ー《Desember 14 PM17:00》ー
『……読み込み(ロード)中…10…35…60…81…99…100%……読み込みが完了しました。』
ヘッドフォンから微かなノイズが流れ、パソコン画面いっぱいに白が拡がりお気に入りのゲームのタイトルロゴが現れる。
『ここはかつて人類が……』
等というくだらないオープニングは早々にスキップした。
本音を言えば好きな声の人じゃないからとか何回も見てるからとかそんな単純な理由で。
このゲームのは、世界観を踏まえたプロローグを語っているものでこれだけ見れば物語のあらすじは大体分かる、みたいな他愛もないものだった。
誰もがとばすであろうこれに特別な感情を抱いたことなどないが、何故か今日は本当にどうでもよくてEnterを連打しまくった。
「あー…何よ、もー!」
ディスプレイの中では自分の分身がえげつない武器を手に、これまた気持ちの悪いモンスターを相手にしている…ところで固まっていた。
カリカリとマウスを引っ掻きながらキーを叩く。
「あー!むっかつく!」
勢いをつけて立ち上がりヘッドフォンを叩きつけるように外してその場から離れた。
『……See you!……』
主がいなくなった後のパソコンが省電力モードに移行する。
私はそのまま下の階へ降りてしまっていたし、放っておけば黒い画面になること位常識だから…
パソコンにTVのような砂嵐が映っている、なんて気付くはずがなかった。
…何で主人公女にしちまったんだろう…
まぁ、いいかWw
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