ビデオ流出、皆さんはどのように思われましたか?




私はこの事件が発生した直後からビデオの公開を主張してきました。923日blog参照)




昨夜の1AMごろ、Twitterのフォロワーから「YouTubeに尖閣のビデオが流出しています!」と呟きがあった時は愕然としました。




はっきり言って、最悪な結果です。




流出のシナリオは幾つか考えられますが、大きく分けると①政府側からのリーク、もしくは非意図的流出、②検察当局側からのリーク、もしくは非意図的流出 が上げられると思います。




まず、私は、「非意図的流出」では無かったと信じたいと思っています。

もし、このビデオにアクセスが可能な関係者が個人的な勇み足で出してしまったのだとしたら、機密情報の管理があまりにも杜撰(ずさん)過ぎて、政府や検察当局に対する信頼は地に落ちてしまいます。いま最も注目が集まっていて、セキュリティーを厳しくしなくてはいけないエビデンスがいとも簡単に盗まれてしまう。そんな国とは諸外国も機密情報の交換など怖くて出来なくなるでしょう。




よって、意図的なリークだったと思いたい。だとしたら、国民や国際社会にビデオを「暴露」したかったという理由が考えられます。しかし、そのような姑息な方法は正しく現政権が「ビジョンの無い場当たり的な弱腰外交」しか出来ないという事実を露呈してしまったことになります。この事件に関しては日本の落ち度は全くないのですから、堂々と政府が公開するべきだったのです。たまたま流出してしまったビデオを根拠に他国との首脳会談で「日本は正しいので、認識と協力を」なんて恥ずかしくて言えません。





「国民が主体の外交」とあれだけ繰り返してきた菅首相が、「一部の国会議員にしかビデオを見せない」という考えがそもそも間違っています。言っている事とやっている事が全然噛み合わない「理念なき国家運営」は国を滅亡へと導きます。