2007-07-31 10:18:04

断念

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タピア

 99年6月26日、まだ真新しかったマンダレイ・ベイで行われたWBAバンタム級タイトルマッチは、壮絶な闘いとなった。チャンピオンのジョニー・タピアに挑戦者のポーリー・アヤラ。両者はオープニングベルから最終12ラウンド終了まで、まったく手を休めないで激しく打ち合った。ペースダウン無し。「物凄い一戦を観たな」と、数日間、興奮が残っていた。

 僅差の判定で敗れたタピアは、私より1つ年上。薬物使用で何度も警察の御厄介になっている。が、そのバッググラウンドを知らされると、容易に非難する事はできない。
 
 タピアは幼少期、最愛の母を失っている。タピアの目の前で賊にレイプされ、その後ナイフで滅多刺しにされて亡くなったのだ。

 拳で人生を切り拓き、富を得、美しい妻を娶っても"その光景"が頭から離れないチャンピオン・・・。苦しい現実から逃れる為にと、彼はクスリを手にしてしまう。

 ラスベガスやカナストータで会った際、何度かインタビューを申し込んだ。その度にOKと応じ、エージェントや奥さんの連絡先を教えてくれるのだが、最後の最後で捕まらなくなる。塀の中や、ドラッグリハビリセンターへ入ってしまうのだ。

 今回、2年5カ月に及ぶ交渉を経て、私はタピアへの取材を断念した。けれど、彼が強く生きていくことを、心の底から願う。

 ブロマイドは、NYの空港で会った折にプレゼントされた物だ。この一枚を目にする度に、胸が苦しくなる。




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2007-07-24 10:32:14

嫌われ者の勝利

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ティト

 21日、ウィンキー・ライトがホプキンスに敗れました。ちょっとサイズが違いましたね。

 両者と闘い、共に苦杯を喫したTITO・トリニダードは、ライトを応援していました。その気持ち、僕には良く分かる気がします。ライトは「ボクシングマガジン2004年の9月号(確か)」で、ホプキンスには「Number 632号(たぶん)」でインタビューしましたが、非常に対照的でした。
 メディアに友好的なライトと、屁とも思わないホプキンス。

 僕は1994年からボクサーの取材を重ねていますが、ホプキンスってのはマジで最悪です。本当に性格が腐っています(性悪2位はパーネル・ウィティカー)。ビジネスパートナーであるデラホーヤは別として、多くの選手に毛嫌いされているホプキンス。TITOは、是が非でもライトに勝ってほしかったんでしょうね。とても残念です。

 この写真はデラホーヤ戦の計量時のTITOです。僕のお気に入り写真でもあります。

 当時は、
http://www.byakuya-shobo.co.jp/boxing/reytime_hayashi/reytime18_millenium.html

という原稿を書きました。何か、遠い昔って気がするなー。99年だもんなぁ。当然か。




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2007-07-17 10:27:54

ロッキー&アポロの関係

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ミッキーウォード

 前出のGatti、7ラウンドKOで敗れ、引退をアナウンスしました。
35歳。よくここまで頑張りましたよね。素晴らしい闘魂でした。
 今回の試合は、彼のライバルだったミッキー・ウォードがトレーナーを務めたんです。2002年5月、11月、翌年の6月と、激しい打撃戦を繰り広げた両者。
 ウォードは3度目の対戦でガティに敗れた直後、リング上で引退を表明しました。それから、4年。ウォードより6歳若いガティにも、リングを去る日がやって来たわけです。
  
 この二人のサバイバル3連戦は、いつまでもファンに語り継がれることでしょう。試合後、救急車で同じ病院に運ばれ、隣同士のベッドで治療を受けて以来、彼らは親友となりました。

 今回、最大のライバルだった男をトレーニングキャンプからサポートしたウォード、控室で抱きしめ、介抱していました。いい話ですよね!
 「まるで、ロッキーとアポロのようだ」とHBOのアナウンサーが語っていましたが、映画を超えています。

 蛇足ながら、ウォードは大酒のみです。飲み友達が、マイケル・カルバハル。この二人が揃うと、朝までノンストップで、ワイン、テキーラ、ビールと続きます。ケースで出されても飲み干しますよ、きっと。しばらくしたら、その和にガティも加わることでしょう。




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2007-07-10 10:22:25

ドン・金グ

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ドン・金グ

 今から10年もすれば、ボクシング界最大のプロモーターは、オスカー・デラホーヤになっていることでしょう。Goldenboy Promotionは、現役選手から非常に評判がいいです(広報の下っ端には、使えない女性もいますが)。
 とにかく、"カネに綺麗"だそうです。「だから安心して試合に集中出来る」「長く第一線で闘っているだけあり、選手の気持ちを理解している」等、絶賛されています。

 このブログで紹介したデイビス、ノリス、そしてウィザスプーンは、ドン・キングの搾取により、闘うことへのモチベーションを失ってしまいました。
 『月刊現代』が拙著を取り上げて下さった折、「結局オレは奴隷に過ぎなかったのさ」というウィザスプーンの言葉を引用されましたが、本当に骨までしゃぶりつくされたり、飼い殺しにされたり、使い捨てにされたり・・・。
 IBFヘビー級タイトルを保持していた時期のクリス・バードも、「やってられない。トレーニングと並行して裁判の準備だよ」と話していました。

 最近、あんまり大きな試合をセットしまいませんが、今でも泣いてるファイターは沢山いるでしょうね。世の中には、他人を利用する者と、利用されてしまう者の2種類しかいないのでしょうか。

 因みに「ドン・金グ」は、打ち間違えではありません。結構、上手い表現でしょ(*^-^*)




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2007-07-03 10:29:00

“テリブル”・テリー

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テリブル・テリー


 前回書いたGattiをインタビューしている際、154パウンドで無敵だったテリー・ノリスの名前が出ました。Gattiの実兄、ジョーも元プロボクサーで(ガティより5歳上)、1993年9月にWBCジュニアミドル級王者だったノリスに挑戦したんですね。結果は1ラウンドKO負けでした。

 「あのスタイルの選手が、パンチドランカーになるとは思えないけどね」とガティが語ったのが、Terribleと謳われたテリー・ノリスです。
 確かに、現在の口調はかなりゆっくりしたもので、パンチによる影響だと感じざるを得ません。最初にインタビューしたのは、デラホーヤ戦が内定した直後の1997年11月でしたが、当時はスムーズに言葉が出ていたんです・・・。

 僕は彼のボクシングが本当に好きで、憧れていました。タコ八郎さんは7年掛けて治したそうですので、ノリスもそうなってほしいです。
 美しい奥さんと、可愛い娘と幸せそうに暮らしていますけどね。

 全盛期同士のノリスとデラホーヤだったら、ノリスの方が強いんじゃないかと僕は思います。あちこちで、そう言ってるので、DeLaファンから顰蹙を買っていますが。




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