應援團はその大学に伝わる寮歌の数々を歌い継ぐのが重要な役割の1つになっております。甲南にも様々な寮歌が伝わっており、應援團員たる者、その全てを朗々と歌い上げる事は朝飯前であります。
ただそれ以外にも應援團であれば、大学という枠を取り払っても歌われている歌もございます。以前 、團室についてご紹介申し上げた際に、額に掲載されておりました「青年日本の歌(昭和維新の歌)」は代表的なものでございましょう。「一献歌」なども他大学の應援團員と酌み交わす時などは共に吟じたものであります。歌詞の如く忽ち意気と熱が通うから不思議であります。
さて、そんな名吟も大学應援團の勢力減退に伴い、耳にする機会も少なくなって参りました。今、ふと口ずさんでみても是非、後世に残したい名吟揃いであります。
そこで思い出すのが「神州男児熱血歌唱祭」というイベントでございます。昭和後期に複数回に亘って寮歌・浪歌を後世に伝える事を目的に開催されたイベントであります。代表的な歌の数々を我こそはという気概に溢れた歌い手が高らかに歌い上げた素晴らしいイベントでございました。
このイベントが兵庫県で開催された折、我が甲南大學應援團も出演させて頂き、大東塾作による「男なら節」を披露させて頂きました。またこの折、拝聴した野村秋介先生作詞による「青年賛歌」を後にお許しを頂き平成13年より我が應援團の團歌として制定させて頂きました。我が應援團にとっては非常に重要な行事だったと言えましょう。
【兵庫県で行われた際のポスター】
また志ある方がこういったイベントを行って下さる事を切に願っております。場合によっては複数の大学應援團OB会共催(もちろん應援團に限らず趣旨にご賛同頂ける団体なら構いません)で企画するのも面白いかもしれません。
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会