
まずこのギルガルドは現環境下では、物理型と特殊主体型の二種類の型に大別されると思います
レート層によって違うかもしれないですが、自分は物理1:特殊主体9の割合で存在すると感じます
両型の主な技構成ですが、
物理型
キングシールド、シャドークロー、アイアンヘッド、影うち、聖なる剣、剣の舞
特殊主体型
キングシールド、シャドーボール、ラスターカノン、影うち、聖なる剣、目覚めるパワー
他にも身代わりや毒毒、諸刃の剣を搭載してるのを見たことがありますが、メジャーな所だと↑と思います
(特殊型でも影うち、聖剣などの物理技は入ることが多いので、ここではあくまで特殊「主体」型と呼称します)
物理型と特殊型、双方ともに環境では流行ったり流行らなかったりですが
では物理と特殊主体どちらが強いんや?という観点で持論を展開していきたいと思います
鬼火来るから特殊安定だろ~とか安易には考えず、様々なファクターからみていきましょう
まず物理と特殊主体の主なメリットデメリットを整理、比較してみます
物理○ 特殊主体× 先制技の威力
物理○ 特殊主体× 有効な積み技
物理○ 特殊主体× 突撃チョッキの影響の無さ
物理△ 特殊主体× サブウエポンの威力(→有用な聖剣の90はめざパの60に比べまだマシ)
物理△ 特殊主体○ メインウエポンの威力(→シャドークロー70、シャドーボール80)
物理× 特殊主体○ 火傷による影響の無さ
物理× 特殊主体○ 接触技ダメージ特性、技、道具や相手のキングシールドによる影響の無さ
物理× 特殊主体○ 威嚇による影響の無さ
物理× 特殊主体△ 受けループ突破力(→特殊主体は聖剣積んでいる場合のみある程度有)
細かいところでは他にもあると思いますが、大きいのはこの辺りだと思います
自分は環境への的確なメタ+汎用性の保持こそレート上昇の鍵だと思っているので、
現環境に適しているのはどちらかという観点で話を進めます
というわけで上記で気になるところですが、まず物理型優勢な美点の
・先制技の威力+・有効な積み技(=剣の舞)
をかけ合わせることによる抜き性能について考察したいと思います
まず後に詳しいダメ系は色々載せますが、このポケは
H振りのみでA実値200の一致100抜群技(=意地特化ガブの地震)を確定耐えするまでの耐久がありますので
剣の舞を積むこと自体は難儀ではないでしょうが、その威力はどうでしょうか
以下全て1舞A特化影うちで
→B4振りガブ
割合47.5%~56.2%(高乱数2発)
→H全振りウォッシュロトム
割合50.3%~59.8%(確定2発)
→H全振りメガフシギバナ
割合37.4%~44.9%(確定3発)
全抜きは厳しそうですが、サイクル戦で相手が疲弊した時に抜くなんてケースには悪くない火力じゃないかな
また、何も影うちだけでなくその高い耐久から特に火傷を負った相手や逆鱗状態の相手を起点に舞うことで
対面のポケと相手の後続に多大な負担がかけられるという点も優れています
以下全て1舞A特化アイヘで
→B4振りガブ
割合93.9%~111.4%(中高乱数1発、+影うちで確定)
→B4振りメガガルーラ
割合92.2%~108.8%(中乱数一発)
→H全振りメガクチート(威嚇込みこちら計A1段階上昇)
割合65.6%~78.3%(+影うちで超高乱数1発)
以下全て1舞A特化シャドクロで
→HB特化ウォッシュロトム
割合64.9%~76.4%(確定2発+影うちで確定)
→H全振りウォッシュロトム
割合87.8%~103.8%(低乱数1発+影うちで確定)
など、A2段階上昇状態だとよほどの高耐久でないと仕留められてしまいます
ただ、相手の一致抜群を耐えることができるのだから弱点保険を持たせて勝手に2段階上昇した後殴らせれば
上記と同じ分だけの指数を叩き出すことができますということで保険ギルはとても多いですよね
ならばと物理型なら剣の舞+弱点保険で4段階上昇からの攻撃が可能ですが、
以下全てA4段階上昇特化アイヘで
→B4振りガブ
割合141.5%~167.2%
→B4振りメガガルーラ
割合137.2%~162.2%
また同条件シャドクロ+影うちで
→HB特化ウォッシュロトム
割合151.5%~178.9%
とちょっとオーバーキル気味で2段階上昇攻撃+影うちでダメは十分に感じられるので、
この点の物理型でのメリットは、
弱点保険を持たず且つ威力上昇の必要がある型(風船や珠、食べ残し持ちの一部など)
に限ると思います
また弱点保険に上昇を頼る場合においては、顕著に・メインウエポン(霊技)の威力の差 が
物理型の欠点として浮かび上がることになるのは明白です
次の物理の長所
・サブウエポンの威力
ですが、これはA努力値の多さによる聖剣や諸刃の威力上昇のことを指していますが
現環境で聖剣が通る有効な相手へのダメ計をしますと、以下A特化ギルガルドの聖剣で
→B4メガガルーラ
