自民党は1日、谷垣禎一総裁(65)ら執行部が所属議員と意見交換する両院議員懇談会を開催した。今夏参院選を見据えて、約150人の出席者からは「総裁にリーダーシップがない」「野党の存在感がない」「派閥政治を終わらせろ」と批判とともに、執行部人事刷新を望む声が続出。谷垣総裁は「私の使命は夏の参院選で勝つことだ。人事の骨格をいじる考えは毛頭ない」と参院選勝利に政治家生命をかける決意を示し、執行部刷新を拒否した。

 懇談会後、中堅の議員からはしらけムードの声が。河野太郎氏(47)は「自民党は変わっていないから嫌だという声が圧倒的に多い。谷垣総裁が力説しても空虚に聞こえる」。山本拓氏(57)は「領袖が総裁選に出られないような派閥は解消し、新たに与謝野派、舛添派、小泉進次郎派をつくれ」と話した。

 谷垣総裁は執行部刷新要求をかわすため、近く発足する参院選対策本部で舛添氏に幹部ポストへの就任を要請することを検討中。執行部への批判が強まる中、反執行部を取り込む“ガス抜き”の狙いが見え隠れする。

 だが、懇談会を与謝野馨氏(71)とともにボイコットした舛添氏はこの日午後、「絶対に受けない」と拒否。「現体制の刷新が私の要求。それを受けずして私が執行部入りすることはない」と断言した。懇談会は2日、5日と続くが、腹を割って話せば話すほど、執行部の求心力は低下する恐れも出てきた。


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