自由をこよなく愛するアリエスさくらひつじ、これまで観たなかで、深く深く考えさせられた映画のひとつがこの『DJANGO:ジャンゴ』

 

 

 

 

かなり長いし、また相当bloodyなのですが(クエンティン・タランティーノ監督なので)、いい映画です!!!かおきら

 

 

というのも、アメリカ南部の奴隷制を描きながら、人間の歴史=「羊社会」の諸悪の根源が、見事に描かれているから。

 

 

広大な「キャンディランド(農園)」を所有し 、また奴隷の“所有者”でもあるカルヴィン(レオナルド・ディカプリオ)という残虐非道な支配者だけが悪いのではなく、

 

その白人支配のシステムにおいて、白人の支配下に置かれている奴隷の中でもさらにピラミッド社会があり、

 

 

支配者には絶対服従であるのに、同じ奴隷を支配し、

その“システム”から逃げたり壊したりする者を容赦なく取り締まるのは、誰であろう同じ黒人であるスティーブン(サミュエル・J・ジャクソン)。

 

 

目強い者に媚びへつらい、プライドと引き換えに我が身の安全を確保する生き方は、現代社会でもeverywhereです

 

 

彼は執事として代々この家の“主人”に仕えており、黒人として人権に多少の制約はあっても、“奴隷システム”の中では好待遇であり、支配者層にくっついて得をしている者。

 

 

なので主人公ジャンゴのように、奴隷制に反発し、自由を求めて逃げ出すような“異分子”は絶対に許さず、“主人”の残虐行為も、奴隷をモノ扱いすることも受け入れ、支配者の価値観に迎合することで自分の安全は確保する

 

 

同じ黒人どころか、人間としての尊厳を踏みにじられることに対する怒りを持つのではなく、この“自分は安泰なシステムを”覆されることに対しては烈火のごとく怒り、奴隷に苛烈な罰を与える

 

 

 

なんて現代日本社会と同じ構図なんだろう!!!!!!なく

 

 

 

さくらは観終わったあと、あまりにもいろんな思いが渦巻いて、しばらく立ち直れなかったほどです(ケビン・ベーコン主演の『告発』以来の衝撃かも)。

 

 

主人にこう言い放たれても、何も言わないの(セリフはさくら記憶に基づく抄訳)

 

 

自分は黒人に囲まれて生きている白人だ。

髭を剃ってもらうのも、先代からずっと、毎日黒人にやってもらっている。

 

俺の首を掻き切るチャンスは毎日あるのに、なんでそれをやらないんだ?

 

 

髑髏支配者に媚びて生き残りを図るやつは、プライドがないわけではなく、むしろ自分のプライドを犠牲にしている分(→自分が踏みつけにされている自覚はある)、その不満の捌け口として自分より下に置き、抑圧する者を必要とし弾圧するという不幸な構図

 

 

俳優として、この残酷非道な、非人間的なキャラクターを演じるにあたり、超人種差別的なセリフや恐ろしい暴力シーンの数々に、ひとりの人間としてのレオナルド・ディカプリオはかなり抵抗があったそうですが、

 

この“演出”の意図を理解し、また白人に媚びへつらう最低最悪な黒人キャラクターを演じきったサミュエル・L・ジャクソンは、「その言葉(N-word)を口にしたからと言って、他の出演者は傷つかないから大丈夫だ」と励まして“extreme”に振り切って演じるよう、ディカプリオを励ましたのだとか豆丸

 

 

 

 

主人公ジャンゴの生きる力、自由人としてのプライドと意志の強さ、そして妻を取り戻す愛が原動力の力強い目

 

そして正義感とフェアネスの精神を貫き、ジャンゴを対等のパートナーとして付き合うドイツ人医師シュルツの人としての美しさとさわやかさも、また素晴らしく印象的でしたにこ

 

 

この映画の意図は、過去の恐ろしい過ちを正面から見つめること(だからこそ、個人的感情として、自分が演じるキャラクターを人間として許せないレオナルド・ディカプリオが、その役柄をマイルドにしようとすることは押しとどめられた)、そしてその過ちから学ぶこと。

 

 

何も黒人だけが奴隷ではなく、この地上で繰り返されてきた歴史の本質が描かれているがくがく

 

 

結局のところ、奴隷システムが連綿と人類社会で続いてきたのは、支配者による悪行のひどさは言うまでもなく、その支配者に力を与えているのは誰か?といこと

 

 

それは、

 

 

圧倒的多数の被支配者は、支配者が定めたシステムのなかで甘んじて生きている=そのシステムを許容し続けている

 

 

 

奴隷の方が数が多いのに、自由になるためにお互いに助け合うよりも、抜け駆けしないように見張り合い、「脱走したらひどい目に遭う」という恐怖を刷り込まれ、服従するしかないことを選んできたという歴史を、

 

他人事ではなく、自分の国や社会とまさに同じ構図であるというこの事実を、どれくらいの人が明らめ、行動に移すことができるだろう?

 

 

ひつじ(さくら訳)「道義がすたれ、善良な人たちが何もしなければ、悪が栄える。過去から学ぼうとしない社会はやがて亡びることになる。私たちは決して歴史を忘れることがあってはならない。私たちは常に警戒を怠ってはいけないのだ」――「J・エドガー」より

 

 

人間の美しさと醜さを深く浮彫りにしたこの映画は、そんなことを深く深く考えさせられ、

 

 

この世をbetter placeにするために、さくらは“従順ならざる羊”として、自由とフェアネスを何より大切に、元気よく走っていたいと思うとき、

 

 

この映画のことを、魔界時代の出来事と重ねて考えてしまうのですうるうる

 

 

 

 

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