司会者「え〜前編後編とうたっておきながら、作者の気分で再び中途半端な期間が開きましたが真昼田さん大丈夫でしょうか?」

真昼田「え〜、ichanさんから「富樫か!」というお褒めの言葉を頂きましたので、三年くらい寝かそうと思ったんですが、その頃には誰も旧統一教会に関心を持っていない可能性があるので再開する事にしました。」

司会者「…、それでは、具体的にマインドコントロールを解くには、どの様な方法が有効だとお考えですか。」


真昼田「はい、まずマインドコントロールを解くという事がどういう事か、また、マインドコントロールを解くポイントという観点で考察していきます。

以前であれば、旧統一教会のマインドコントロールを解く人というのは、キリスト教会の牧師や左翼的思想を持つ方達、すなわち旧統一教会に敵対する方というのがメインであったと思われます。そのためマインドコントロールを解くイコール統一教会を辞めさせるという形になっていたと思われます。
実はこれ意外とハードルが高く、信仰をするという事は教理や教祖を信じるという事はもちろんなのですが、それと同様に一緒に歩む仲間や自分が信じて生きた時間なども一緒に断ち切らせる為、多少強引な荒療治が必要になったと思われます。
特に家族を持った後にすれば、自分のパートナーや子供、あるいは家族で過ごした時間でさえも否定されるかも知れません。
これは私の私見ですが、旧統一教会の信者家族は意外と仲が良いと思われます。正式なデータがある訳ではなく、確実に被害を受けた方達がいるのも事実ですが、単純な割合だけでみれば仲の良い家族が多いという事実も認識しなければ、マインドコントロールを解くという目的には達成しにくく思われます。」

司会者「マインドコントロールを解く事が旧統一教会を辞める事ではないという事ですか?」

真昼田「信仰を捨てるという事は結果であって、そこが先走ると信教の自由の侵害や強制改宗といった事態になりかねません。ですので、マインドコントロールを解くポイントを絞る事が必要になります。

マインドコントロールのポイントは信者が何を信じ何にすがるかを理解する事が重要です。
一般的に信仰を信じるきっかけは現実世界の中で自分ではあがらう事の出来ない不運や不幸が重なると信仰を求めると言います。しかし、多くの旧統一教会信者、特に若い頃に信者になった人たちというのは、そういった不幸の中で信者になったのではなく、今の時代に再臨のメシヤが来てそれが文氏だと信じて信者になった人が多いのです。」

司会者「何故、信者は文氏を再臨のメシヤと信じてしまうのでしょうか?」

真昼田「これは旧統一教会が、何故正体を隠して伝道していたかの肝になります。
最初から再臨のメシヤはこの人ですと文氏の写真を見せて信じる人はほぼいないでしょう。
しかし、原理という教理を先に教え込む事により巧みにマインドコントロールしていく事が出来たのです。
今のような情報化社会でない時代では多くの人に情報リテラシーのような力はありません。
信用出来そうな人が言う事だから信じるといった今のZ世代には絶対に通用しないような事が簡単に出来ていたのです。」

司会者「確かに旧統一教会だけでなく、1980年代後半は様々な新興宗教がありましたね。有名な所ではオウム真理教などもその時代ですね。
しかし、教理を聞くだけで信じられる物でしょうか?」

真昼田「旧統一教会の原理というのは聖書や既存の理念の新しい解釈という形で話しが進められます。
元々、聖書も読んだ事ない人から見たら、旧態依然の宗教よりも魅力的に映ります。そこから同時性という歴史観で今この時代に再臨のイエスキリストが現れると証していく訳です。」

司会者「では、マインドコントロールを解くという事は教理を否定していくのですか?」

真昼田「ここが落とし穴になるのですが、教理自体はオリジナルな話しばかりではなく、聖書の引用や歴史的に語られてきた内容なども多数用いられているので、教理自体を否定していく事は実はあまり重要ではないと言えます。」

司会者「では、どこがポイントになるのでしょうか」

真昼田「はい、マインドコントロールを解くポイントは再臨主の権能、すなわち文氏が神の全権大使として与えられてるという神の権能があると思わされている事自体を否定していくのです。」

