禁煙していることを、

学校を卒業したことになぞらえて、

卒煙と言っている人もある。

 

しかし、禁煙をはじめたり、続けていることを卒煙というのは

おかなしなことである。

 

なぜならば、卒業とは、もうその学校にはいかなくてもいい状態である。

通学しないようにする必要はない。

卒業したならば、その学校に戻されることはないし、

戻される力もないから、当然それに抗うこともいらないのである。

 

ところが卒煙はそうはいかない。

あくまでも禁煙を続ける必要がある状態だからだ。

吸わなくてもいい状態になれば、晴れてタバコから卒業できたといえるが、

吸ってはならないと、吸わないように抗っている以上、

それは卒業したとは言えない。

 

言葉を変えて、より新鮮味をあたえ、

禁煙を推進するために、造った言葉だろうが、

もう少し吟味が必要だったのではないだろうか。

 

おかげで筆者は、卒煙という言葉を使いたいができなくなってしまった。

故に、喫煙失敗である。

 

また、卒煙式などというものもある。

禁煙を続けている日数をカウントするものらしいが、

これもおかしなことで、

卒業してからの日数をカウントしている卒業生がいたら

お目にかかりたいものである。

 

卒煙証書までいただき、看護師さんが集まって拍手もいただきました。
今後も頑張りますよ~。
卒業しても頑張る必要があるらしい。
どこが、卒業・・・・?