歌舞伎町の大人のバー「あの頃バー 下宿屋」のオヤジコラム

1999年から思いついたままに書き留めてきました。

1991年、34歳で脱サラして新宿でバーを経営してきた僕が、1999年から日々思った事を書き綴ったたものです。 拙い文章ですが、読んで頂けたらと思います。

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10年ほど前の夜、新宿の店で営業中に田舎の父から電話が来た。
「お母さんが帰ってこないけど、知ってるか?」
母は平成を見ずに亡くなっているので、以来ひとり暮らしをしていた父に遂に痴呆が訪れたと直感した。酒もタバコも嗜まず、公務員で真面目一筋の父は確かに痴呆になる要素はあった。

その時から仕事の合間に毎週東京から新潟往復が始まった。やっぱりきつかった。当時まだまだらボケではあったが、奇行が頻繁だったし、話し相手もストレスになるし喉は枯れる。徘徊するから寝られない。そんなことを続けていたら僕が脳梗塞をやってしまった。生活は変わった、仕事も減らし経済的にはキツくなったが、先立つ訳にもいかず、僕も銚子での田舎暮らしを始めた。ちょうど新潟の田舎にも有料老人ホームができて父は入所となった。

しかし、父は食事の改善で体力は保っているものの、好きな散歩も制限されて痴呆は進むばかりだった。今ではとうとう僕のことも分からなくなってきた。そして想像もできないことだが、施設では手に負えない状態になってきたので、痴呆専門の施設を探すことになった。僕は父の人生の最後をなるべく一緒にいてみようと銚子で施設をさがして移してみようと思い、空き待ちではあるが受け入れてくれる施設が見つかった。ありがたいことだ。できれば時々外に連れ出して庭いじりや散歩をさせてやれたら最高なのだが。

人が長生きする様になり、僕の様な立場の人はどんどん増えているだろうし、経済的なことも含め、いろんな犠牲を強いられている人も多いことだと思う。痴呆の一番いけない事は人生の締めくくりを自分でできにくくなる事だと思う。

明日は我が身、身の回りを整理することは、ここまで生きたら大切な仕事なんだと思う。
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歴史ある漁業の街、銚子。 古くなった漁協の建物が建て替わって、綺麗で外からもマグロの競など見やすくなった。 一角に直営の食堂が出来たので開業と共に行ってみた。 お得な丼物があって、知人の勧めもあったのでそれを頂いた。 さすがに獲れたての旨い魚が不必要に飾ることなく盛られていて、とても美味しかった。 だから二度目も楽しみで行ったし、また違うネタの乗った丼を楽しめた。

三度目は平日ながら観光客で一杯。 良いことだなあと安心さえした。 いつものを注文した。 ところがだ! ネタはとても良かった。 味噌汁にほとんど具が入っていない、お椀の半分、それがぬる過ぎる。 お新香も出来合いの手抜き。 美味しいネタの下の酢飯は固くて、一部は固まっていて箸も通らない。 ひどすぎるぞ!

僕は自分の落胆よりも、ほかの観光客の表情が気になって仕方ない。 満足げな顔はもちろん無い。 あんまり情けないじゃないか。 魚、野菜、観光の街である銚子の漁協直営店でだよ、これはちょっとした手違いの範囲じゃない。 楽しみにはるばる東の果て銚子に来た人達は、まず旨い魚を期待する。 まして食事は不味かったからもう一軒という訳にはいかない。 こんなのを食ったんでは、この人達は二度と銚子には来ないだろうし、銚子を良く言わなくなる。 これが怖い。 よその地の小さな漁港にだって、すごいもの食わす直営店をいくつも知っている。

僕は自分の事のように恥ずかしくさえなった。 初めはしっかりとした職人がいるように見えたし、見栄えも含め本当に良かった。 偉そうな事は言えないが、商売はそんなに甘くない。 何をしにお客はここに来たのか、ちゃんと考えずにただ作ればいいってもんじゃない。 苦労して貯めた資金で始めた店ならば、こんなもんは出せないぞ。

僕は銚子が好きでこの街に移り住んだ。 だから大勢の観光客にも好きになってもらいたい。 小さなことに実は基本があって、その積み重ねで評価や歴史が出来ていく。 銚子良いとこって立派なポスター作ったって意味が無い。

手を抜くんじゃねえ! 真剣にやれよ!
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毎度の事だが、今年こそは痩せようと決意して、また年の瀬を迎える。 今年もまた失敗は確実となった。 それでも強い?意思だけはいつもある。 血圧を下げる為の毎日の薬代を減らしたいのが一番の理由。 だからこの夏は特に歩いた。

暑い日、歩き慣れた海岸を軽く走ってみることにした。 調子が良かったのか思いのほか走れる。 重いヘルニア持ちでもあるから恐る恐るだったけど、走れる事は楽しくさえ感じた。