司会者「信者が信じている神の権能とはどのような物なのでしょうか?」

真昼田「はい、これはパウロの言葉やスエーデンボルグの漫画などを用いるのですが、人類歴史上天国に行った人はいないと説明します。2000年前に来たイエスキリストが人類を天国に導く使命があったのですが、キリストの使命を理解しないユダヤ人に十字架で殺された為、2000年後に東の国に現れた再臨主が文氏だと説明します。そして文氏の教えを守り言う通りの生活をすれば、天国に行けるという事なのです。」

司会者「そうなると、信仰というよりは投資などに近いように見えてしまうのですが」

真昼田「おっしゃる通りです。脳科学的な観点で見れば、宗教活動によって刺激される脳の領域がギャンブルなどで得られる刺激の領域に近いという話しもあるくらいです。もちろん、信者の全てが天国に行くという報酬の為に信仰をしている訳ではありませんが、巧妙に隠されている部分を意識させる、あるいは自覚する事が重要です。」

司会者「それは高額献金などにも繋がっていきそうですね。」

真昼田「正に高額献金するのも、文氏に神の権能があり、文氏がやろうとする事の援助をした事で神のみ旨に貢献したという徳を積んだという事になるのです。ですので原価で考えれば数千円から数万円の物を何百万も出して授かろうとするのです。」

司会者「そうなると、神の権能などが特定の個人に与えられるというのは、かなり不公平であり非現実的のように見えてしまいますね。」

真昼田「それは旧統一教会に限らず、多くの新興宗教にも見られる事案でもありますので、比較して客観的に見るというのも効果的かも知れません。熱心な信者であれば、他の宗教はボロクソに見ますから。
文氏に限らず他の宗教の教祖になる人は一定以上の才能があったと思われますが、だからと言って自らが神の生まれ変わりだとか再臨主だとか自分自身を必要以上に特別視するのは自己愛性パーソナリティ障害という事が疑われます。子どもの頃は誰もが自分は特別な存在じゃないかと思うものですが、それがある程度成長しても、その意識が固まったまま自分は神だと思う教祖的な人はいると思われます。
そういった方達を過剰に信じてしまう側にもある程度問題があるのではないでしょうか。
何故過剰に信じてしまうかは、信じる側にもメリットがあると感じるからではないでしょうか。
その事に気づく事も重要です。」

司会者「それでは、まとめていただけますか」

真昼田「はい。マインドコントロールを解くという事は、自分が何を信じているかを明確にする事です。
もし、あなたが今まで篤実な信仰生活をし、自分の家庭も顧みず活動や献金に熱中してきたとします。
しかし、いざ霊界に行ってみたら誰でも簡単に天国に行ける、自堕落な生活をした人や教会に反対した人でさえ自由に天国に行けたとします。

あなたはその時、どう思いますか?

少しでも悔しい思いや不公平を感じたら、あなたは再臨主の権能にすがっている可能性があります。

そこが、あなたがマインドコントロールされているポイントかも知れません。

あなたが活動や高額献金しなくても天国に行けるとイメージしてみて下さい。
その時、あなたがこれからの人生で生きてみたい方向などが見えてくるかも知れませんよ。

神の権能がないという事は天国に行く事も出来ませんが、辞めたからといって地獄に行くという事もないという事です。」


司会者「なるほど、報酬やメリットなど求めない範囲で信仰すれば、自分や他人の家庭を不幸にしようとは思いませんね。」

真昼田「はい、自分の人生を振り返りある期間騙されていたとします。しかし、その先に気づきがあればその期間も必要な期間とする事ができます。
今、これほど旧統一教会が叩かれているのは、自分にとっても人生を見つめ直すチャンスかも知れません。人生を賭けて信じた物を否定するのは勇気がいる事ですが、今の生活に問題があるならば、この機会によくよく考えていただきたいですね。」

司会者「確かに何かなければ、自分の人生を振り返ったり見つめ直す事などないですよね。
多くの信者の方にとっていいチャンスだと思いたいですね。
今回はこの辺りで終了いたします。
また、いつかお会いできる時まで、さようなら。」






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