多くの人は、現代世界は非常に困難状態に陥っていると感じているでしょう。世界を指揮っている多くのリーダー達は、善悪関係なく、懸命にしてこの状態を変えようとしていることも事実です。 彼らに取っては、戦う相手こそ悪であり、自分は善であると信じているのです。これが人類の永遠のジレンマであり、永遠の不調和を生み出す原動機でもあるのです。

 

世界中の多くの人たちは「戦争反対」、「戦争は絶対してはいけない」、「戦争は嫌いだ!」と懸命に訴え続けている。これは現代だけではなく、過去何千年、いや、何億年と継続している居るに違いない。しかし、何故、平和な世界を築く事が出来ないのだろうか。その答えは簡単ですが、それを実践するのが象を針の穴に通すようなものです。答えは、戦争は結果であり、問題の原因ではないのです。結果である戦争を批判しても、否定しても、その根本的原因を除かなければ、雑草のように、刈れても、踏みにじられても再び芽生えてきます。

 

当然ながら、如何なる国でも、戦争はリーダーの意欲だけで起こすことは出来ない。 それに賛同する忠実的仲間たち、そして、彼らに従う部下達が居なければ、実践出来ないのです。結局、戦争を起こす原因は、人の自我我欲、自己保存心です。

 

この地上界は人類の意識の現象界であるが故、本当の戦争はもう既に人々の心の中、即ち、意識の中に起きているのです。 昔のインドから伝えられた「Bhagavad Gita」と言う物語があります。これを読まれたら、理解できると思います。一旦、当時のある王様が戦争を拒むことに対して、戦うことを進める師匠と見えるが、実は心の中での戦争を意味しているのです。 是非読んで参考にして下さい。