アスペルガー星 | アスペル君の父として

アスペルガー星

 昨日の記事では醜態をお見せして済みませんでした。コメントをくださった皆さん、本当にありがとうございます。昨日のコメント欄へのレスに、皆さんへの思いを書いておきました。


 昨日はあれから図書館に行って、アスペル、発達障害、自閉症に関する本をどさっと借りてきて、四冊一気読みしました。アスペルへの接し方のマニュアルから体験談までジャンルはさまざまで、知っていることも見逃していたこともそれぞれたくさん書かれていたのですが、総じて救われる内容のものが多かったです。

 おかげで何とか頭を冷やすことが出来て、昼食も一緒に(少しにこにこしながら)食べ、午後の時間もイライラせずに過ごすことが出来ました。モヤモヤしてきたら、向こうが何をしていようがハグ! 「やめてよ~」といわれながらも、結局、割と仲良く過ごせた一日でした。怒らずに過ごせたのはよかったなぁ。


 それにしても体験談を読んでいると、他のお母さんは偉い!

「私にはこの子が必要だった。あなたのおかげでたくさんの愛情に気付くことが出来た。自閉症に生まれてきてくれてありがとう」

 という心境には、私はまだまだなれません。本当に頭が下がります。


 読んだ本のうち、『アスペルガー症候群の子育て200のヒント』(ブレンダ・ボイド著 東京書籍刊)の中に、こんな内容の一節がありました。

 

 もしアスペルガーの人ばかりが暮らす星があったら、そこを訪れた地球の科学者はどう思うだろう? 多分こんなレポートを書くに違いない。

 “アスペル星の人々は個性や束縛されないことを尊重していて、リーダーに従う集団行動をとらない。そのため残酷さや欺瞞、戦争は全く存在しない。この星で人は皆ありのままに生きていて、隠し事や虚栄はない。感情を素直に表現するので、うらみ、敵意、憤慨、偽善が存在する余地がない……皆子供時代の素晴らしい特質を失わず大人になっている。”


 ……胸が詰まって、涙が溢れそうになりました。

 この地球で彼らアスペルを生きにくくさせているのは、欺瞞や嘘に満ちた私たちじゃないか。彼らはこんなにも純粋で素直なだけなのに、愚劣な私たちはマジョリティであるというだけで、彼らを疎んじているんじゃないか。アスペルの子供たちは、実は人間として私たちよりずっと進んでいるのかもしれないのに……。


 昨日のトラブルをきっかけに、この考えに出会えただけでも幸せです。


 ひょっとしたらアスペルガーの子供たちは、人間より少し高次な、一種の天使なのかもしれませんね。