ライティングスキルの話をする際に
よく言うことがあります。
変にスキルを追い求める前に、
まずはたくさんの文章に触れましょう。
これがとても大事なことなのですが…
こういう伝え方をすると、
「ライティングスキルを磨く」時という
前提条件を持ってしまいがちです。
これは、何もライティングに限ったことではありません。
ビジネスというか、何事においても当てはまる事象だと思います。
広く学ぶこと・多くの事柄に触れること。
ひとつの事柄しか知らない人は、応用が利きません。
東京から大阪に行くのに、どういった手段があるのか。
飛行機で行くのか。
新幹線で行くのか。
鈍行で行くのか。
寝台列車で行くのか。
高速バスで行くのか。
車で行くのか。
ヒッチハイクするのか。
自転車で行くのか。
歩いていくのか。
それこそ、手段は無数にあるはずです。
おそらく大阪へ行くルートも、数えきれないほどあるでしょう。
飛行機でしか行けないと思っている人は(実際はいないですが)
機体の不調でフライトが中止になった場合、為すすべを失います。
上の手段を知っている方は
(というか、頭の中の選択肢として存在する方は)
飛行機が欠航、船もダメ、バスもなければ列車も空いていない。
こんな状況においても、
ヒッチハイクという可能性に賭けることができます。
現実には起こりえない例なので、
バカらしいと思われるかもしれません。
でも…
ぜひ本質を理解してくださいね。
知っているということは、すごい武器なのです。
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■人の立場・スキルは平等・公平ではない
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ちょっと例を挙げてみましょうか。
バリバリの営業マンで、会社でも大きな実績を上げていたAさん。
ネットビジネスで成功して、すでに脱サラしました。
自分のビジネスをどんどん拡大しています。
「ネットビジネスで稼ぐことは簡単だよ!」
今では、クライアントに指導する立場にいます。
さて、このAさんを見てこんな風に言う人がいます。
「Aさんは営業のスキルがあったからできたんだよ。私なんか…。」
なるほど。
営業のスキルがネットビジネスでも役に立つ。
これは大いにありえることでしょうね。
でも…
Aさんの営業スキルは先天的なものだったでしょうか?
生まれたころから、敏腕の営業マンだったでしょうか?
そんなはずはありません。
会社で営業職についている数年間、必死に学んで、工夫して
身につけたスキルですよね?
仮にこの否定的な発言をする方が
Aさんが必死に働いている間に、毎日ダラダラと
過ごしていたのであれば差がついて当たり前です。
それを妬んでも、しょうがないですよね?
逆に、営業の経験はなくても
何か別のことに精を出してきたのであれば、
その間に見つけたスキルで、
ビジネスに活かせるものがあるかもしれません。
このスキルは、
Aさんにはない武器になりえるでしょう。
「Aさんは営業のスキルがあったからできたんだな。
じゃあ自分にはどんなスキルがあるんだろう?」
これが結果を出しやすい考え方です。
もしくは、こんな質問も効果的ですね。
「Aさん、営業のスキルはどのように身に着けたのですか?」
営業のスキルがネットビジネスに役に立つ。
営業のスキルを身につければ、セミリタイアできるかもしれない。
だから、営業のスキルを学んでみたい。
健全で、発展的です。
結局何を言いたいかというと、
人は公平ではない(現状。同じではない)ということを理解して
発展的な思考プロセスを自分の中に生み出せるかどうか。
と言うか、そういう思考プロセスがビジネスを支える。
ということです。
まぁ、自分にスキルが足りないのであれば
正しい方法・健全な方法で身につけるしかないのです。
学んでいれば、必ず役に立つときが来ます。
当たり前のような話ですが、とても重要なことです。