遊び心

遊び心

日々の生活や遊び、世の中の動きについて思ったことをとりとめもなく書いていこうと思います。

今の日本、ちょっと息苦しくないかな?
事の本質を見失い、些末なことばかりに気を取られて、人の揚げ足ばかりを取っている。
突出するもの・自分とは違うものを嫌い、嫉妬や偽りの調和で排除しようとする。
そんな“遊び”のない、“ゆとり”のない日本になっちゃってるんじゃないかな?

でもそんなんじゃいつまでたっても、楽しく活気あふれた社会なんてできやしない!
もっと心に“遊び”=“ゆとり”を持とうよ。
そしたら今の何倍も毎日が楽しくなるはずだからさ・・・
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南房総には道の駅がたくさんある。

さすがに全部には寄れないが、要所要所立ち寄る。

房総が青春の思い出の地だと語り先行して思いで巡りを楽しんでいるH氏と合流するのも道の駅。

 

 

南下するに従い、道ばたに砂浜から飛ばされてきた砂が堆積するところが多くなってきた。

別荘のデッキで早々とビールを飲む人を見つけ、思わず挨拶。

くつろぐあちらも、ひた走るこちらもHappyだ。

 

 

野島埼灯台&厳島神社まで走った頃には空腹&喉の渇きも限界に。

恋人の聖地らしいが、オヤジ4人組はそんなものには見向きもせず、小さい個人商店でところてんだのアイスだのを食す。

 

そこで意外と時間を食っていることに気がついた。

少し焦り気味に昼食にと決めていた、波奈総本店へ急ぐ。

僕とH氏が天ぷら丼。Y氏はマグロづくしにK氏は海鮮丼。

Y氏のとK氏のは早々に出されてたいらげられるも、僕らの天丼がいっこうに出てこない。

目の前に座るカップルは、ひたすら酒三昧。

いいかげんしびれを切らしたところでようやく天丼。

 

その後、それまで南房総では出てこなかったコンビニがちょこちょこ現れ、適度に休憩しつつ北上。

途中、鋸山ロープウェイ周辺で大渋滞に巻き込まれつつもひた走る。

地元サイクリストとコンビニで懇談し、途中のお店で大福を食べ北上。

 

途中から海沿いを走るはずが気がつけば内陸をひた走り、なんとか予定時刻を大幅に遅れることなく木更津に到着した。

 

 

バイクを片付け、銭湯に行き、さぁバスで羽田に向かうだけだぁ!

 

 

が、実はここからが試練とドタバタ劇のはじまりだったのだ・・・

二日目にして最終日は150km程のロングライド。

勝浦を出発し、房総半島南端をグルッとまわり、内房を木更津まで走る。

小まめにアップダウンが続いた一日目とは違い、海岸線を満喫するフラットコースだ。

 

夕食に地元の料理を堪能した僕らは、一転朝食をコンビニで済ませ漕ぎ出した。

前日は山間の「That's 日本」という家屋や集落の風景を楽しんだが、今日は海沿いの風景を満喫。

まさに Ride On Time。脳内で山下達郎無限ループ。

 

鴨川シーワールド界隈の街並みは、まさにアメリカ西海岸的。

終始にやけたまま走る。

 

 

途中、BB Baseが停車する駅があり、少し見学。

駅長さんだろうか、お客様を迎える準備と、鯉のぼりを飾っていた。

 

 

日本にも(北海道こそ)自転車をそのまま持ち込める鉄道サービスが必要だ!と言い始めた頃は、「今だって輪行バッグに入れれば持ち込めるのに、なんでそれではダメなの?」と必ず言い返されたけれど、だんだん世の中がサイクルフレンドリーになってきていることを実感した。

もちろんその分、自転車乗りは過度に権利を主張せず、ルールを守りながらサイクリングを楽しむという責任を大切にしなければいけないのだけれども。

 

 

一日目にはほとんどお目にかかることのなかった道の駅が、ポンポン出てくる。

いちいち停まってられないほど。

 

そのひとつ、ローズマリーガーデンには、通常のサイクルスタンドの他に、地元のサイクルツーリズム協会が設置したスタンドもあった。

 

 

頑張ってるんだなぁ・・・と、嬉しくなった。

木更津から勝浦まで、あまり寄り道をせずに走れば60km+αといったところ。

たったそれだけの距離じゃ俺の気持ちと身体が納得しねぇぜ!とH氏が計画の段階から主張するので、K氏のソフトクリーム食べましょうよ提案に合わせ、片倉ダムの奥の方にある風鈴堂まで脚を伸ばすことにした。

途中、倉庫地帯というか町外れの工場地帯とでもいうようなところを抜けていく。

「どんなところを走るんだろう?」はポジティブ・ネガティブどちらの感情にもフィットする文言だけれど、この時はなんだかネガティブな方向に振れていた。

疲れからかなぁ・・・

 

ほんの10km程度の区間でまたもや500mlの水分を消費してしまい、たまらずコンビニでストップ。

漕ぎ出した途端に風鈴堂に到着したのにはちょっと拍子抜けした。

 

