長男を出産するまで、飲食店で働いていました。


料理が大好きで、お客様と接することが大好きです。


昼はオムライス屋さんで料理し、夜は居酒屋で接客を学びました。



出産ギリギリまで働こうと当初は思っていたけど、2回流産したので、長男を妊娠してすぐに念のため仕事は辞めました。

長男が生まれ、2歳4ヶ月で次男が生まれて、その頃は次男が1歳くらいになったら保育所に預けてまた仕事復帰する予定でした。


  ところが、長男の1歳半検診で引っかかったのを皮切りに、あれよあれよと育てにくさが出てきて、保育所どころか、保健センターでまず病院を勧められ、療育に通うようになり、年少さんの歳で、自閉症と知的障害の診断を受けました。


  とてもじゃないけど、仕事復帰を考えられるような状況ではなく、毎日、療育に、訓練に、奔走する毎日。

  自分のことどころか、長男が一体どんな人生を歩むのか、見通しが立たなく、不安で一杯。


1日1日を、長男の癇癪と目の離せない行動にピリピリしながら、なんとかこなしていくのが精一杯でした。


出かけることすらままならず、脱走癖のある長男を閉じ込めるため、ご近所の同年代のお友達を見るのが辛い私の弱さもたたって、昼もシャッターを下ろし、家の中に閉じこもる毎日。


  「もう限界」と思っていた頃、療育園に毎日通い始めたあたりから、長男と離れる時間ができたこともあり、少しずつ色んなことを落ち着いて考えられるようになりました。


  療育園で出会うお友達の生き生きした姿。

 長男よりもずっと大変そうなお子さんを育てていても、笑顔で頑張るお母さんたち。

 そんな仲間も出会えました。


 

 そして、去年から、次男も幼稚園に行くようになり、今年は長男も1年生になり、平日もデイサービスを使えるようになって、自由な時間がまた増えました。


 
 最近、やっとまたおしゃれをしたり、自分のこれからの人生を考えられるようになりました。


 「働きたい」という気持ちがずっとあるけど、長男の訓練や、次男のきょうだい児としての心のケアに毎日手一杯でまだ実行に移せていません。




 家でできることをしようと思って、空き時間に少しずつだけど、飲食に関する勉強をし始めました。




   ずっとずっと、将来の事だけど、いつか自分のお店を持ってみたいな。


 自閉症育児という想定外のことが起きて、少し人生設計は変わったけれど、私の人生も楽しみたい。



  いつかお店を持てたら、障害のある子でも外食を楽しめるシステムを作ってみたい。


 私にしかできない何かをしてみたい。



  まずは子供たちが私の一番である事には変わりないから、実現できるかどうかわからない夢だけど、ちょっと思い描いてみました。


 それだけで、ちょっとワクワクします。





というわけで、午後からの長男の運動療育の準備しよっと☺️



今日も穏やかにすごせますように。

 

ゆうちゃんは、とってもとっても優しい子です。


私のひねくれた心を一瞬で浄化してくれるような優しさを持っています。


川でつかみ取りの魚を目の前で焼いてくれるイベントに参加した時、「やめてー!」と焼かれる魚のためにパニックになりました。



自分が高熱でフラフラしてるのに、私と弟みーちゃんが寝転がっているのを見ると、起き上がってタオルケットを持ってきてくれました。


お菓子を買いに行くと、いつもいつも、みーちゃんの分も必ず買おうとしてくれます。






最近、みーちゃんの反抗が酷くて、私の許せる範囲を超えることが多くて(みーちゃんも障害児の兄弟という重いものを抱えているからだけど)、今日はとうとう私も怒りを爆発させてしまいました。



みーちゃんにかなり、きつくきつく叱り、怒りました。



ふと、ゆうちゃんを見ると、「やめて」とつぶやきながら、目から大粒の涙をポロポロこぼしていました。


目を真っ赤にして。


暴れるでもなく、騒ぐでもなく、ただただ、泣いていました。









なんてことをしてしまったんだろう。


私は、ゆうちゃんの心にとんでもないトラウマを植え付けてしまったかもしれない。


純粋で綺麗なゆうちゃんの心に傷をつけてしまった。




ゆうちゃんの泣き顔に、胸が締め付けられました。



こんな傷つけ方、絶対にしてはいけない。





明日起きたら、できるかぎりの優しさをゆうちゃんに向けよう。


みーちゃんにも、「兄弟児」という重いものに、立ち向かえるよう、私がもっとがんばらないと。




ごめんね。
世界一受けたい授業という番組で、知的障がい者が7割を占める会社を取り上げてくださっていました。

子供にリモコン奪われていたのですが、親の会の方からリアルタイムに連絡いただき、慌てて違うテレビをポチり(笑)。


日本理化学工業、という会社で、チョークを作る製造ラインで知的障がいの方が職人技を駆使して働いておられました。



我が家のゆうちゃんは現在、知的障害中度で手帳を持っています。

将来のことは悩んでも答えの出るものではないので、あまり考えていなかった(考えないようにしてた)のですが、漠然と、一般企業の障害者枠か、福祉就労かな、と思っています。


一般企業の障害者枠で働けたらいいけれど、なかなか、それもハードル高いような気もしたり。


企業で働く、ということは、理想論では難しい。


健常者でさえ働き続けるのは難しい今の社会。



中度の知的障害があるとどんな将来になるのか、正直予想はつかないのですが、今日のこの番組を見て、こういう企業もあるんだな、と、とても嬉しかったです。



慈善事業ではなく、利益をあげる


という会社の目標。



そこが私はすごいなと思いました。



ゆうちゃんを見ていても思うのですが、知的障害があっても、「自信」や「誇り」はちゃんと持っています。


「やりがい」が何より大切だと思います。



これから10何年後のゆうちゃんの将来に希望を持たせてもらえました。