行きの飛行機は成田空港発のエティハド航空最終便でした。エティハド航空はドバイのお隣の土地であるアブダビの新しいエアラインですが、こちらもドバイに負けじと石油がじゃぶじゃぶ出るので飛行機はめっちゃ綺麗!当時は日本でも知名度が低く、また3月の平日ということもあり機内はガラガラでテンションはアップ↑↑↑
特にタイ焼き屋においては国内外問わず初めての飛行機だった様で機内の取れるリモコンですら「ファミコンか!!!」とテンションはアップ↑↑↑
更に食事のメニューがアラビア語表記で出てきたときには、これから異国へと旅立つんだな感は大変な高まりを見せ、更にテンションはアップ↑↑↑
ならばウェルカムドリンクのオーダーにおいてもアルコールを頼む以外に無く、各自酒を矢継ぎ早に注目していきます。
「俺ビール!」
「俺も」
「ぼくも同じで」
「じゃあオレは、バカルディ・ラム!」
地上での仕事や各自が向き合わなくてはいけない事など、もはや遠く彼方に遠ざかり、この空の上ではしゃがないワケにはいかない。映画は何を見ようか、機内食は肉と魚どちらにしようか、そんな話と共に楽しい宴がスタートしたのです。
しかしその後ほどなくして、我々は予想だにしないトラブルに巻き込まれることになります。仲間のうち一人を早くもここで失う事になったのですから...
【続く】