最近、私が思っているのは、現代人類を救う以前の問題があることです。それは、現代の多くの人々は、己が迷っている事事態を意識していない事です。要するに、迷っていない自分を何故救わなければならないかです。ここに根本的問題があることです。従って、幾ら天上界から大勢の高級霊を送り込まれても、彼らの説法に耳を傾けるものが少ない、又は、彼らの存在すら認識していない、或いは、彼らの存在に全く興味も無くなっているのです。「又一人の基地外が現れ、金儲けを目的に人間を誤魔化している」、その程度です。実に、現代の地上界は末法の世の中になっているのです。

 

多くの人類はこの物質的現象界を実在界と思い込み、そのように意識しているのが現状です。この地上界での地位や名誉等を目的として生き、其の達成度に満足感を図る習慣に自惚れてしまっているのです。知識的にはあの世があるとは知っていても、見えない世界より、現在確実に見える世界、この五感で認識できる世界を実感して生きているのです。そして、この地上界に生まれてきた本当の目的を忘れ、この地上界で認識した目的に置き換え、それを目指して人生を燃やし続けているのです。先輩である親が自分の子供にその習慣を植え付け、又、その子供がそれを受け継いでいるのが殆どです。又、人間社会も同じく、それに導かせ、競争世界を築き上げ、人生行路の目的をそこに当ててしまっているのです。本来、人類が目的を果たすための道具である物質的現象世界を、人工的に開発し、新たな環境を築き上げ、その中で生き残る事を目的としてしまっているのです。人類は、長い歴史の中で、この様な現象を何度も繰り返してきているのです。

 

人類は、自分で築き上げた物質的現象世界の中で、その満足の尺度で自分自身を評価するようになってしまっているのです。従って、自分の迷いも、その物質的現象世界の中で生き残る、又は、地位や名誉等の目的の達成に悩む事を実感し、迷いの認識を持つようになっているのです。結局、天上界から送られてきた高級霊達が訴えている「迷い」と、多くの人類が実感している「迷い」の根本的な違いがそこにあるように、私自身は思うっているのです。

 

次回に続く。。。。