中央アルプス駒ヶ岳山麓の美しく緑深い森に囲まれた
信州マルス蒸留所の見学に行ってきました♪




1985年、本坊酒造株式会社は

ウイスキー造りに最適な環境を求めて

長野県中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの地に蒸留所を開設しました。


この地は冷涼で、霧が深く

3000m級の山々に降り注いだ雨や雪解け水は

花崗岩土壌をくぐり

天然のミネラル分をたたえた良質な水になります。


長野県中央アルプス駒ヶ岳山麗宮田村。
標高798M、霧が多く、冬は氷点下15℃を下回る日も珍しくない寒冷の地。
良質な水と豊かな自然に囲まれた杜の中に、信州マルス蒸留所があります。


普段見ることのできないポットスティルをはじめ
ウイスキー蒸留設備や原酒の貯蔵庫などを見学可能です。







































「シングルモルト駒ヶ岳 Sherry & American White Oak 2011」は、
恵まれた自然と綺麗な水、シェリーオークとアメリカンホワイトオーク
で静かに熟成の時を重ねたモルト原酒から造られています。
ほのかなピート香の奥に熟した果実を想わせるフルーティー
なアロマが広がり、豊かなモルトの風味とウッディ―な味わいが
調和して心地よい余韻を楽しめる。



マルスというブランドを冠し、半世紀に渡りウィスキーを商品化。
現在も使用するポットスチルは、日本のウィスキーの歴史に多大なる貢献を
残された岩井喜一郎氏の設計によるもので、非常に貴重なものです。

ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2013 世界最高賞受賞の経歴がある
日本の誇れるジャパニーズクラフトウィスキーであります。

岩井喜一郎氏
国産ウイスキーの幕開けは、1918年に勤めていた摂津酒造にて、
岩井喜一郎氏が竹鶴政孝氏をスコットランドに派遣することに始まります。
大阪高等工業(現、大阪大学)15期生であった竹鶴政孝氏は
摂津酒造へ入社の際、
1期生として先輩であった、岩井喜一郎氏を頼って摂津酒造へ入社しています。
1920年に帰国し、日本人として初めてウイスキー造りを学んだ竹鶴政孝氏が、
上司であった岩井喜一郎氏に提出したのが、
国産ウイスキーの原点となる「竹鶴ノート(ウイスキー実習報告書)」です。
その竹鶴ノートを参考にして岩井氏がポットスチルを設計したのでした。


ジャパニーズウィスキーの父が竹鶴政孝氏なら、
岩井喜一郎氏は
ジャパニーズウィスキーの祖父と言ったところではないでしょうか。