今日の「朝ズバ」で、小沢さんの「チェジェ島」を買ってしまえ発言が取り上げられた。
 
ナレーション
「連合の笹森前会長、今年に入って小沢代表と会ったさいの話を明らかにした。それは…『今、ウォンが安いからチェジェ島を買ってしまえ』」
その後、それに対する小沢代表の発言が紹介される。
「そんなことは言ってませんよ。あのー、なんか今、対馬を、オー、韓国資本が買ってるんですって。そりゃー日本だって韓国の土地買えるんだから、そんなことは問題ないんじゃないんですか。なんか問題あんの」
 そして、韓国のテレビでもこの発言が取り上げられている様子が映し出された。

 その後なぜか野党による検察批判の話になり、亀井静香さんが登場。
亀井「いろんな権力は、悪質な選挙妨害ともいうべきことを恥ずかしげもなくやってしまっておる」
 次に、鳩山由紀夫さんが登場。
鳩山「みなさん、この問題、なにかおかしいとおもいませんか。政権交代させまいとするさまざまな力が今うごめいているのでございます」
 亀井さんと鳩山さんが続いてでてくると非常に対照的な感じがして面白い。
 下町のおじさん対山の手の優等生という感じだ。
 
 カメラがスタジオに戻り、松尾英哉TBS解説委員の発言。
「…(小沢さんのチェジェ島発言は)献金問題とはまったくなんの関係もないですから、まったく番外編で、まあ小沢さんがいろんな話の影にあるという意味においてあれなんでしょうけど。…」
 小沢さんの「チェジェ島発言」の後に献金問題を持ってきたのはテレビ局がやっていることなので、こういう編集をおこなってスタジオの人に話を振っても、「関係ない」といったコメントしかしようがないのだろう。
 でも、なんとなく流れの中で面白く見ることができ、それなりに納得してしまえるのが不思議だと思った。
  今日の朝・昼のワイドショーは、各社、金賢姫元死刑囚と田口八重子さんの面会を取り上げていた。

 「(拉致問題の解決に関して)北朝鮮のプライドも生かしながら心を動かす方法を考えるべきだ」

 各局が取り上げていたのは、金賢姫さんのインタビューの中の上記の部分だった。

 各局、この部分に関するコメントが目立った。
 北朝鮮問題の専門家として有名な人では、「朝ズバ(TBS)」に鈴木琢磨さん(毎日新聞編集委員)、「とくダネ(フジテレビ)」と「ワイドスクランブル(テレビ朝日)」に辺真一さん(コリアレポート編集委員)が出ていた。

 鈴木琢磨さんのコメント(朝ズバ)。
「韓国社会が本当にイミョンバク政権で対北強硬一辺倒で行くかどうかはわからないですね、本当のところ」
「あんまり過度の期待はだめです。日本は独自に外交展開しないと…」

 辺真一さんのコメント(とくダネ) 
「(金賢姫元死刑囚に関して)私が一番印象的だったのは、北朝鮮的的話し方が完全に消えて韓国的話し方になったなと」
「金元死刑囚がいいたいことは、北朝鮮という国は、私もそう思うんですけど、圧力と制裁を加えれば加えるほど反発してくる国なんですね。だから、結果として、2002年以来、私はですね、北朝鮮が、その他の拉致被害者について、安否について調査もしない、誠意を示さない、ということで、圧力・制裁・圧力・制裁、ずっと続けてきた。その結果ですねえ、7年間結局のところ何一つ進展していない。その間にですねえ、拉致被害者の家族のみなさん方ご高齢でなくなっていく…」

辺真一さんは、金賢姫さんの「北朝鮮のプライド尊重」発言に非常に感心し、褒めていた。

 どちらかと言えば、辺さんは自分自身で見聞きした印象を巧く表現し、鈴木さんは情報分析を重んじているという感じの芸風で、どちらもテレビの枠の中にうまくおさまりながらきちんと意見を述べている。
 この二人の北朝鮮関係のテレビ出演は北朝鮮問題が取り上げられる限り、当分続くだろうと思った。

