46th Try
ウィッ、あ~、ど~も~、
んふふぃっく、、、いやぁ~、酔ってないっすよ~。
あ~、たのし~。
ん~? ここ? 成都ですぅ。 せ・い・と ほほほ。
中国だよぉ~。四川省だよぉ~。麻婆豆腐だよぉぉ~。
山椒が粒のまま入っててさ~、
舌がもう、、、 びりびりびり~!! ぷぷぷ
なんか、、、ウイィッ、すいませんねぇ、
一人だけ気持ちよくなっちゃってへへ
えぇ、飲んでますよ。
2007年
GOLDEN WEEKは
毎日飲んDAYますよ!!
あれ? 行空けたら酔いが冷めた。だからシラフに戻ります。
は?
酔っ払ってる感じで書くのがめんどくせぇからじゃねぇ~し!!
ここってさ~、なんかチベットを目指す旅行者が多いの。
チベットってさ~、世界の屋根とか言われちゃってるんだよ。
屋根だよ?屋根。
標高4000mとか5000mなんて当たり前らしいのよ。
そんなとこ目指すとかさ~、頭おかしくねぇ?
ちょっと格好良すぎでしょ?
そういうレベル高い感じとかって、マジ勘弁なんだよね~。
でも俺って負けず嫌いじゃん?
だから俺も目指さなきゃいけなくなるじゃん?
やだ~、恐ぇ~、行きたくねぇ~、
つ~か日本帰りてぇ~、、、
俺、チベット目指します(泣泣泣)
でもチベット行くっつったってさ~、どうやって行くんだよ、、、
チベットってなんかいろいろ問題があるらしくて、
入境が制限されてるらしいの。
ラサって言う首都?省都?
まで飛行機で行く分には平気らしいんだけど、
陸路での入境は難しいみたいなんよ。
許可証があればいいらしいけど、許可が下りないんだって。
中国と元独立国家のチベットとの問題がややこしいんだってさ。
う~ん、どうすっかな~
「あの、すいません、
みんなチベットってどうやって行くつもりっすか?」
「俺は北の方からトラックをヒッチして行くよ」
ヒッチハイク?
標高4000m超えを?
「へぇ~。」
無理。却下!!
途中で降ろされたら地上より天国の方が近いじゃんか、、、。
「俺達はシャングリラっていう街から闇バスで行くよ」
「闇バス?」
「うん、まぁ不法のバスで隠れて無理やり行く感じかな。」
「へぇ~。」
夢でKiss Kiss Kiss♪ Kiss Kiss Kiss♪
どこへもどこまでも~♪♪
「よ~し、闇バスで行こ~!!」
ってなるかっ!! 却下!!
不法って、、、
無理やりって、、、
見つかると、罰金払わされる上に、バスごと戻されるらしいよ。
乗ってる他の中国人さんのお客さんとか超迷惑じゃんね。
確実にボコボコにされんじゃん。
「俺はチャリで。」
「へぇ~。 、、、。」
どうぞご勝手に、、、
何? チベットって何なの?
みんなアニメの主人公みたいな事ばっか言いやがって。
お前等はルフィか!?
マジ俺、来る場所間違えた~、、、
こっちは
バリバリ実写版の脇役なんだよ!!
一番現実味があるのが、最近開通したらしい電車で行く方法。
でも、
「情報が無いから、行けるかどうかはわかんないけどね。」
だって、、、。
マジ何なんだよ~、
マジなんで俺チベット目指すモードになっちゃったんだろ?
みんなが意気揚々とチベットを目指しているのに、
どの道も選べない自分に苛立ちを感じ出した。
みんなは心からチベットに行きたいから、
「チベットに行く手段があるなら、意地でも行ってやる」
っていう強い気持ちなのに、
俺はチベットの事なんて何も知らねぇし、、、
あ~!!
俺は
どうすりゃいいんだーーー!!
そんな時、事件が起こった。
それは俺が居る成都の宿でも大ニュースだった。
『 チベット、エベレストベースキャンプで
アメリカ人がフリーチベット運動。
それにより、チベット入境制限厳しくなる。
外国人の立ち入りほぼ不可能。 』
みんな愕然としていた。
「なんでこのタイミングなんだよ~!!怒」
ただでさえ陸路の入境が困難な中、
そのニュースは衝撃的なものだった。
みんなが今後の旅程を悩んでいる中、
この宿にチェックインする時に出会った
旅人のDハイさんは気持ち良い事を言っていた。
「今回は拒まれたなぁ~、モンゴルでも行ってみるかな。」
格好良い、、、
あぁ~、拒まれた~。
残念だな~。
チベットは先送りだぁ~。
はぁ? ラッキーとか思って無ぇし。
行けないんだからしょうがないじゃん!!
よし、行き先変更~!!
Dハイさんは様々な秘境を見てきた人だった。
チベットに行けなくて安心してる風だった俺も、
そんなDハイさんに大きく影響され、秘境を目指す事を決意した。
母さん、俺も目指します。
アニメの主人公!!
Dハイさんに教えてもらい、
俺が目指すことにしたのは、、、 亜丁(ヤーディン)
Dハイさんによると、
ここはまだ旅行者にもあまり知られていない秘境で、
「本当のシャングリラ」 と呼ばれているらしい。
しかも、そこから7日間かけて歩くと、
中国雲南省の有名な湖、濾沽湖(ルーグーフー)ってのに着くらしい。
このルートは、Dハイさんでもやった事はなく、
達成したら自慢出来る事間違い無し、らしい。
熱い! 熱すぎる!
格好良すぎる!!
「本当のシャングリラ」 とか意味わかんねぇけど、
名前格好良いし、なんかきっとすごいところなんじゃない?
しかも「本当の」でしょ?
闇バスの出発地点は「偽物」ってことでしょ?
やっぱ「本当」とか「限定」は逃せないっしょ!!
よっしゃぁ~!!
亜丁いくぞぉ~!!!
Dハイさんが持っている全ての情報を、
ウザすぎるほどに細かく聞き出し、全てをノートに書き込んだ。
これで準備は整った。
ウソップ卒業!!
亜丁に行くために、まず目指すは康定(カンディン)という町。
ここの宿や、旨いラーメン屋の情報まで教えてもらった。
よっしゃぁ~行くぜ~!!
あ、その前にパンダに会いに行きます。
つづく