●愛の流刑地【1】不倫妻をもつ夫の悲しい日記(第1話~25話)愛ルケ●
愛の流刑地は、渡辺淳一の「失楽園」に次ぐ、話題の小説。日本経済新聞(朝刊)に連載中!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(25)■
子供がいなければ、おそらく離婚していただろう。
いや、離婚されていただろう。
それなのに、毎日、妻は、僕に対して我慢大会をしている。
でも、僕は妻のことは、今でも好きなのだ。
妻が、不倫をしていないことを前提にしてだが・・・
僕は、夫婦関係の、最後の修復策として、明案を思いついた。
妻の誕生日が、もうすぐなので、盛大にレストランでお祝いをし、
奮発して、豪華な指輪を、プレゼントをすることに決めた。
妻が感動してくれるよう、できる限り、お金をかけたいと思った。
もう、これで、ダメなら、覚悟を決めることにするつもりだ。
翌日、会社帰りに、マスコミに取上げられ、最近有名になった、
イタリアンレストランで、一人3万円のコース料理を予約した。
さらに、妻が、雑誌で欲しそうにしていた、高級ブランドの宝石を、
100万も出して、百貨店で買ったのである。
おそらく、これほど豪華な、妻の誕生日は、結婚以来、初めてある。
あとは、妻の誕生日を、待つだけだ。
あまりにも奮発したので、妻が喜ぶ姿が目に浮かび、
わくわく、ドキドキしてきた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(24)■
最近、読んだ本で、恐ろしいデータを目にした。
DNA解析で、父子鑑定が可能になっている。
ある産婦人科医が、先天的な病気を調べるために、
親子のDNAを調べたところ、十人に一人は、
不倫の子がいることを発見したらしい。
また、イギリスの父子鑑定を専門に行っている政府機関でも、
七人に一人の割合で、不倫の子がいると推定しているらしい。
避妊や中絶ができる、今でも、この割合であるから、
昔は、どのくらいの不倫の子がいたことなのか?
ふと、僕の3人の子供たちは、本当に実の子か、不安になった。
もっと怖いのは、妻が、今の不倫相手との子供ができたら、
僕は、どう対応したらいいのか?
黙って、中絶する気なのか?
もしくは、堂々と、僕の子と偽って、生む気なのか?
でも、僕は、妻とセックスしていないのだから、
絶対騙されない。
どちらにしても、今後、最悪のことが起こるかもしれない。
もう、何もかも考えたくない!
気が狂いそうになってきた。
助けて下さい!助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(23)■
先日の出来事以来、妻との夫婦関係は、ますます、悪化し、
家の中は、寒いくらい、冷え切った雰囲気が漂っていた。
僕は、妻の不倫相手との、メールの件が気になり、
妻と会話を、する気すらなく、
妻は、睡眠薬を入れた酒を飲まされ、
無理やり犯されたことで、僕を完全に避けている。
子供たちは、この冷え切った家庭の中で、
元気もなく、暗い雰囲気になっていた。
間違いなく、子供たちは悪くない。
誰が悪いのか?
僕は悪くない!
でも、妻が浮気をしているのは、明白だ。
今後、どうしていけばいいのか。
会社に行っても、仕事が手につかず、
仕事で大きなミスが、連発し始めた。
助けて下さい!助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(22)■
家に帰ったら、妻はまだ起きていた。
僕は、酒に睡眠薬をまぜて、妻に飲ませることにした。
いやがる妻に、グラスに一杯に酒と睡眠薬を注ぎ、飲ませた。
しばらくすると、妻は、眠くなってきたようだったので、
早速、妻を、僕の寝室に無理やり連れて行くことにした。
妻は、必死に抵抗しているようだったが、
頭がくらくらして、カラダも自由に動かないようだった。
僕は、すばやく、妻を裸にさせ、全身を舐めまわそうとした。
さすがに、久しぶりの、妻の裸を見て、すごく興奮してきた。
もう、何年も、見ていないのである。
でも、最後に見たときより、間違いなく、色っぽくなった。
何故だろうか。
毎日、AVビデオを楽しんでいる僕でも、妻を見て、
20歳代の若い女の子と、引けを取らないくらい、
魅力的に見えたのである。
やはり、不倫をしているのか。
他に男がいるから、このような妖艶な雰囲気を出せるのか。
妻の裸を前に、妄想にふけていると、隣の部屋で、妻の携帯電話にメールが、
着信する音が聞こえた。
