WNK60 | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

深夜の公園で、槍と見られる長い刃物を振り回していた私は・・・

外国人に動画を撮られてまんざらでもありませんでした。

ジャパニーズサムライじゃないよ、エミシだよ。

 

清原武衡役の加藤航平です。

後三年記、ご来場ありがとうございました!

 

殺陣は初めてでしたが、やってみると気付かされますね。自分はずっと武器を振り回してみたかったのだと。楽しい。うん、男子ですもの。

 

 

さて!武衡の振り返りです!

 

 

武衡は、木村さん演じる家衡、一木さん演じる安良との絡みがメインでした。金沢柵の不憫な仲間たちです。

「家衡も安良も、両方、自分の子供だと思って」

というのが千野さんからの演出で、どっしりとした親心の獲得に努め、父親のように二人を見守ってきました。

 

そうそう、家衡と安良が、物語の中でだんだんと成長していったのに気づきましたでしょうか?

 

領地の分与でふてくされていた家衡は、いつのまにか立派な一軍の主となっている。

 

婚儀ではしゃいでいた安良は、いつのまにか女子供の先頭に立っている。

 

ふたりは成長していく。でもそれは滅びゆく金沢柵の中・・・

この葛藤が、武衡を演じていて難しく、やりがいのあるところでした。特に、安良が女子供の先頭に立って柵を出るシーンは、思い入れが深いです。

自分に力があれば!

武衡はそんな不甲斐なさを抱えながら、娘が危険すぎる敵地へと逃れ出るのを見送るしかありません。成長した娘の、悲しすぎる巣立ち。

以降、武衡はもう安良に会えないんですよね。

 

 

今回のお話、悲しいお話だったなぁと思います。

しかもただの悲劇ではなく、家衡も安良も、苦難を乗り越えようとして強く成長した末の、それでも悲しい結末ってところが、なんかもう、武衡的にはやりきれないところです。

家衡と安良に、「君たちはよくやったよ!!」と抱きしめたくなるような親心を感じてくださったお客様がいれば、あなたもちょっと武衡なのかもしれませんね(???)


 

 

ちなみに、まったくの個人的思い出なのですが、今回のテーマである平泉の中尊寺金色堂、実際に行ってきました。

アクセスちょいわるめですが、本当に真っ金金で、見ごたえあり!行く価値は十分にありますよ!

近くの茶屋では岩手名物わんこそばにもチャレンジ可能。武衡は60杯でした。東北にご旅行の際には、ぜひお立ち寄りを!

 

 

 

ご来場くださった皆様、スタッフの皆様、そして手取り足取り指導してくださった汽車の皆様には頭があがりません。

 

 

ではでは、ご来場ありがとうございました!またいずれ!^^