明治時代
径21,7~22cm 高さ3,8~4㎝(個体差があります)
とても優雅なお皿です。
明治の伊万里としては、大変に丁寧に作られており
形の歪みはほとんどなく
とても丁寧に絵付されています。
お皿全体を十字形に区切り、見込み(真ん中部分)を丸く抜いているので
4つの扇型の画面ができて
向かい合う2画面に趣向を凝らした同じ絵が描かれています。
この面は、金・緑・紫・朱の色とりどりの柴垣に萩が添えられ
柴垣の向うから、激しくうねった梅樹が現れます。
なんてかっこいい!
一輪だけ咲いた梅の花は、花弁を一枚一枚描かずに花の輪郭に重きが置かれています。
このようなスタイルの梅は《光琳梅》と呼ばれます。
もちろん、尾形光琳の描いた梅に由来しています。
花全体が朱・金・濃い緑のグラデーションで描かれ
真っ黒で密な蕊(しべ)が、グラデーションに深みを与えています。
実は、私はこの一輪の光琳梅に惚れて
このお皿を仕入れました。
古物の市場に出品されていたんですが、
いつも、色絵の伊万里をたくさんお買いになる丹下段平似の業者さんに
「私これが欲しいから、ジャマしないでね(=競り合わないでね)」
と、クギを差し
「水妖さんが明治モノを買うの珍しいなぁ」
と言われつつ、手に入れました。
古物の業者でも、プライベートで骨董品を使ってお食事する方は多くありません。
お皿を売ることに興味はあっても
そのお皿に、こんなに素敵な光琳梅の描かれているってことに興味がないんですね。
それで、格安で手に入りました。
周りには金の雲がたなびきます。
屏風の絵をお皿に描き込んでいるのでしょう。
絵は、雲型に切り取られた窓の中に描かれ
額縁のように描かれた縁部分は、薄く朱をひいた地に金で装飾がされています。
隣の染付地の装飾と相まって、上品な豪華さです。
もう一面は、一輪の花。
染付に金の装飾と、濃い朱と金の縁模様が
絵のあっさり感と素晴らしいバランスです。
裏の側面三方に梅の枝が描かれています。
これが普通の梅の描き方です。
光琳梅と全く違うでしょう?
いい横顔。
山田ベーカリーのサンドイッチ。
三友居のお弁当を盛って、ランチに。
これからおもてなしが多くなる季節です。
お料理をより豪華に素敵に見せてくれること間違いありません♪
このお皿は一般的な7寸皿より少し大きいんです。
少しの大きさの差、絵付けの丁寧さ、上質の色が
盛り映えに差をつけます。
お正月にもピッタリ♪
¥5000 / 1p 限定10p →完売御礼。
骨董水妖
店主 白井澄子
京都市東山区古門前通大和大路東入元町367-4杉山ビル3F
phone/ 075-541-5128
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