今朝、父の部屋に入ると左腕に点滴注射されていました。水分補給のためとかで、早目に落ちきるようにセットしていきますから腕を動かさないように見ていて下さいと言われました。
「お父さん、またリンゴ持ってきたよ」
一切れ目はかじって食べ、二切れ目はすりおろしてあげました。するとめずらしいことに水が欲しいと言うので冷蔵庫からペットボトルを出してストローをさすと勢いよく飲みました。
私が到着すると受付の人が待ち構えていたかのように、朝食をほとんど食べなくなったので止めるかどうか尋ねられました。私は持参したリンゴを食べさせてみてから決めることにして部屋に来てみたのでした。
口から食べなくなったら自然に逝くのが苦しみを最小限に出来る事だと信じている私は、まだ食べられるし水も口から飲むのを見て、ご飯をおかゆにして様子を見てもらうことにしました。
ほんの数日前とは打って変わり、力なく仰向けで寝ている姿が痛々しく感じました。手を取ると力強く握り返しますが、すぐにダラッと垂れ下がります。
来週の金曜日に予約してある健診に行けるかどうか定かではないものの、ストレッチャー付きの介護タクシーの手配をケアマネさんに明日お願いするつもりです。本人が手術してくれた先生に会いたがっているので治療出来るわけではありませんが、連れて行けることを願っています。