地球の裏側で愛されたお話。 | チー旅。〜世界一周する(仮)〜
ご無沙汰しております。

チー旅です。



本当にサボりの常習犯ですね。

チーさんがこんなんだから、ハハーンからこんなLINEが。



ご、ごめんな(泣)



今日もハハーンはわが子の安否確認のため、

ネットサーフィンに勤しむのでしょう。




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ある日のこと。

リマの中華街でお買い物をしていた

チーさん、タビジュン、同じ愛知県出身のこうや君ひーちゃん夫婦。



「日本人ですか?」


そのあまりに流暢な日本語は、私たち全員が

日本人、もしくは三世の方だと思うほど。

声を掛けてくれたのは、女性でした。



「日本人ですか?」

再びのその声に振り返ると、ひとりの男性が

こちらを向いて笑顔で座っていました。




日本語しゃべる人だらけやな。と思ったらそのふたりはご夫婦でした。

「なんでこんなに日本語が話せるんですか?」

「日本で働いていました。名古屋!」

「え!私、名古屋!(の近くのド田舎に住んでいます。)」



私も嬉しくなり、おふたりはもっとうれしそう。



どれだけの時間、そこで長話をしたでしょう。

「うちに来て!ごはんご馳走するから!」



日にちと時間を約束して電話番号を聞いて、

ご自宅までの詳しい行き方をマップ上で教えていただき、

「この停留所からこのバスに乗って来て!」と

乗るべきバスの停留所の場所まで案内してくださり、

丁寧に、私たちが迷わないように教えてくれました。

約束の日を楽しみに、その日は別れました。





それにしても、あのご夫婦。

私たち日本人に会えたことが、本当に嬉しそうだったな…。

停留所まで案内してくれる途中も

私たちにしゃべる隙を与えないほど

日本に住んでいたころの話をたくさんしてくれた。

その時の目は、本当に嬉しそうに、生き生きしていた。

「日本人、本当にやさしい。」

繰り返し、何度も私たちにそう言ってた。





―約束の日―


こうや君が体調不良のため、タビジュンと二人で向かいました。

バスに乗り、降りたところで旦那さんのベガさんが迎えに来てくれました。







ご、豪邸…!

ベガさん家、めちゃめちゃ豪邸でした。





とっても臆病でやさしい性格のダルメシアン、ヨンソルちゃん。


ペルーではお金の単位が【ソル】です。

この名前を聞いた時、私とタビジュンで

「クアトロ ソル」(4ソル)と言ったら

ベガさんはこれでもかってぐらい爆笑していました。






ベガさん、これなあに?そら豆?

「ははははははー!!!そら豆じゃないよー!!!」




今日は奥様はあいにく用事で出掛けているので

こちらも日本語が上手なベガさんのお姉さんが来てくださいました。

これの食べ方は、お姉さんが教えてくれました。





正解は、ふわふわした綿みたいなフルーツでしたー。

フルーツだなんて思わなかった!








これはチリモヤ。チーさん超お気に入り!



これはサボテンの実。



3色ありまーす。それぞれ味が違いまーす。緑が好きです。




長くいたペルー。そこら辺の路上やフルーツ屋さんで

売られていたのをほぼ毎日見ていたから、存在だけは知っていたけど、

どれも全部、見たこともなくて、食べ方も、味も分からないから

買ってまで食べようと思わなかった。



こういった機会がなかったら絶対食べてなかった。

こんなにおいしいなら、早く食べておくべきだった…(泣)













ベガさんのお宅には、チーさんの実家よりも多い日本の食器がありました。

ほとどんが、瀬戸焼だそうです。

日本の事が好きなのは、物や文化もなんですねとってもうれしくなります。

日本に住んでたのは7年も前なのに。




用意してくれたご馳走。




セビチェ。

ペルーの名物料理でチーさんの大好物です。

もともと酸味のある料理なのですが、

ベガさんがセビチェを一口食べて

「すっぱいよー!日本人は酸っぱいの嫌いだよー!」

「こんな酸っぱいの食べられないよー!」


と、日本人好みのできじゃなかったことを

これでもかってぐらい悔やんでいました。

となりでお姉さんは「失敗しちゃった」とはにかんでいました。

いや、めっちゃうまかったけどね!!!






