「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!/マガジンハウス
池田 千恵 (著)


ずっと朝4時に起きようと試みているけど、どうしてもできなくて悩んでいる時にこの本に出会いました。

なんといってもプロローグの
「朝4時に起きるのはラクではありません。」
「朝起きるときは、早くても遅くても、誰でも眠い」
に衝撃を受けました。
早起きする人って、それが当たり前で、余裕で出来ていると思っていたのです。

そっかー、別にちゃんとしている人も私と変わらないのか…
と割り切って考えられたこと、あと自分の睡眠時間を逆算して、更に早く寝るように調整したことで、万年朝寝坊の私でも起きられるようになりました。
ただ、4時はハードルが高いから、5時に起きています。

うちは田舎で朝からファストフードなどはやっていませんので、著者の行動をそのまま取り入れることはできません。
でも、自分の家でも十分活用できる内容だと思います。
そもそも著者の真似をそのままするのではなく、自分にとって重大な部分を取り込めばいいのです。

私はかつて自分をうまくコントロールできない人で夜更かししていました。
でも本著を読んで、「自分がしたいことのために、自分を制する」精神を学びました。

あと、ワタミを賞賛していますが、著者は過労死する前、かなり早めに退職したため、思い出が美化しているものと思います。
外山滋比古先生の「忘れる力 思考への知の条件」でも、人はだれでも記憶が風化する。思い出が美化することがある。と説いています。
辛かったこともそれをバネに著者が立ち上がったため、美化したのかなと思われます。

朝5時に起きて毎日一時間コツコツ小説を書いて芥川賞をとった作家先生がいらっしゃいましたが、
その方も、この著者も自分のやりたいことのために早起きして頑張ったのだなと感銘を受けました。

4時が無理なら5時、ファーストフードが無理なら自宅と勝手に自分で変化させていますが、早起きする精神を学べたことは大いに役立ちました。