僕は、妻が全裸で熟睡しているのを確認して、
メールをチェックしてみることにした。
普段なら、見せてもらえないが、今日は、妻のメールは見放題だ。
しかし、携帯電話を手にした瞬間、僕は衝撃的な事実を、目にしてしまった。
「この前の、君は最高だった。愛しているよ。」
「今度はいつ会えるの。」
村尾という男からのメールだった。
他に着信メールはないか、調べたが、すべて削除しているようだった。
僕は、あまりにもショックで、これ以上、何も考えたくなかった。
妻に対し怒りが込み上げ、カラダに、触れるどころか、
セックスをする気にも、ならなかった。
頭をかかえ、不倫相手のことを考えながら、
僕は、そのまま、寝てしまった。
助けて下さい。助けて下さい。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(21)■
仕事帰り、同僚の小松と、飲みに行った。
小松夫妻は、子供がいないらしい。
何度も、不妊治療などで、がんばったらしい。
でも、奥さんが37歳になった時、あきらめたと言った。
でも、最近も、ラブラブらしく、AVビデオを、
一緒に見て、いろんなプレイを楽しんでいるらしい。
僕は、すごく羨ましく思った。
僕は、妻が、いつも拒むので、最近は、ひとり、部屋で、
AVビデオを見るのが、日課になっている。
AVビデオを見ている僕に対して、
すごく汚いものとして、妻は、避けていくのである。
僕が妻以外の女性の裸を見ることが、
浮気のはじまりだと思っているらしい。
僕は、妻が拒むから、AVビデオを見る。
妻は、AVビデオをみる夫が、不潔だから、近寄りたくない。
これが、夫婦の家庭内別居の悪循環なのである。
だから、夫婦関係修復不可能なので、犯すしかないのである。
かなり、酔ったようなので、小松と別れ、家路に向かった。
タクシーの中で、ポケットに、睡眠薬が入っているのを確認した。
よし、今夜はやるぞ!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(20)■
ここ、何年も、妻とのセックスが、全くない。
僕は、したくて、したくて、仕方がない。
でも、妻が、拒否するのだ。
この前も、しようとしたら、拒否された。
そんなに、僕のことが、嫌なのか?
少なくとも、僕は、妻のことを、今も、愛してる。
でも、妻が、僕とセックスをするのが、イヤなくらい、
僕のことが、キライなら、離婚した方が、いいのではないか?
でも、3人の子供たちのことを思うと、
親の身勝手な理由で、離婚など、かわいそうで、出来ない。
そう、考えただけで、妻に対して、苛立ちを感じてくる。
もう、解決するには、強行策をとるしかないと思った。
妻が、させてくれないなら、犯してやればいいのである。
まさか、婦女暴行で、逮捕されることなど、ありえない。
僕たちは、夫婦なのだ。一種の、プレイなのだ。
そう、自分に言い聞かせながら、今夜、決行しょうと思った。
やはり、製薬会社に勤務する以上、睡眠薬で、眠らせ、
犯すのが、手っ取り早い。
いつもは、妻に弱腰な僕が、変貌していくのを感じた。
これでいいのか・・・
でも、悪いのは、妻なのだ・・・
自分でも、錯乱状態になってきた。
助けて下さい!助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(19)■
朝、いつものように、満員電車で、日経新聞を読んでいた。
同じように読んでいる、サラリーマンが、なぜか、
すごく、気になった。
みんな、ズボンの前を、隠すように、新聞を持っているのである。
なるほど、僕は、今日の「愛の流刑地」読んで、納得した。
僕までが、ズボンの前を、隠したくなったからだ。
朝っぱらから、セックス描写が、すごく大胆だったのである。
その妻は、夫にもしないことを、淫乱にも、不倫相手にしている。
自ら、不倫相手のあそこを、好んで握り、顔を寄せ、
「あそこに接吻したい」といい、口に含み、優しく舌でなぞる。
あれだけの、夫とのセックス嫌いの妻が、不倫相手となら、
別人のように、淫乱になり、快楽のジェットコースターに乗って、
われを忘れて、絶叫しはじめるなんて・・・
朝から、目が覚めるような内容である。
通勤時間に、こんなに楽しめるとは、朝から得した気分だ。
でも、ふっと、僕の妻のことが、頭によぎった。
これは、他人事ではないのだ。
昨夜も、妻が携帯メールを、こっそり楽しんでいることを、
思い出した。また、不倫相手とメールか?
もしかして、僕の妻も、このようなことをしているのか?