 今日の「朝ズバ」で、みのもんた氏が国連招致大使になると言っていた。

 東京でのオリンピック開催は、東京都民の中にも「もっと他にやるべきことがある」という感じで反対の人もある程度の数いるようなので、厳密に言えば報道の中立性とは矛盾するかもしれないが、完全に中立な報道というのは難しいので、立場を明らかにしていていいとも言える。

 石原都知事が生出演して、「(1自予選で)ドーハがはずれたのは、アジアの票がわれることがなくなるので有利になった」という感じのことを言っていたが、4分の一に絞られたという段階なのでまだまだ今後次第なのだろう。

 一昨日の報道ステーションで、減反の見直しを示唆する町村氏の発言が紹介された後、加藤紘一氏が真っ先に登場。

「収集つかないほど米がガーンと安くなります。今の半値以下に落ちますね。でー、それにみんなが耐えられるか。農村地帯はもうパニックになると思いますよ」

 と、減反見直しに反対の発言。

 相変わらず渋い声だったが、短いコメントなので説得力があるかどうかは不明だと思う。

 その後、農家の不安視する声やら、海外の食料不足の現状などが紹介されたが、米を海外に輸出して採算がとれるかどうかについては、明確な結論は示されず問題提起という感じで終わった。

 

 「朝日ニュースター」というテレビ局(ケーブルテレビなどで見ることができる)でやっている「噂の真相」という番組に、外務省機密漏洩事件の西山太吉元毎日新聞記者が出演していた。

 もちろん、もうかなりのおじいさんである。

 「吉野文六氏がなぜ沖縄返還の時の日米の密約についてしゃべったのか」について話していたが、なかなか興味深い、ある意味で歴史やドラマを感じさせる内容だった。

地上波の政治討論番組などでは、こんなに一人の人が長く話すことはできないだろうと思うし、だいたい西山氏を出演させて話をさせようと考えるプロデューサーなどいないのではないか。

以下が、その番組における発言。

司会者「まっ、当然、当事者である、そのー、西山さんは吉野発言をどのように受け取られましたか」

西山「ま、その前に吉野さんがどうして急にね、このー、今までまったく否定し尽くしてた吉野さんが、なぜしゃべったのかと。もー、それをみんな私に聞いてくるんですね。そりゃね、北海道新聞の、あの記者が初めて、あのー吉野邸に数回執拗に行って、そして、えー、ま、ようやく口説き落としたんだけれども、それを契機にして何十人行ったでしょうかね。吉野邸に。テレビ、新聞、雑誌ね。おそらく吉野さん、一人一人に、こうお茶をいれるそうですよ。ちゃんと。お茶入れてもうちょっとしゃべっていけよ、まで言ってる。すごい心境の変化ですよ。そりゃねえ。でまー、みんなこれとどうしてかっていう。不思議だっていうんですよねえ。私に聞いたってわかんないけれども。私に聞くわけですよ。どうしてかって…」