魚介のスープ。

これがめっちゃめちゃおいしかった。

見た目の通り、もうまじでレストランの味でした。

持って帰りたかったし、作り方、聞いておけばよかった…(泣)


貝か、エビの殻をとる時、スープがはねて床に飛んでしまい

「あ、ごめんなさい!」と謝ったら、

「大丈夫大丈夫!ヨンソルが食べるから!」と笑ってくれました。

大らかで素敵なベガさん。











日本に行った時は不安だった。

言葉も分からなかった。文化も分からなかった。

お給料もちゃんともらえるかどうか。

でも、日本人は本当にみんな優しかった。

道が分からなかった時、学生さんに道を聞いた。

私たちの言葉が上手くなかったけど、学生さんは

学校に行かなきゃいけないのに連れて行ってくれた。

仕事を始めてからも、お給料、ちゃんともらえた。

決まった日に、ちゃんとお金をくれた。

日本人は、優しくて、まじめで、厳しい。

でも、厳しいのはいいこと。仕事ちゃんとするから。

厳しいことは必要。




ベガさんは、とにかく日本の話をしてくれた。



ベガさんがマチュピチュに行った時の話。

ベガさんは、マチュピチュに日本人の団体様が泊まってる

ホテルに行ったそう。日本人に会いたくて。

そこでたくさんの日本人を見て嬉しくなって

たくさん声を掛けたんです。「日本人ですか?」

でも、ほぼ全員が、「え?」という顔をして、

相手にしてくれなかったそう。要するに無視です。



でもね、それって悪いことではないのです。

ツアーで海外に来る日本人は、コンダクターから、

「日本語で話しかけてくる現地人には気を付けて」

と言われているから。そうすることで未然に防げることがあるから。

そのことをベガさん自身も分かっていました。



ベガさんは、僕らに警戒することが、それが普通。と言いました。

悪い人もいる。騙したり、お金をとったりする人もいる。

日本は安全で、そういう事がないから警戒するべきだ。と。



でも、きっと寂しかったと思う。

大好きな日本人が、みんな、無視する。



「だから、今日あなたたちが来てくれてホントにうれしい!

来ないかと思った。奥さんと、来てくれるかなーって話してた。

あなたたちはとっても勇敢だと思うよ。」





私たちは………勇敢だったのかな?

前にも、世界一周中に同じことを感じたことがある。

ガイドブックに書いてあるからとか、

旅人がみんな騙されてるからとかで、

その国の人に「悪い人」のレッテルを最初から貼ってしまうと

その人は私にとっての「悪い人」になるのは当たり前。




自分の目で相手の目を見て、

自分の口で相手と話して、

自分の心で相手を感じることが先だと、思った。




もちろん、疑うことは必要。

だって私たちは、この広い世界で

ちっこい自分を守れるのは自分だけだから。

そうしないと、誰かさんみたいに、チャリ乗りパクされるからね。





私たちはベガさんご夫婦と話して、

ベガさんご夫婦を信じたから別に、勇敢じゃない。




ベガさんたちは、17年も日本に住んでいたそう。

17年も住んでいれば、良いことばっかりじゃなかったはず。

嫌なことだって、傷ついたことだってあったと思う。

それなのに、日本を離れた今なお、

「日本が大好き、日本に帰りたい。」とまで言ってくれる。



ベガさんたちは、今でも街でアジア人を見かけると

「日本人ですか?」と声を掛けてしまうそうです。

それだけ、ベガさんたちによくしてくれた日本人に感謝。




地球の裏側で、愛された。

そんなお話でした。






今日も読んでくれてありがとうございます。

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