プリンを食べてもみたかったが、ここはやはり当初の提案通りソフトクリームを食す。

北海道のまるで冷えた柔らかいバターじゃないかと思うような濃厚なソフトとは違い比較的サッパリとした味で、疲れで重たくなった気分には心地よい味だった。

 

気がつけばもう15時。

先を急がねば・・・とは思うが、とてつもなく気が重い。

自転車こぐのが面倒くさい。

サイクリング中にそう感じることはあまりないのだけれど、この時ばかりは本当に面倒くさかった。

とはいえ漕がなければ目的地に着かないのだけれど。

 

片倉ダムから亀山湖へ抜け前進。

普段のサイクリングでは、湖にせよ海岸線にせよ決して近くにはないこともあり、

亀山湖を抜けていく際に見た風景は、建物の日本らしさも相まって心奪われるものがあった。

 

 

 

亀山湖を越えると勝浦まであとわずか。

陽の傾きを感じるようになり、時間も気になりだし、クランクを回す脚にも力が入る。

勝浦まであとわずかというところで、スクーターが大量に駐められているところの横を抜けた。

国際武道大学のようだ。

通り過ぎた途端、そのスクーター達がビ〜ン!ビ〜ン!と甲高いエギゾーストノートをまき散らしながら僕を追い越して行き始めた。

ぶっちゃけ五月蠅い。

なんでこんなにスクーターだらけなんだろう?と話すと、

販売元が大学OBなんじゃないですか?とK氏。

 

ようやく勝浦の市街地に入る。

信号でちぎれた仲間を待っていると、目の前にスクーターのお巡りさん。

4人そろったところで、「道はわかりましたか?」と。

どうやら僕らと遭遇する前に他のサイクリストがお巡りさんに道を聞いたようだ。

人違いとはいえ、そうやって気にかけてくれていたのが嬉しい。

 

さぁ、宿はもうすぐ!というところで目の前に現れたのは、宿に続くとんでもない激坂だった!

距離こそないが、平均・最大斜度ともにエグそうな坂だ。

気合い十分に登るH氏。

アウターのまま登り始めてしまい、結局そのまま踏ん張り続けたK氏。

坂を見た途端にインナーに切り替え、計算高く(?)登った僕。

みんなが登り始めた様子を見て、「だめだこりゃ」とバイクを降りたY氏。

4人4様のサイクリング1日目は、こうして終了したのだった。

 

 

宿は2LDKのリゾートマンション。

部屋に入ると、もうそこでのんびりしたかったのは、居心地の良さからか、それとも疲れからだったのか・・・。

木更津へは若干遅れ気味で到着した。

トンネルの中もややゆっくり気味での走行だった。

 

木更津で飛行機用の輪行バッグを預かってもらい、バイクを組み立てスタートだ。

本来は羽田空港で飛行機用の輪行バッグから電車等での輪行に多用される薄くて軽い輪行バッグに詰め替えて、飛行機用のデカイやつは空港に預けるつもりでいたが、そんな作業は面倒くさいというH氏の訴えにより却下され、千葉在住のサイクリング仲間の尽力で、快く預かってもらえる自転車店に出会えた。

 

12:30に走り出す。すぐ近くのコンビニでボトルに水を入れ、見知らぬ土地を走り出した。

道端の木々がむせかえるほどのカルキの匂いを発している。

気温は26℃。

夏とプールの匂い。まるで小学生に戻ったような錯覚を感じてニヤニヤがとまらない。

 

宿泊先となる勝浦へは山間の道を行く。

決して激坂や数キロにわたる坂道はないが、小気味よく上り下りが続く。

汗ばみ、ボトルの水がけっこうな勢いで消費される。

行程の1/3程のところで右足脹ら脛が痙った。

自販機でストップし、アクエリアスを補給。

羽田で蕎麦を食べたのが10時頃。その時点で2時頃だったろうか。

さほど空腹感はなかったけれど、少しオーバーペースなのか?

今回はちょくちょく休憩を入れつつ走る予定でいたので、ボトルホルダ2つのうち、1つはツールボックスを入れており、シングルボトルでのツーリング。

いきなり選択ミスだったか?

初日の行程1/3のところで早くもセーブモード走行とは・・・トホホ。

 

 

羽田に到着。

そこはもう僕らにとっては真夏の世界。

心の中には、山下達郎の曲が無限ループ♪

バス出発の時間まで約30分。ひとまず立ち食い蕎麦へ。

 

羽田空港内で、おばあちゃんのワンオペ。

食券買ったら機械が詰まり受付中止。

ひとまず食券買ったH氏だけでも食事を・・・と思っても、ワンオペのおばあちゃんは食券自販機の再起動作業中・・・

ま、そんなこんなもありましたが無事に蕎麦を食い、バスに乗り、一路木更津へ。

 

 

 

バスは空港敷地を出た途端に渋滞につかまった。

さすがGWだよなぁ・・・などと他人事のように車窓越しに渋滞を眺めていたが、それが後々人ごとでなくなるとは、この時はまだ想像できないほど浮かれていた。