 西山氏は「私に聞いたってわかんないけど」というところでなんとも形容しがたい笑顔になった。

西山「…私も推察するには、まあ、あのねー、その後の吉野さんの発言をじーっと聞いてみるとねー、それからだいたいわかってきたんですけれどもね、やっぱり一つはね、あの、ガードする人がいなくなった。周辺に。まったく一人になった。顧問やってた研究所もやめてね。そしてガードする人もいなくなった。奥さんも亡くなられた。まったく一人になった。そしてずーっと、まあいろんなことを、も、自分なりにかんがえるような時間がたっぷりできたわけでしょう。え、まあ、そういうような環境の変化。これもあるでしょうけどねえ、やはり、ずーっと沖縄の原点、復帰の原点というものを全部もってるわけでしょう。彼は、あらゆる問題を全部知り尽くしているわけ。その後、沖縄が推移しましたねえ。今日、米軍再編問題に至るまで30年間のプロセスをね。彼はじーっとそのー、外から見ててね、非常に感ずるところがあったと思うんです。彼なりにね。やっぱり自分の考え方というものね、をどうしてもしゃべりたくなると、そういう気持ち、それがこうあったということ、もう一つはね、隠し隠しとうしてきた。彼はなんべんもいってるように嘘をつきまくってきたと、それに対するうっ積したね、やっぱりこの自己嫌悪っていうのかな、それはもうこの際一挙にはき出してしまえと。アメリカは全部しゃべってるじゃないかと。彼が言ってるように、今おれが黙ってる必要ないじゃないかと。国務省の発表と同じですよ。外交機密文章はねえ、詳細多岐にわたって自分が署名した非公開書簡まで全部でてきてるわけだ。スナイダーと吉野の非公表書簡、秘密書簡まで。それで自分がサインしたことまで認めてるわけでしょ。彼は。もうここに至ってね、さらに嘘、隠しをする、そういう条件がなくなっちゃったということですねえ。それで私は、一挙にしゃべったとおもうんです。…」

 沖縄返還や外務省機密漏洩事件は、私が小学校の頃に起きた事件で、名前だけは知っていたが、中身までリアルタイムでわかっていたわけではない。

 しかし、当事者がテレビに出てきて話しているのを聞くと、現在にも大きな影響を与えていることだということもわかるし、そんなに昔のことではなく、当事者がまだまだ生きていることなんだとわかり不思議な感じもする。

 やや古い話だが、ゴールデンウィーク中に「報道ステーション」を見ていたら、連休中の民主党代表・小沢さんの様子を写していた。
 最初の場面は、「東京の海にいる小沢氏」。
 釣りに行って、「でっかいのが取れた」みたいな感じで無邪気に喜んでいる。
「取った魚はどうされますか?」
 と聞かれて「食べる」と答える。
 その後、「いっぱい取れたときはみんなで分ける」というようなことを付け加えた。
 協調性や親しみやすさをアピールしているのだろう。

 その次の場面。
 今度は、都内の書斎で本の出版の準備をしている。
 対談集の原稿をチェックしていた。
「会話だとこう…、ぞんざいにしゃべったり、あるいはその…お互いにわかっているところは飛ばしちゃうでしょ。そうすると活字にすると初めての人はわかんないですよね。なにしゃべってんのか。ぬけちゃう、飛んじゃう。だからそこを足したり…」
 と言っていた。
 説明しない人、しゃべらない人というイメージをうまく消去している。

 自分で演出しているのか、まわりでお膳立てしているのかわからないが、小沢さんはテレビに出るのがうまくなったと思った。 

 昨日、通称「クローニンの会」の会合があった。

 この会は、50歳過ぎて初当選した自民党有志議員の集まりで、福田康夫氏が会長をしている。

 昨日の会合で福田氏は、「ここまで苦労してきた。若い人も大切だが、われわれ年寄りも役立つことはあるだろう。みんなで頑張ろう」と挨拶してから、出席者にお酌をして回ったそうだ。

 昨日の出席者は32人。50過ぎて初当選した人の会なので、そんなに有名な人は入っていないが、現在の会員数は50人と人数的にはあなどれない。

 亡くなった竹下登さんの異母弟・竹下亘さんや宮沢喜一さんの甥で最近テレビ出演が増えている宮沢洋一さんも会員である。

 出席した議員の中には、「福田氏の『若い人も大切だが…』というあいさつに、(安倍氏に対する)対抗心を感じた」と言っている人もいるらしい。

 この会がもとになってすぐに福田派ができるという雰囲気ではないらしいが、決して看過できる動きではないようだ。

 こないだ(5月28日)のサンデープロジェクトは、ジャーナリストの大鹿氏と弁護士の永沢氏が出ていた。

 大鹿氏は、かなり取材しているようで、宮内氏のことはよく知っていた。

 ライブドア事件のコーナーになるとまず、大鹿氏が田原総一朗相手にしゃべった。

大鹿「宮内さんは、起訴事実を全面的に認めたということになっている。罪状認否を全面的に認めたということになっているんですが、宮内さん自身は、もうそのー、争ってももう勝ち目ないからいいやと、いう部分がすごく強いんじゃないかなー、と思います」

