孔雀の袈裟の裏話 | 京一心ブログ

京一心ブログ

法衣袈裟 京一心

フジテレビ月9ドラマ
5時から9時まで「~私に恋したお坊さん~」

5話のデートで着用された孔雀柄の袈裟
ほんとうに間に合ってよかったです(笑)

こんな感じの袈裟が必要とお問い合わせ頂き至急必要だと....

正直、豪華な袈裟はオーダー頂いて数ヶ月かけて制作します。
さすがに5日間ではなにもできません
急遽数名集まって検討会議を行いました!!
せっかくのシーンなので良い物を提供したいと皆の気持ちは一緒でした。
そこで以前にサンプルで制作していた袈裟を数日で完成させようと!
京一心は縫製も行っておりますのでこういう時は非常に強いです(笑)
図面を引き工程を考えこれに集中してギリギリで間に合いました

では袈裟の説明をさせて頂きます。
1枚の絵になっていますので「丸七条」と言います。
こういうタイプはそんなに多くはないですが豪華な物は多いです。
七条って言いますのは袈裟が七つの条に別れていますのでそういう名称となります。
以前法要での袈裟は十七に別れてましたので十七条と言います。
大きさはほとんど変わらないので細かく分割してるってことになります。

そしてこの袈裟は生地も特殊になります。京一心のオリジナルになります。
金の糸を横に走らせてシルクと織り合わせてます。
色も金色系にしておりますので合わさってとても綺麗な感じになっております。
わざと撚りをかける事によってふわふわっとしてます。

そして1枚の絵は金彩加工で表現しております。
孔雀と雲と蓮をあしらって極楽浄土をイメージして制作しております。
着用したときに綺麗にその絵が見られますように考えて配置しております。
ドラマではほとんどわかりませんでしたが裏地もとても綺麗な白のシルクで
体になじむように良い物を使用しております。影の努力です

で、実際の映像を見たのですがとても似合ってましたね。
ライティングとカメラワークと役者様との相乗効果で
とびっきりの袈裟になっておりました
お名前や画像は使用できませんのでご理解下さい。
先々代の形見と表現頂いた事はとても光栄でした!!
仕上げは数日でおこないましたが、そこまではかなりの時間を要しておりましたので本当に良い物です。
ドラマでは使用されていませんでしたが横被と言うものも付属であります。
あのシーンでは特に必要ではなかったのですが機会があれば見て頂きたいですね(笑)

ドラマは終わりまして返って来たときは京都の関連する場所で
簡単な展示会を行いと思っておりますので
ご都合合う方は是非お越し下さい、お待ちしております

このドラマが縁で多くの方に袈裟や法衣について関心を頂いてる事
本当に感謝しております。
京一心では現在公開中の「ボクは坊さん」また来年から始まるドラマなどでも衣装提供も行っておりますので
お時間あるときには京一心のサイトもご覧ください

京一心(法衣と袈裟)
http://kyo-1.com/