あくる朝、オシッコが真っ赤! 愕然とした。 素人目にも腎臓、膀胱だな…と思う。 57歳、何があっても覚悟せねばならない年齢。 しかし意外にもショックや動揺は無かった。 子供や孫は問題無いがまだ父がいる。 先には逝けない。 当然病と闘って治す以外選択肢は無いから。

14年ご無沙汰しているある病院の教授を訪ねて精密検査を受けた結果、「仮釈放」と告げられた。 一安心。 どうも急に80キロの体重で走ったのが原因の様だ。

何事も無理はいけない。 特に50も過ぎてからの無理はいけないんじゃないかな。 日々の健康管理、適度な運動。 やっぱり何かある毎に健康のありがたさを感じる。 死ぬまで元気でいたい。
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旬の魚や野菜を食って思った…ってのもおかしいけど、人間にも脂が乗る時期が必ずあるもんだなと思う。 死ぬまで技を磨き続ける仕事や人もそれはいるけど、大体はそういう山があるように思う。

だけどなかなかそれが自分では分からない。 だから人は頑張れるのかもしれないし、成功や到達は脂の乗る時期にやってくるとは限らなそうだ。 57歳、こんな年になるなんて若い頃には想像もできなかったけど、来るものは来る。 そして特に若い人、特に今、仕事にエネルギーをたぎらしている人たちを見ると、そう、今、今が旬なんだよ、ここで頑張るんだよ!と声を掛けたくなる時がある。 

まだまだ若い人たちには負けてはいられないって、自分を鼓舞するけど、もう枯れて来たなぁとため息をつくこともある。 これでいいのだろうと思ったり、よっしゃ、まだまだやるぞ!と思ってみたり。

とにかく思うこと。 今忙しく走り回っている若い人たちに、今こそが旬なんだから、今頑張らないと旬は終わるぜ! と。
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妙に静かな土曜に同世代のお客様とカウンター越しに向き合う。 店のスタッフが年に一度の休暇をとって長崎に行っている時に、その紳士も偶然長崎のご出身。 僕も一度きり行ったことがない長崎の話で盛り上がる。 

どうも昔から気になってはいたが、解決もせず流していた事があったので、その意味もあって話は精霊流しに絞られた。 これも偶然だが前の夜寝られなくて夜中に起きて録画して観ていなかったさだまさしの映画「精霊流し」を観ていたばかりで、実は長年の疑問は半分解決はしていた。

その紳士はカバンの中からノートパソコンを出し、ご自分の叔父様、叔母様の初盆の時の精霊流しの貴重な映像を保存していて、それを見せてくれた。 映画の世界とは少し違いはしたものの、30年も前の本物の映像はこれまでの僕の疑問を一気に解決してくれた。

歌、「精霊流し」は1974年40年も前の曲だから、新潟の田舎者で高校生の僕がなんだか良く分からないと思ったのも不思議はない。 そもそもの大間違いは、精霊流しと灯篭流しを区別できていなかった事にあった。 だいたいカラオケやPVの様なものの映像には、いわゆる灯篭を川に流して静かにそれを送る…そんなイメージじゃないかなぁ。 長崎の精霊流しでは、そんな小さな灯篭ではなく精霊船なる手造りの船を新盆を迎える各家庭や団体が用意して、故人の遺影やら思い出の品を載せて長崎の市内を海まで練り歩くのだそうな。 規模の大きい物は本物の船の様だ。

なーるほどね。 だから思い出のレコードを載せて流したり、舟のあとをついて行ったり、小さな弟がはしゃぎまわったり、精霊流しが華やかに…だったりする訳ですわ。 それにさすが長崎、精霊流しには魔除けの意味があるらしい爆竹がそれはものすごい量鳴らされて、なるほど「華やかで、はしゃぐ」という歌詞になる。

疑問も解決、それにしても狭い島国とはいえ、日本も広い。

あ、余談だけど、今じゃその精霊船は街を練り歩いたあと海に入る前に重機でスクラップされるんですと…。
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中学時代の仲間と新潟の山に入る。 自分の家の山がどこにあるのか、境界は分かるのか。 昔歩いた道のりを記憶を頼りに歩く。 山菜捕りに山が荒らされているから、この無法者たちから山を守る為にも自分の山の境界を知りたい。

小さな田んぼだった山あいの平地もきれいに圃場整備されて、子供の頃魚を捕りに歩いた途中の道は跡形もない。 車両など入れなかった所も、度重なる水害の河川補修できれいに整備されていたりする。

それでも大地のおおよその形は変わることなく、昔家族で、春になり雪が融けると杉起こしに出かけた山らしきに着く。 しかしどうも様子が違う。 日も落ちてなおさら分かりづらくなってくる。 この辺りの山の杉の木に経済的な価値が無くなってしまった事を示すように伸び放題、生え放題の木々。 それがなおさら目的地を分かりづらくする。 今日はタイムアウトだ。

