コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」を見た。
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_10_kabuki.html

歌舞伎座改装中は歌舞伎を見に行かない決意をしていたが、
コクーン歌舞伎は別腹 !!
(意味不明ですが・・・)


「佐倉義民傳」は今までのコクーン歌舞伎とは一線を画した新たな試み。
従来は、歌舞伎の台本をそのまま使用してきたが、
今回はかなりオリジナルな脚本である。

オリジナル脚本の他、語りとしてラップを使用したり、新たな部門に挑戦している。
(歌舞伎は浄瑠璃等で、歌を語り的に使用し、ストーリーを補完するのだが、今回はラップを使用)

そして、驚いたことに、極めて政治性の強いメッセージを発信していた。


愚直なまでの人柄である宗吾は勘三郎にぴったりの役である。
また宗吾の妻と領主の二役をやった中村扇雀も見事であった。

扇雀は、昨年の桜姫でぶっ飛んだ演技で笑わせてくれたのを思い出した。
本当に笑い過ぎて、涙が出た。
今回も扇雀が大きなウエイトを占めている舞台だと思う。
(串田和美の、今の一番のお気に入りか?)

笹野高史は相変わらず狂言回しとして良い仕事している。
(昨年は、何年かぶりに大河ドラマを見た。笹野高史の秀吉見たさに・・・。)

中村橋之助は年々悪い役が上手くなってくる。
(三田寛子もいて、米搗きバッタ状態だった。
 串田さんもあちこちウロウロしすぎ!)

余談だが、坂東彌十郎がラップで一番ノリノリだった(笑)。


泣けるし、笑えるし、素晴らしい舞台だった。


いろんな政治的な状況を訴える最後のラップには胸が詰まった。
串田さんは、現代に宗吾を欲しているのだと思った。


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昨年のコクーンは桜姫で、現代版と歌舞伎版を上演。
現代版はいまいちな出来で、串田和美終わったか?と思ったが、
歌舞伎版桜姫で、串田和美、まだまだ凄い ! と思わせてくれた。


今年は、自由劇場が16年ぶりに復活。
「上海バンスキング」が上演された。
けっこう、皆さん、ヘロヘロで見ていて辛いものがあったが、吉田日出子はおばさんになってもキュート。

↓こちらは、舞台終了後のミニ?コンサート。

そらにみつ ~天満~

そらにみつ ~天満~

本日10時45分より、BShiにて、上海バンスキングが放映される。
ご興味のある方は是非、ご覧になって下さい。
(多分、6/13にBS2で再放送があると思います。)