くろのブログ

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夜駆け朝討ち。夜中に高速を400km運転し、さらに林道の車止めから片道2時間以上歩いてようやくその釣り場の入口にたどり着きます。10年以上この時期に毎年訪れる私のカーティス・クリーク。冬の降雪量や梅雨の降雨の状況により川の状況は異なりますがかなりの確率で美しいイワナに出会える素晴らしい川です。(この写真は同じ川ですが今回のものではありません)


梅雨前線は依然日本列島付近に停滞していますが、雲の隙間の青空が盛夏の訪れを予感させます。


どんなに実績のある川でも最初の一匹が釣れるまではなんだか不安になるものです。大きさはどうでもよく、釣れることが大切。この日のファーストフィッシュは可愛いイワナでした。今年もありがとう。


一匹釣れると余裕が出てきます。上流に進むにつれて深みのあるポイントが現れてサイズもアップしてきました。ストマックで捕食物を確認しましたが釣ったショックで吐き出したのかほとんど出てきませんでした。この時期はやはりテレストリアルのようです。フライをパイロットフライのアダムスパラシュートからアントパラシュートに切り替えます。


水はとても透明でプールに不用意に近づくと足元に潜んでいたイワナの影が走ります。

昼前にはすっかり夏空です。

こんな日はウエットウェーディングスタイルが最高に気持ちいい!

光線の変化はイワナの行動に大きく影響を与えます。外敵の脅威の増大や目に絞り機能を持っていないこともあり、日が強く指すほどイワナは岩陰に身を潜める傾向が強くなります。魚から見えるフライ(毛鉤)のライトパターンも含めて渓流のフライフィッシングでは常に光と影を意識していなければ大きな成功は得られません。ポートレート撮影とちょっと似てますね。


ブルーのアイシャドウで化粧したようなイワナの目。美しい森で育ったネイティブです。

川底の岩と同化した姿を見るとイワナが岩魚であることを改めて思います。やはりイワナ釣りは岩を釣るのです。

谷までの高低差は大きく崖を30m以上降りなければなりません。これがだんだんと堪えるようになってきました。落ちたら大怪我するので今回のような単独釣行では慎重になります。当然電波も届かない場所なので。

翌日は未明から降り始めた雨が止むことがなく梅雨空に逆戻りとなりました。


雨が降ると谷の様子も変わって見えます。異常な増水や濁りがなければ夏の釣りにおいては雨は好条件といってもいいでしょう。ドライフライがすぐに浮かなくなったり、ティペットが張り付いて扱いにくくなるなんてことは釣果の前ではささいなことです。


いろいろ試して見ましたがこの日もブラックアントパラシュートの反応が良かったです。雨により陸生昆虫の流下量が増加していたのかもしれません。

雨だと写真は確実に取りにくくなります。OLYMPUS OM-D EM-1はこんな天気でも割りと気にせず使えるのでありがたいです。この写真はカメラを取り出すのが面倒だったのでスマホですけど。


今回の釣行では途中でいろいろあって気持ちが落ちていましたが美しい自然に癒やされました。珍しく尺上が出なかったものの数多くのイワナがつれました。里では稲の生育も順調そうです。梅雨明けももうすぐそこまできていますね。