それは、オートレースが好きだからだと思う。
人生一度しかない。
一度きりの人生、どうせ苦労するなら
自分が人生をかけてやってみたいと思えるもので
苦労したい。
自分が大学生だっときの親友は
僕が小児外科医を目指していた時も
あるいは、舞台役者を目指していた時も
あれこれ言わず
静かに僕の思いを聞いてくれていた。
そして、後日自分の思いを手紙にしたためて渡してくれた。そこには
「僕は、夢を追い続ける秋でいて欲しい」と書かれてあった。
彼にとって
僕がどの道に行こうと
それが困難であろうと、なかろうと
関係ないのだと気がついた。
ただ、自分を信じて進むことだけをやめないで
いてくれたら嬉しい、僕もそうするから、と。
オートレーサーになるためには
どうしたら良いのか。
僕にはさっぱりわからない。
どれだけ鍛えても
上には上がいる。
一次試験は運だというけれど
その運は、沢山神様に祈れば叶えられるのか。
女子の割合が増えて
男子の割合が減り
西日本の実質倍率がとんでもないことになっている。 病気をして、まだ完治もしていない俺が
それに受かる確率はいくらだ。
お金はいつまでも貯まらない。
養成費用は、借金は、どうする。
人は弱い生き物で
考えてもしょうがないことを
いつまでもぐちぐち考えている。
先の見えない未来は不安の塊で
人からはしっかり生きろと言われ続ける。
それがどうした。
確率？知るか。
倍率？気にしない 。
受かるやつは、受かる。
それだけだ。
確かに、体力的にも、反射神経も、動体視力も
体重も全て俺より上の人が沢山いると思う。
だけど
選ばれるのは
選ばれると本当に信じた人間だ。
俺は、自分の器を超えないで
努力する。
それが自分が出来る精一杯で
それで充分だと本気で思うから。
夢が叶うとか叶わないは
結果なんだ。
ただ、自分を信じて進む。
夢を持って、叶えるために頑張る。
そのプロセスを楽しんでる人が
僕は一番、人間らしいと思うんだ。
親友と一緒に
これからも頑張ろう。