洛式 世界に1つの碁盤 京都発の最高の贅沢  -4ページ目

特許庁で意匠査定されました

京都市と共同で意匠出願をしていましたが、特許庁で意匠査定され、登録料も払込済みです。
1ヶ月ほどで正式に意匠登録をされ登録番号が付与されることになります。

洛式 世界に1つの碁盤  京都発の最高の贅沢 

りをじ様碁盤 木地固め

こちらの更新が滞っていました。これは約1ヶ月前の工程です。

1)最初にまず表面に漆がつかないようにマスキングテープと透明シートでカバーします。

洛式 世界に1つの碁盤  京都発の最高の贅沢 



2)そのままでは作業中などに上に物が当たっ足りしたときに簡単にへこむので梱包用のマットを貼って、より安全性を図ります。


洛式 世界に1つの碁盤  京都発の最高の贅沢 



3)木地固めと呼ばれる作業をします。木の表面から漆をどんどん吸わせていきます。



洛式 世界に1つの碁盤  京都発の最高の贅沢 


洛式 世界に1つの碁盤  京都発の最高の贅沢 




一枚板と集成材 三木啓樂

一人の物造りとしての個人的見解です。

安価な碁盤というよりも安価な木製品は乾燥が十分でないものを使うこともあり、それが原因で変形してしまうことがあります。
ただし、数十年かけた乾燥をしても変形しないとは限りません。

ちなみに一枚板が一番いいとは思いません。
ですが、一枚板にはそれだけで価値があります。
その木をはぐくんだ自然と、育った木自体、それを切って材木にする人々の協力、そして、ここという場面に使おうと20年もの間、出番を待ち続けた木に対する敬意を払うべき素材です。

そういう価値です。

ちなみに、集成材は人の知恵と努力が生み出した努力の結晶です。
素晴らしい技術です。エコです。

これにも高い価値があります。

ただ、碁盤に対してどちらが良いか?は買い手が決めて下さい。
本人が良いと感じていただくもので決めて下さい。
でも正直言うと、継ぎ合わせたものが反り・変形が無いということはどこにも明言されていないと思います。
僕が普段目にするのは反りにくいということです。

それに碁盤は基本的に多少は反るものでしょう。
それこそ鉄やガラスもたわんだりするんですから。
自重だけでも木は変形します。


それもまた日本の文化の「サビ」なのです。

2011年3月1日
三木啓樂