今は山の価値が無くなっても、大自然には大いに意味がある。 バイオマスの観点からも将来はまた見直されるかも。 しかし、日本の森林は急峻な場所がほとんどで、何をするにもコストが掛かるのだそうだ。 また、私有地の山の境界はほとんどが明確でなく、当事者同士で話し合うしかない様なレベルが現実だとか。

都市部となれば土地の境界は厳格に定められ、記録されているのに山林は放棄だ。 今や衛星写真や測量技術の向上もあるだろうから、どうにか国が声をかけて山林の区分けを急げないものだろうか。 国土には変わらない訳だから、所有者不明の方が国には都合がいいのかな?
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「金曜の妻たちへ」がテレビで一気に放送があり、不覚にも見てしまった。  1983年というから、僕はサラリーマンに成り立てで、世間ではずいぶん話題になっていたこの「金妻」もどうりで見ている暇などなかった訳だ。

小林明子の「恋におちて」が全然出て来なくて、BGM はもっぱらアンマッチなPPM が流れているし、変だなと思って調べたらシリーズⅢまであったんだと初めて知る。

内容はともかく、大好きないしだあゆみが良いし、小川知子の名演も素晴らしい。

これからバブルを迎えるあの時代の若者の髪型や車、新興住宅地、それに携帯電話やパソコンの無い世界などが懐かしい。  今も活躍するキャストも若いし、ちょっと調べたら佳代役の女優は今まさに病に倒れて頑張って闘病中だという。

このドラマから31年もの月日が流れて、まさに必死で仕事を覚えようとしていた当時の自分を重ねると、どうにも表現の出来ない感情が沸き上がる。

たまにはこんな古いテレビドラマなんかも悪くないなぁ。
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店に立っていると、金曜とは言え、なかなかお客さんが入らない日だってある。  だんだん世代交代が必要なんじゃないですか?とアドバイスも受けたりする。  時には20代、僕らの子供世代の青年達も親の紹介やいきなり飛び込みでも入って来ることもある。



夜も深くなると、だんだん少々くたびれ気味の「僕らの世代」が飲みにやって来る。  いつもの酒を飲み、音楽を聴き、僕も一緒に話す。  仕事の愚痴はうちではタブーだ。



そりゃあ色んな人がいる。  だけど長くこんなことをやっていると、やっぱり同世代のおっちゃん、おばちゃんがカウンター越しに居てくれるのが一番絵になるんだよね。



若い人も大歓迎だけど、ずーっとこのまま続けばそれでいいんだよなぁ。 だから世代交代じゃなく、頑張ってる、そして頑張ってきた50才以上のカッコいい連中に、もっとこの小さなバーを知って欲しいんだよなぁ。
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ムード歌謡…50才以上位の人なら何とも懐かしい響きだろうね。  この頃は消えてしまったけど、昭和32年生まれの僕などは、子供の頃テレビ・ラジオから流れ、就職するとまだ8トラだったカラオケを諸先輩から歌わされたもんだ。

♪コモエスタ・セニョール~ なんて、誰もが思い当たるんじゃないかな?

最近、店にやって来たお客さんのリクエストで、ありったけのムード歌謡をかけたら、どうも僕自身の琴線にも触れた様で、ちょっと集めてみたので客層を見てかけてみると、これがまた思いの他ウケましてねぇ~。  これもまた大事な昭和の文化だからね、なんて言いながら押し付けてるけど、それもまた良しだ。

東京ロマンチカの鶴岡雅義さんのレキントギターの響きなんざいいねぇ。  惚れ惚れする。

ちょっとやってみっかな。  って、また新しいことやるんかい!
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去年辺りのニュースやコマーシャルでもあったなぁ。 小学校でヒップホップダンスが必須になり、先生は必死。  近い将来英語は小学校に入ると始めて、中学校では外国人教師も教えるとか。

ま、小さな時から英語に触れるのはとても良いと思う。 国際感覚を身に付けるなんて大袈裟でなくても、外国人が困っていたら声くらいかけてあげたいもんだ。 言葉だから能力よりも慣れ。もっと小さい時から英語に触れさせるのは賛成。  だけどそれを小学校高学年で義務化したり、外国人教師はどうなの?

ヒップホップダンスを義務化して、どうしたいんだろう?

オリンピック見ていたってそうだけど、子供にとって世界にはあまりにも沢山の興味のある分野がある。  物を造り出す職人の技など、これからも無くてはならないものだ。  みんながみんな英語を学校で学び、嫌々テストを受け、みんなあの、(オヤジに言わせりゃ変な)踊りをやる必要があるのか?

お偉いさんが一生懸命考え出した策なんだろうけどね、将来の世界を担う子供たちは、オリンピックやプロスポーツを見たり、感動する本や映画、音楽、美術、美味しくて綺麗な料理を創る技、ビルや橋を造る驚き、飛行機や車、そして大自然…こんなあらゆる物、人を見て驚き、感動し、何かが心に芽生えるんじゃないかなぁ。

優秀な日本国民と言うなら、どんな子供にも驚きや感動を与える為に金を使う教育を考えたらどうなんだろうか。
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