しか出てないらしく、残念。