うちの学校。 | アスペル君の父として

うちの学校。

 以前も書いたことがありましたが、私と嫁さんの夢は、アスペルガー児専門の学校を作ることです。財団か学校法人を立ち上げて、全国からアスペル君を受け入れる。結構本気で考えてます。


 ところで私たちは、お金のコンサルタント、というより幸せな生き方の指南で有名な本田健さんの本をよく読んでいます。

 彼はアメリカに住んでいて、お嬢さんをユニークな学校に通わせているそうです。その学校では一日中生徒が自分のペースで、好きなことをやっているのだそうです。裸で走り回っている子やコンピュータゲームをやっている子、ドラムを叩いている子など、とにかく好きなことを一日やる。その中で自分が本当にやりたいことを意識するのだそうです。試験とかクラスもないんだとか。

 この話を読んだとき、私たちがまず思ったのは、「アスペル君こそこういう学校にふさわしいじゃないか!」でした。そして、将来自分たちが作る学校は、こんなスタイルにしようね、と決めたのです。


「でも日本の教育制度だと、小中学校でこれだけのカリキュラムを終了しなさいって規定があるんだろうね」

「うん、きっとあるよ」

「当然うちの学校のやり方にも、文部省が文句つけてくるだろうね」

「そのときは日本を脱出して、他の国で作ろうか」


「うちの学校」だって。我が家はいま、学級費さえ払えないほど困窮してるのに。

 

 でも、冗談で言ってるんじゃありません、そんな学校を、必ず作るつもりでいます。


 かつて項羽に百敗した劉邦は、どん底から這い上がって漢帝国を建国したといいます。

 どこにも行き場がないアスペル君たちのために学校を作る。それくらい、できなくてどうする!