Alea jacta est -2ページ目

下町のお祭り






















東京には祭りがやたらとある
五月の下谷神社から毎週のように祭囃子が止むことはない
メディアの露出もあるけど浅草の三社祭が有名だが、どうもいまいち好きになれなかったが初めて下谷神社の祭りを見て感動し、この祭りに感動できれば鳥越は絶対にお薦めと知人に言われちょっとのつもりが昼過ぎから最後まで居てしまった
御輿の重さは担がれるものでは都内一と言われる四トン
その御輿が下町の狭い路地を左右にふらつきながら進んでいく
場所は下町の中の下町、下町オブザ下町のような元浅草地区
あまりにふらつきがひどいと
なんだよ、今年の鳥越さんはだらしがねーな!と容赦ないヤジが飛ぶ
狭い路地で御輿が傾いた時に押し潰されそうになり、私、人生で初めてふんどしいっちょうのジェントルマンに両手で二分くらい壁ドンされました
鳥越の特長は夜ななると提灯に火が入りこれを鳥越の夜祭りと呼ばれ、これが本当の名物であり、ここからが本当の鳥越祭と呼ばれてます
たしかにここからはまったく雰囲気が変わりました
夜はまったく写真に撮れなくて残念だったが御輿を取り巻く提灯行列はなんだがこの世のものとは思えない雰囲気で通称おばけ祭とも言われるそうです
たしかに千と千尋の神隠しのような世界だった

この四トンの御輿を広大な氏子地域を周りにはそれなりに人数が必要で、全国の御輿同好会が参加してくれて協力して御輿を担ぎますが、クライマックスの宮入は聖域とされており、地元町内会の人しか担げないことになってます
しかし都内、もしかしたら全国でも一番ってほどの重量級の御輿の宮入りに参加したいって人が殺到するため、担ぎたい人VS担げない人のガチ喧嘩が発生します
この祭りの名物と聞いていたので単なるお約束儀式みたいに考えてましたが、かなりガチでびっくりしました
町内会もプライドにかけて断固阻止するし担ぎたい人もどうやら宮入りという夢があるようで、すげー世界を垣間見たなって感じです

下谷神社も鳥越神社も氏子地域は隣り合わせで似たような場所ですしこの両地区は東京の下町エリアで奇跡的に戦災のなかったエリアで戦前からの建物が多数ありその中を重量級の御輿が練り歩くのはほんと絵になります

鳥越神社の次に重い御輿が下谷神社にあり2年に一度お祭りで登場し、今年がその年でした

下谷も鳥越も今年初めて知ったお祭りでなんでこんな素敵な祭り知らなかったのだろうと、もっと早く知っていたかったなぁ

鳥越は毎年この御輿が見れるとのことなので今から来年が楽しみで仕方ないのである