アメリカでひっそりとsuburban life
国際結婚のため、生まれ育った東京を離れ、
アメリカでひっそりとsuburban life

アメリカに嫁に来てしまいました。



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映画 『Moonlight』

日本でもこの春から上映されているアカデミー賞作品賞を受賞した『Moonlight』、随分前に観たけど、なんだかいまだにに後を引いているので、このブログを読んで頂いてる方にもぜひおすすめしたい。

黒人社会、ドラッグ、…とかなると、ステレオタイプの黒人映画とかたずけられてしまうかもしれないが、そのステレオタイプ化され世間から見捨てられた貧困黒人社会の中ですら自分の居場所が見つけられずにもがく主人公Chiron (日本字幕ではシャロンといっていた)を少年期、高校時代、青年期と3つに分けて、3人の役者によって演じられている。この3人の役者は言葉の少ないChironを言葉以上に説得力のある演技でその切なさを訴えている。 

麻薬中毒の母親の不安定な愛情にとまどわされる。
「月明かりで、黒人の肌は蒼く光るんだ」といって、父親のようにかわいがってくれたドラッグディーラーの男は当たり前のようにあっさりと死んでしまう。
唯一の友人のKevinに対する感情は何なのか? 
自分がゲイでKevinをとても愛していると分かった時にそのKevinに裏切られ、暴力という形で今までのすべての感情を爆発させることになってしまった。
 

誰にも弁護されることもなく、そのまま少年院におくられ、その大人しい、繊細な少年は刑務所をあちこち回されて、逞しいドラッグディーラーと変貌せざる負えない不運な黒人お決まりのコースを歩むことになる。 逞しいドラッグディーラーになったChiron、外見は完全に変わってしまったが、内は何もかわらず、繊細で孤独なまま、Kevinへの愛情も消すことができずにいた。 
この主人公、Chironをレビューで書き表すことなんて誰にもできない。
とにかく、観て感じてほしい。

この映画のもう一つの見どころは、ウォン.カーウェイ監督の映画のような、とにかく映像が美しく、重い題材を扱いながらも、月の光に優しく包まれているような穏やかさがある。 

 

黒人のゲイはコメディーで扱われていることが多く、日本人の私たちには彼らがどれだけ苦しんでいるのか想像もできない。 黒人社会 はMasculinityを尊重するので、体形が貧弱だったり、性格が繊細だたり、ちょっと違う感性をもつことはとてもつらい事なのだ。 この映画をきっかけにminorityへの理解が深まるといいと思う。



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Smoke

 

私の好きな映画の一つとして前にも書いたかもしれないけど、

Smoke という1995年に大ヒットした映画がデジタル版に作りなおされて、

恵比寿ガーデンシネマを皮切りに日本各地で順次公開されるという記事が

Japan Timesに出ていた。

映像を鮮やかにして、もう一度人々の心に入り込もうということなのだろうか

しかし、この映画は何度見ても、その後一週間くらい後を引く。

私はもともと感想文とかを書く文章力がない上に、最近は英語での読み書き

の方が多くなって、さらに日本語が怪しい。なのでどういう映画なのかを一言で

上手くsummarize出来ないけど、もし時間があるのならぜひ観て頂きたい。

クリスマスに関係する話なので、ちょうどいいタイミングかもしれない。

もし、帰国していたら一人で映画館、帰りにストーリーを思いながら、

恵比寿で軽く一人酒という贅沢もしたいが、できないので、おっさんと家でまたDVD

観ようかな。

 

ニューヨーク Brooklynを舞台にしたこの映画、今でこそ、Brooklynはおしゃれな

街に変わりつつあるが、この映画はBrooklynの素朴さ、荒々しさ、小津映画のような

昭和的人情、人はそれぞれ複雑な感情、思いをもって生きているのだということを

改めて考える。

 

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2,700円
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The Second Best Exotic Marigold Hotel

今年の冬もきつい。 雪、雪、雪そしてまた雪。
3,4年前まではこんなに降らなかったと思うけど
ただ単に忘れただけかもしれないが…
まだ、地面は雪に覆われているし、雪かきした後の雪の山が
あちらこちらにあって、まだ春という感じにはほど遠いが、
3日前から、夏時間になり、日が長くなって夜の7時でもまだ
明るいということだけでも、気分は明るくなってきた。

雪だけでもうんざりなのに、さらに、2月はtrouble発生で 
気分が大分滅入っていた。そういう時は読書と映画が何よりの気分転換になる。

ブログに映画や本の話を書くほど文才はないので、あまり書かない、いや、
書けないけど、Hollywoodの最新の話題映画から地味なIndependent Films、
日本映画、たまにはeye‐candyを求めて韓流と幅広く鑑賞しては、
おっ様や友人たちとああでもない、こうでもないと話すのが楽しい。 

この土曜日に金曜日にReleaseされたばかりの
The Second Best Exotic Marigold Hotelという映画を友人と見てきた。
大ヒットしたThe Best Exotic Marigold Hotelの続編だ。
やはり、どうしてもoriginalを超えるものを作るのは難しいのだろう、
批評は少し厳しく書かれているようだ。 
所詮2番煎じ、original のような新鮮さはないにしても
私個人的には十分面白かったと思う。 

イギリスらしい品のあるjoke、間、
Judy Denchをはじめとする英国ベテラン役者はやはり、上手い。
それだけでも見る価値はある。

なによりも、50歳なり、これからどんな風に老いるかということを
最近よく考える私にはまさにもってこいの映画だ。

Originalは日本では去年公開されたようです。



先週の金曜日公開



美しい景色


老いらくの恋



溢れるエネルギー



静けさ




(Pictures : The Second Best Exotic Marigold hotel Facebook)

久しぶりにアメリカ映画

Silver Linings Playbookという映画を見ました。
2012年のDramadyです。

日本人にはラブコメディーのようとられるかもしれませんが、
実は、アメリカの家庭にありがちな真剣な問題を描いた映画です。
というのも、昨今のアメリカはうつ病、躁鬱病、ADHDなどと
精神疾患を抱えた子供、または親をもつ家庭は少なくありません。
家族として、どう向き合うか?重大な問題です。

という私の甥っ子の一人も躁鬱病です。
23歳の彼は8歳の時にADHDと診断されていらい
いろんな薬、そしてその副作用に悩まされながら
頑張ってきました。最近はようやく彼に効く薬の
おかげでだいぶコントロールできてますが、
大学もやめ、仕事も見つからず、ぷ~太郎状態です。

実は頭の回転も早く、Artの才をもち、成績もいい子だったので、
このまま、ぷ~太郎として生きていくのは伯母としては見ていられないです。
 
この映画の中の、躁鬱病の息子に戸惑う老夫婦(父役のRobert De Niro がいい味出してます。)
を他人事として見れない人は少なくないだろと思います。




沢山汗をかきたいと言って黒のごみ袋を着てランニングする主人公。
こんな光景はアメリカではあり得る事です。

ヘミングウェイを昼夜かまわず読み耽り、夜中に読み終わったと思ったら、
Storyが気に食わないと”F..k!”と叫び本を窓の外に投げ捨て、
寝ている両親を起こし、延々とその本の文句をいう。

笑ってしまうが、笑いごとではない。
誰にでも起こり得る問題。
そんなことを示唆する映画でした。