西暦2358年、地球の人口は160億人を超えていた。石油は枯渇してしまっていたが、太陽光発電・地熱発電・メタンハイドレート火力発電が全人口の必要とするエネルギーをすべて賄っていた。気象工学の発展により完成した「太陽光反射システム」により気温を調整できるようになっていたので、地球温暖化も地球寒冷化も起きなくなっていた。バイオテクノロジーによる過剰生産で食品価格が値崩れして餓死者は全世界でほぼ皆無となっていた。iPS細胞の応用技術により平均寿命は200歳に達していたが物理空間におけるエントロピー増大の法則によってどうしても300歳以上には寿命が延ばせないでいた。コンピューターサイエンスも飛躍的に進歩し、コンピュータの中に100人くらいの人間の意識が入り込んで自由に意識を活動させても余りあるほどのキャパシティが存在していた。脳科学も進化していたが、意識そのものをコンピューターが探知しようとすると不完全性原理が働き脳が変化してしまうことから、原理的に意識が探知不能であるということが一般的に知られるようになっていた。量子力学の研究によりコンピュータを光ファーバーなどで繋がなくても量子スピンを利用し情報をやり取りする技術(量子同調技術)ができていた。この物語は情報空間(サイバースペース)に移住し無限の人生を生き自由に幸せに暮らしたい思う人々と情報空間(サイバースペース)を独占し人間の脳を支配し人類すべてを奴隷としようとたくらむ悪の秘密結社との物理空間や情報空間(サイバースペース)での戦いの記録である。※参考文献、Dr.T著『予見力』や金床著『ハッキングツールプログラミング大全』・自分のコンピュータ経験などを参考に書いていきます。※2、この小説の執筆依頼は『kisisyougo@gmail.com』にメールをください。