割合68.8%~82.2%(確定2発) ※無補正無振りでも確定2発
→H全振りメガギャラドス(威嚇込みこちら計A1段階下降)
割合38.6%~46.5%(確定3発) ※無補正無振りだと25.3%の低乱数3発、+影うちで中乱数
→H全振りバンギラス
割合112%~133.3%(確定1発) ※無補正無振りだと12.5%の低乱数1発、+影うちで高乱数
ということで、メガガルーラに対する恩恵はなくバンギやメガギャラもA調整やアイテム補正でどうにでもなる
また諸刃は今のところギルガルドが安定して打てる最高威力の物理技ですが
低命中で回復ソースも眠るしかなく低いH高いBDの耐久のコイツには反動が痛いですし、
霊+鋼で範囲はそもそも優秀なのであまり採用するメリットがないような気がします
どうしても威力150でしか役割対象に入らない対策したいポケがいるという場合のみ採用ですかね
総評では、この点に関してほぼメリットを感じないです
・突撃チョッキの影響
・火傷の影響
・物理接触マイナス効果を持つ技特性道具の影響
・威嚇の影響
に関してですが、この辺りは環境次第で大きく重要度が動くと思います
で今の環境では、突撃チョッキを用いた育成論の使用率の高さに比較すると
(若干薄れてはきましたが)物理強ポケの横行の中で連日鬼火飛び交う状況が目に余りますし
その他物理対策に用いられる特性を利用したポケや、シールドを使うギルガルドもまだ採用率が高く
圧倒的に特殊主体型の有利点だと言えるのは明白ですね
具体的に致命的な場面を計算をいたします、例えばよくあるケースを想定しますと
①鮫肌ガブ(無補正B4振り、A252として)地震→ギルガルド(H全振り)
ダメージ割合73%~87.4%
②返しのギルガルド保険発動等でA2段階上昇アイアンヘッド→鮫肌ガブ
ダメージ割合93.9%~111.4%(68.8%で1発)
ここで68.8%を引け且つ相手の持ち物が襷でなければいいですが、違った場合次に影うちを打つ必要があります
つまりその場合2回の鮫肌定数ダメで25%のHPが削られてしまい、
生還するには①の地震の被ダメで10%ちょいの低乱数を引く必要がある
といった弊害が起こってきます
・対受けループ性能
もまた受けルが環境で流行っているかに依存しますが、
現環境においてバンギムドー、ラキムドー、バンギグライ等簡易受けルの組み合わせから
天然ヌオー入りやクレッフィ入りなどのパーティ全体で受けル構築組んだパーティは
何度も対戦することがありますので、対策ができているに越したことはないと思います
(ただギルガルドでグライは絶対見れないので、対グライは他枠使う必要がありますが)
結論として自分が言いたいのはまぁ周知の通り、
「現環境で物理型にメリットはほぼなく、欠点だけが浮き彫りである」ということです
最初の言い方で物理型ageすると思った方、すいません、これ思いっきり特殊ageの記事です
物理型のメリットがあまり認められない上に
これらの物理型への向かい風、特殊主体型への追い風環境があるなら
明らかに特殊型を使った方が環境メタにもなるし汎用性も高いというのが自分の主張です
以上から、
現環境で物理を使う利点は
諸々の物理型に対する課題を受けてもなお
弱点保険以外のアイテムを持たせ且つ威力上昇を見込む必要がある場合などの特殊な役割を持たせる場合
(考え得る範囲では、
風船持たせて有効打の無いメガガルーラピンポで繰り出して剣舞→攻撃で後ろに負担をかける、や
珠持たせて舞って珠ッサムのような抜きエースを目指す構築に組み込むなど?
ガブメタ型はサブウエポンで風船割られて地震→こちら攻撃時の鮫肌で落ちる、が考えられ
そもそも特防の方が薄いのでめざパ氷採用の特殊風船型の方が良いと思います)
それ以外は普通に弱点保険持たせて特殊主体で使った方が良いと思います
誤解しないで頂きたいのは、何も物理型は役立たずのクソだと言っているわけではなく
あくまでも現環境ほど物理へのマークが厳しく良い点も活き辛い状況では物理型の使い勝手が悪いため
特殊型の方が回しやすいのでは、という意見を展開しただけです
物理型の擁護をするのであれば、例えばムーバー解禁後に溢れるであろうラティオス(無振り)への与ダメに
A特化鉢巻きギルガルドの影うちが割合98%~116.1%(87.5%の高乱数で1発)ととても有用なものがあります
レベル技で追い打ちも有りますので、従来のように
「眼鏡ラティの攻撃2耐えまで振って追い打ちで狩る」という芸当も耐久高いコイツなら当然可能でしょう
環境にラティオスが溢れるようになれば、追い風になって物理型ギル復権も十分あり得ます
要は環境の求めるポケを使えばいいんじゃんという話です
次回はギルガルドの具体的な調整に焦点を向けたいと思います
今回の考察は以上です。長いこと読んで頂きありがとうございました
ポケットモンスター ブログランキングへ
にほんブログ村