アロマセラピーと漢方 | Aromatic Journal 

アロマセラピーと漢方

フランスを発祥としているアロマセラピーは医者が薬の代わりに使用するメディカルアロマセラピーですが、元をたどれば古代から薫香として使われ、口で伝承されていたアロマセラピーが書物に体系付けられたのは、16世紀に入ってからのことで、ドイツの医師の書物である『新完全蒸留読本』や中国では『本草綱目』があります。

医師が薬の変わりに使用するメディカルアロマセラピーは、中国の漢方同様に植物の恩恵を受けることは同じでああるでしょう。しかし、ひとつ違うのは、香りを積極的に活用するメディカルアロマセラピーか、そうではない漢方ということかもしれませんね。

アロマセラピーとは、『芳香療法』といわれるように、植物がもつ香りのエネルギーを重視する療法といえるため、心と体のつながりを重視した療法といえることから、心身症のような心と体が関連している病気に関しては、アロマセラピーは有用な療法である可能性が高いかもしれません。

とはいえ、同じ植物の恵みを活用していくことから、日本では漢方を学んだ医師の中にはアロマセラピーに興味をもたれる先生が多いように思います。


アロマセラピーを学んでいる人で、『アロマセラピー』を著したフランスの医師、ジャン・バルネを知らない人はいないでしょう。精神障害を治療するブログラムの一部にエッセンシャルオイルを使い、効果を挙げていることで知られています。漢方同様に経口というスタイルで薬の代わりに、治療のプログラムとして取り入れられているメディカルアロマセラピーは、医師によって行われていました。ジャン・バルネの弟子であったマルグリット・モーリーによって、ホリスティックアロマセラピー、つまり、マッサートトリートメントという経皮吸収によってエッセンシャルオイルを活用する方法がイギリスで行われるようになり、それが現在のイギリスのホリスティックアロマセラピーの発展につながっています。

アロマテラピーとアロマセラピーは英語かフランス語の違いですが、メディカルアロマテラピーとホリスティックアロマセラピーの大きな違いは、病気の治療をターゲットとしているのがメディカルアロマテラピーであり、補完療法として行われるのがホリスティックアロマセラピーであるということでしょう。



従って、イギリスのライセンスを持つアロマセラピストは、この歴史あるイギリスのホリスティックアロマセラピーの流れを汲んだ伝統的な求心性のマッサージトリートメントを習得していることが証明された資格であるといえ、フランスのメディカルアロセテラピーからアロママッサージトリートメントに関して進化しているといえます。また、アロマセラピスト有資格者は補完療法としてのアドバンス講習も盛んに行われています。


ホリスティック(全人的)という概念は、心身症と関連があります。
参照)心身症について



英国式ホリスティックアロマトリートメントの習得については、こちら をご覧下さい。