USBをそのまま破棄するリスク ~尖閣映像流出事件から~
こんばんは、MJ(マイケルジャクソンではありません)です
尖閣ビデオ映像流出事件、色々なことが分かり始めましたね
流出を認めている第5管区海上保安本部の海上保安官は、これまでの聴取の中で、「巡視艇の共用パソコンにあった映像データを公用USBメモリーにいったん保存し、5管から貸与されている公用パソコンに取り込んだ後、私用のUSBメモリーに移して神戸市内のインターネットカフェのパソコンから投稿した」と説明しているとのことです
今日の日経新聞夕刊にも関連記事が掲載されています。
この記事の内容で、気になった点があります。
それが、
投稿時に使用したUSBメモリーは映像データを移した私物のもので「投稿後に破棄した」と説明。
という部分です。
機密情報が保存されたUSBを破棄することは非常に危険です
今回の件で言えば、USBに保存されていたデータを流出させたわけですから、仮にこの破棄したUSBメモリがどこかで流出してもリスクはないかもしれませんが、基本的にUSBをそのまま破棄するのは情報漏えいリスクが非常に高いのです
というのも、
だからです。
2008年にNPO日本ネットワークセキュリティ協会 が公開した「2007年度情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」によって、
個人情報の漏えい人数は、「USBメモリ等可搬記録媒体」が実質最多。
ということが明らかになりました。
また漏えい1件あたりの平均流出人数においても10万9000人と、他の漏えい経路でのそれと比べて群を抜いています。
さらに2006年からUSB等可搬記録媒体からの漏えい件数は増加の一途をたどっています
このように、ネットワーク経由のコンピューター利用に対するセキュリティに意識がいきがちですが、本当にセキュリティ対策が必要とされているUSBメモリに対する廃棄時のデータ消去対策(例えばUSBメモリ対応のメディアシュレッダーの開発)はこれまで行われてきませんでした
USBメモリ内のデータは、削除やフォーマットをしても消去されません
データの管理情報に「削除した」という情報を付加して、データを表面上見えないようにしただけです。
そのためデータの復元は簡単(市販のデータ復元ソフトでも復元できてしまいます)です。
だから、
情報漏えいの可能性は非常に高いと言えます
USBメモリを廃棄される際には、ぜひ適切な処理を行ってください
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MJでした