田原「あっ、勝ち目ないからもういいよと」

大鹿「もう早く、もう、人生リセットして再スタートきりたいという気持ちの方が案外つよいんじゃないかなと思うんですね。で、我々マスコミを含めて、宮内さんと堀江さんの対決の構図というのを、まー、面白おかしく書いているんですけども、本当に対決するかどうかはわかんないですね」

 その後、「自社株売却益の違法計上」の話になった。

大鹿「…でー、仮に自社株を買っていたとしていてもですね、いわゆるその、証券報告書の勘定項目を、えー、訂正報告書を出せばすむ問題じゃないかっていう…」

 弁護士の大沢氏もこのポイントについて発言した。

大沢「…実は、自社株の売却が利益に計上されるかどうかについてのある面で核心部分に関しては、宮内さんも自分はそれは利益として計上できない問題という認識はなかったと。あの、一方で罪を認めて反省してるといいながらも、そのー、利益計上できないということは、あー、認識していなかったということで」

 この時に大沢氏・大鹿氏の発言によれば、一つの核心部分である「自社株売却益の違法計上における違法性の認識がない」という点においては、堀江氏が裁判でやや有利だし、この点においては堀江氏と宮内氏の認識は異なっていないようである。

 今日の「夕刊フジ」に、須田慎一郎氏が「すべての動きは9月の総裁選に通ずる」という変な格言(?)を書いていた。

 「(国会の会期延長については)考えていない」と、小泉首相が記者団に言ったのも、総裁選が影響しているらしい。

 須田氏は、自民党幹部の発言を紹介している。

「それは、国会の会期がストレートな形で9月の総裁選に影響を与えてしまうからです。もっと言えば、会期が延長されればされるほど、国会にしばられる格好となる、現職の官房長官の安倍氏にとって不利な情勢になる。そのことは取りも直さず、安倍氏にとって最大のライバルであるの無役の福田官房長官によって有利に働く。だからこそ、福田氏を支持する勢力が、しきりと国会の会期延長を主張しているのです。そして、小泉首相自身もそのことを強く認識しているといっていいでしょう」

 そして、会期を延長しないのは、小泉首相が安倍氏をバックアップしてやっていることなのだと結論づけている。

 確かに、最近福田氏は、アメリカの要人と会ってからテレビに出て、「表敬訪問」「よもやま話」なんて言って、それはそれで世論調査の支持率はアップしている。

 国会が終わってから安倍氏がどんな動きに出るのか、興味深いと思う。

 先週のサンデー毎日の「東アジアリポート」は、石丸次郎氏が書いた民団・総連和解に関する記事だった。
 和解の経緯については、コリア国際研究所の朴斗鎮所長のコメントが紹介されていた。
「金に困った民団執行部は、盧政権に忠誠を誓うことで支援を請うた。そして日本国内で<総連との和解>を推し進めることで、来年末の大統領選挙での与党・開かれたウリ党の応援を始めた」
 民団が金に困っている原因は、在日韓国人の民族組織離れが進み、会費や事業による収入が大幅に減ったのと、本国政府からの支援金が大幅にカットされたことである。
 韓流ブームのおかげで、民団の本部や各支部のハングル講座は盛況のようだが、それは民団全体の財政から見れば大した収益ではないのだろう。
 そこで、総連と和解して盧武鉉の親北反日政策に賛同していることをアピールし、支援金を増やそうとしたらしい。
 このリポートも批判的にとらえていたが、この和解は、親北反日の盧武鉉政権の影響のもとで生まれた野合と言えるだろう。