大晦日の朝、3歳の孫が突然嘔吐しました。


初めての大量吐瀉物に慌ててオロオロするお嫁さん。


私は孫の口元にティッシュを充てて、泣きながら吐く孫の背中を撫でる。


そんな時でも沙也加を思い出す。


一日中吐き続ける沙也加の口元にガーグルベースを充てて、背中を指すっていたなぁ。


ママごめんね、と何度も謝る沙也加の言葉を思い出す。


辛い闘病生活だったけれど、ママは沙也加が生きていてくれた事だけで幸せだったよ。



去年の12月にコロナに感染しまして、高熱で4日間苦しんでおりました。


身体の痛み、腰の激痛で夜も眠れず(泣)


沙也加は陽子線照射後の腫瘍崩壊熱で半年間毎日40度超えで、亡くなるまで熱が下がる事はありませんでした。


自分が熱で苦しい時、沙也加はこんな辛い思いをずっと感じていたのだなぁ・・と染々と考えていました。


泣き言ひとつ言わなかった沙也加、本当にあなたは立派だったね。

沙也加が亡くなって今年で10年になりました。

相変わらず沙也加に逢いたい、抱き締めてあけたいと言う思いは変わりませんが、泣く事は少なくなりました。


娘が天に召されて3年間は何処にも出掛けられず、思い出しては涙涙の日々でした。


今は一人暮らしにも慣れ、息子夫婦の間に産まれた3歳の孫の面倒を見たり、優しいお嫁さんと買い物に行ったり、それなりに幸せを感じております。


悲しんでばかりでは優しかった娘も辛いだろう・・と、何とか1日1日を生きて来ました。


いつか沙也加のお墓に入るまで、ママも頑張るね。


でもやっぱり沙也加に逢いたいなぁ。

「ママ今日は何処にお出掛けする?」と明るい笑顔で誘ってくれた沙也加。


もう叶わない願いだけれど、もう一度だけ沙也加に逢いたい。