紫の揚げ餅!?


我が家に久しぶりにやってきた「うむくじてんぷら」


みなさん、ご存知でしょうか^^

見た目不思議で

なんとなく「おいしそう・・」とは言えなさそうな

この物体(笑)。


『うむくじ天ぷら』は、食べたくなった頃に以外とやってきます♪
もっちり~美味しかったです(@^▽^@)


「うむくじ」とは方言で芋くずの事で、

(うむくじアンダギー、またはうむくじアンダーギーとも呼ばれる)

沖縄ではおやつ感覚で食べます。


芋が主食の頃、沖縄では保存食としてうむくじを作られたため、

色々なうむくじ料理が作られるようになりました。


その一つがうむくじ天ぷらです。

地域によってはうむくじヒラヤーチーとも呼ばれており、

作り方も家庭により多少異なりますが、大きくは甘いうむくじ天ぷらと、

ニラやネギが入った、お惣菜にもなるしょっぱいうむくじ天ぷらに分かれます。


どちらも揚げて作るのですが、甘いものはまるで紫色の揚げもちのよう。


沖縄では、うむくじ天ぷらと言えば、

こちらの甘いオヤツを思い浮かべる方が多いそうで、

今は、おばあ(沖縄の方言でお婆さん)の手作りを除いては、

市販されているものを買うのが主流になっているそうです。


せっかくなので、今日はお米ではなく

芋が主食の時代もあった沖縄、主食繋がりとして

「うむくじ」をお話していきたいと思います。



うむくじ豆知識


「うむくじ」とは…
芋くず…サツマイモの澱粉のこと。

片栗粉はジャガイモの澱粉ですよね。

沖縄では、この「うむくじ」を使った料理がいろいろあるんです♪


サツマイモは、他のイモ類に比べビタミンCや食物繊維がかなり多く、

美容食と言えます。

また、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンEも豊富。

ビタミンのうち、A・D・E・Kは「脂溶性ビタミン」で、摂りだめが出来ますが、

それ以外は「水溶性ビタミン」と呼ばれ、余った分は排出されるので、

毎日摂らないといけません。

脂溶性ビタミンのA・Eが豊富なサツマイモ、栄養の偏りを防ぐ上でも安心ですね。

また、紫芋の紫色は「アントシアニン」。

これは、ポリフェノールの一種で、動脈硬化やガン抑制、

肝機能アップにも効果があると言われています。


【材料】
☆紅芋     中1本(サツマイモでも可)
☆タピオカ粉  3/4カップ(もち粉でも可)
☆砂糖     大さじ2  


【作り方】
1・紅芋を蒸したら皮を剥く。
2・<1>をボールに入れ、タピオカ粉と砂糖を加えて滑らかになるまで練る。
3・表面が滑らかになり耳たぶくらいの堅さになったら小判型に成型する。
4・油を160℃に熱し、じっくりときつね色になるまで揚げる。
(※180℃だと焦げやすいので注意)

(カロリーは、芋のてんぷらと大体同じで、40gで約80Kcalだと思われます)



子どもの頃、私の住む地域では甘くてもっちりしている

うむくじてんぷらが主流でしたが、大人になって

甘くないものも存在していることを知りました。

今回頂いたものも、ほんのり塩味でニラが入っているタイプ。



本当は「天ぷら」の名の通り揚げ物なんだけど、揚げるのってちょっと手間でしょ
なのでフライパンで焼いて作りますよ~。

そして、沖縄では「紅芋」(紫芋)で作るんだけど、ここは普通のサツマイモで。

【材料】
☆サツマイモ 約300g (あれば紅芋 ^^)


☆うむくじ 約250g
   ⇒うむくじは沖縄以外では殆ど市販されていない様子・・・
     片栗粉かタピオカ粉で代用できます♪
     (片栗粉よりもタピオカ粉の方がもちもち感が出ると思いますよん)

☆ニラ 適宜

☆水 150~180cc

☆塩 小さじ2

☆鰹だし(無くても良い)


【作り方】

1 サツマイモ(紅芋)を茹でるか蒸かし、熱いうちにフォークやポテトマッシャーなどで潰す。
 もちろん、擂り鉢&擂り粉木を使ってもOK
 (好みですが、私は個人的にお芋は少し塊があるくらいが美味しいです)

2 別のボールで、うむくじ(片栗粉、タピオカ粉)、塩、鰹だしを水で溶く。
 ダマにならないように、よく溶かす。

3 潰したサツマイモの方へ、2を少しずつ入れながらよく混ぜ込む。
 刻んだニラも投入。
<point> 水で溶いたうむくじの方へサツマイモを入れると混ざりにくいです

4 フライパン

 ⇒熱したフライパンに多めの油をしき、タネをスプーンですくって落とし、弱めの中火で焼く。


 揚げる

 ⇒ タネを好みの形に作り、鍋に油を熱し て170度の温度で揚げる。

<point>揚げる場合は水の量を減らし、そしてタネをしっかり冷やすと形成し易いです



以上で、もっちもちのうむくじ天ぷら出来上がり♪

最初に入れた塩は少なめなので、食べる時に塩をふって戴きます。
最初に塩味をしっかりつけるよりも、後でふりかけた方が、好みの塩加減で食べられます。

このうむくじを使用した料理は

・うむくじポーポー

・うむくじプットゥルー

・葛餅

などというように利用されます。

あくまでも例です、オキナワンなおばぁはオリジナルで何にでも

使っていきます(笑)。


おばぁ(おばあちゃん)は昔からの料理をよく作ってくれるのですが

「おばぁが小さいころは、芋が主食だったんだよ。
人のお宅に行くと、「食べなさい」と言ってふかし芋が出てきたりね。
うむくじぷっとぅるーもよく作っていたけど、昔は袋売りのうむくじなんてなかったから、

芋をすりおろして作っていたんだよ。
今は便利になったさ。
子どもたちが小さいときは、土曜のお昼ご飯として作ったりもしたね。
すぐできる簡単料理だし、子どもたちも好きでよく食べよったよ。」

という話をしてくれました。


次回、機会がありましたら上記の中での

「うむくじプットゥルー」をご紹介したいと思います。。。


うむくじ天ぷらが可愛く見えちゃう!?その容姿(▽//;)ww


何?そのプルプルな茶色な物体・・と思ってしまうような

それでいて、なつかしむ人の多いその料理とは!?

                            (続く)


 

オキナワンテイスト THE 「おばぁ」


沖縄のおばあちゃんは、何やら沖縄の形容詞的存在でも

あるような気がします。

当たり前に触れていたおばぁの言葉や行動は、

今思えば思わず「クスッ」となってしまうものや

「・・・は?!」と驚いてしまうようなものまであります。


それが


オキナワンテイストなのだとしたら、

私はしっかり、その血を受け継いでいるのでしょうね^^


はるちゃん


はるちゃん的あんだんす~


おばぁちゃん。


それぞれの想いを馳せて


おみやげ




お米マイスターとは


こめなな|お米マイスターとして







米粉を使ったクッキー♪


米粉パンに挑戦


米粉パンに挑戦vol.2


料理教室のレッスンメニューでの

米粉レシピ試作の際にGETした米粉が

まだ残っていることに気が付き、

冷たい風と晴れ間の気持ち良い午後なので

おやつを作ることにしました。


米粉は、沖縄県産100%という

普段は市販されていない米粉です。

MIXもされていないので、いろいろ試すのにも

すごく便利^^


「何かないかな~♪」と探していると

本来は小麦粉で作るというスノーボール発見。

そういえば・・前に何かで米粉で作ってるのを

見たことがある、と思い、試してみました(▽//)ww


勝手にアレンジしていっちゃうのが私流(笑)、

ホントはスノーボールにしたかったのですが

粉糖がなかったので、これまた勝手に

シンプルに焼きあげて終了♪


コレ、使う材料もたった3つ。


・米粉150g

・砂糖50g

・サラダ油60ml


①米粉・砂糖をボウルに入れ、サラダ油を加えて混ぜ

 生地を1つにまとめます。


②生地を直径2cmほどに丸め、

 170℃に予熱したオーブンで約25分焼きます。


*スノーボールにする場合は、冷めてから粉糖をまぶしてください。



さくさくっ! ザクザクッ!の中間な

絶妙な食感♪


クセになるのに混ぜるだけ、の超簡単さ。

ちょっとした手みやげにもぴったりです。

見た目がコロンと可愛いので、ラッピング次第で

ホントによそいきな顔になりますよドキドキ



「クッキーよりも、“和”な気分」

というアナタにはコチラ

 ⇒ ごはんDEおはぎ




ちなみに、味見しながら

「何かに似てるなぁ」とずっと考えていたのですが

そうそう、

食べたことのある方はイメージつきやすいかもしれません、

「ちんすこう」にそっくりな食感でした(笑)。





先日、「おむすびの日」に使おうとして

ボツになってしまった原稿です(笑)。

改良して何かにつ~かおっ♪




今まで米に携わってきた中で、

ほれぼれするようなお米に出会うことも少なくありません。


計る・洗う・漬ける・炊く・蒸らす・・

そのすべての瞬間に緊張する真剣勝負です。



「本物に触れなさい」とは良く聞く言葉ですが、

それは芸術だけでなく、食べ物にも当てはまることだと思います。

単に値段の高いものという意味合いではなく、

旬のものや想いのあるもの、それを扱うときに真剣さが生まれ、「大切にする心」が生まれます。


命をいただくから“いただきます”という意味を、

きちんと子ども達に伝えていますか?



おはようございます、突然ですが質問です。


『日本にお米の品種はいくつあるでしょうか?』


私の講座に参加してくださった方であれば絶対に

聞いていると思うくらい定番化している質問です。


日本人は稲作が伝来して以来、その美味しさを追及してきました。


ササニシキは聞いたことがあるかと思います。

これはどちらかというとあっさりめな品種です。

それが日本での食の洋風化が進むに伴って消費が伸びてきたのが

「こしひかり」。

おいしいだけでなく米自体の味が濃厚なため、

嗜好の変化によって人気が定着したのです。


日本人の好むおいしいお米とされるものが、

粘りがありもっちりしていて甘みがあるというもの。

それに沿って品種改良されてきたのですから、

今おいしいと人気のあるお米は、実はほとんどが

こしひかりの血を継いだものなんです。


ただ、だからといってあっさりめなお米がおいしくないことは

ありません。淡白な味わいは和食によく合いますし、

粘りや香りが苦手な方にはぴったりだと思います。



ごはんも食文化に合わせて多様化してきています。


上手に選び、お米をもっと楽しんでほしいと願っています。


そして、お米にもきちんと育ててくれた農家さんがいて、

それを私達消費者には“おいしく食べる”という

責任があるということを知らなくてはいけません。



ちなみに日本の米の品種。


なんと約490種!


その中で実際に栽培されているのは290種程度とされていますが、

飽くなき「おいしさの追求」に感謝ですね。



⇒ お米マイスターとは