電車を降りたとたん、急に、胃が痛み、吐き気がしてきた。
仕事のストレスより、妻とのストレスの方が、僕を悩ます。
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(18)■
今まで、仕事一筋で、家のことを、妻にすべて任せ、
気にかけていなかったが、よく注意して、観察していると
疑問に感じる点が、多いことに気が付く。
日常、妻との会話は、ほとんどなく、お互い生活を、
楽しんでいるわけでもない。
僕は、会社へ行って、まじめに働き、給料をもらい、
家族を養うという、当たり前なこと、日々、単調に、
繰り返すだけだ。
妻も、3人の子供を、育てるために、家事をこなすという、
ごく当たり前な、毎日を、単調に過ごすことが、日課であり、
楽しくも、悲しくもなく、平和に生きているだけである。
しかし、妻の、水を得た魚のように、生き生きと楽しそうな、
携帯メールを打っている姿に、目がとまった。
僕と妻は、最近、メールすら交わすことも、なくなっている。
当たり前だが、メールを交わすほどの、用事もなく、
会社へ行って、緊急時には、電話をすればいいだけである。
なぜ、妻は、あんなに楽しそうに、メールをしているのか?
誰と、メールをしているのか、すごく気になった。
案の定、聞いてみても、「子供たちの学校のお母さんとの、
連絡をしているだけよ。」と、返ってくるだけである。
そんなに、お母さん達との連絡は、ウキウキするほど、
楽しいものなのか?
僕は、妻のスキを見て、携帯をチェックしたいと思った。
でも、見ることで、衝撃的な事実が、待っているかも・・・
勘弁してください!助けてください!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(17)■
最近、妻の行動に、呆れることが多い。
子供が、体調が悪く、学校を早退して、家に帰った時、
妻は、出かけていて、寒い雨の中、鍵を持っていないので、
2時間も、外で、待っていたらしい。
そのため、高熱が出て、寝込んでしまった。
僕が、妻に、「昼間から、どこへ行っていたのか」と、
聞くと、「引越して、忙しいのよ。」と、怒り出す。
熱を出した子供にも、当たる始末だ。
妻は、よく、上の空で、注意散漫で、何かおかしい。
やっぱり、不倫が原因なのか?
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(16)■
本当に、最近の夫婦は、セックスレスが、異常に多いらしい。
単純に相手が嫌いなのはともかく、疲れていたり、飽きたり、
子供がいるなど、いろいろあるが、セックスが、苦痛で、
歓びを感じないというのが、特に、原因のようだ。
しかし、不倫相手が、歓びを感じるように導き、
セックス嫌いだった、女性が、開花していくと、
もう、夫が、何をやっても、妻を、引き戻すことはできない。
不倫そのものが、悪いことではなく、自分を認めてくれ、
女を目覚めさせてくれたことへの、相手への感謝に変わる。
夫としては、恐ろしい、悪夢を感じる。
まさか、僕の妻だけは、そんなことはありえない!
そう、言い聞かせ、日本経済新聞を読んでいる自分が、
ひどく、みじめに感じた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(15)■
昨日の、夜の疲れも感じず、すがすがしく、家を出た。
僕は、いつものように、満員電車の中で、日本経済新聞を裏面から、
読み始める。もちろん、「愛の流刑地」を読むためだ。
でも、他人事と思えない内容が、朝から、目に入ってきた。
夫のものを、握らないのに、不倫相手のものを握って、満たされる
不倫妻の描写が、凄くリアルに書かれていた。
もし、僕の妻が、不倫相手とキスをした口と、その男のものを、
握っていた手で、平然と、我が子にキスをしたり、触れたりしたら、
絶対僕は許さない。罪のない子供までもが、汚れて、触りたくもない。
僕は、朝から、気になったことが一つある。
見間違いならいいのだが、キスマークらしきものが妻の首に・・・
いや、やっぱり、目の錯覚かも・・・
最近、目が、かすむことも多いし・・・
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(14)■
後藤は、30台後半だというのに、いまだ、イケメンで、
入社当時から、年をとらないようだ。
少し、羨ましく感じる。
そのイケメン目当てに、二人の女性が、逆ナンパしてきたのだ。
結婚してから、何人もの女性と不倫している後藤は、
さすが、女性を扱うのがうまい。
ふと、後藤が盛り上がっている、片隅で、僕は我に帰った。
こんなことをしていて、後悔しないか?
自分自身を問いただした。
確か、後藤は、何人もの女性と不倫して、楽しんでいるが、
家庭は、完全に崩壊しているらしい。
中学の息子も、荒れていて、手がつけられないらしい。
僕は、後藤には、悪かったが、最終電車で帰ることにした。
僕は、妻を信じ、子どもを大切に思い、一線を越えることを
踏みとどまった。
きっと、今日の僕は正しいと思った。妻を信じたことを・・・
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(13)■
僕は、会社帰り、妻には、会社の送別会で、遅くなると電話し、
同期の、後藤と、六本木のクラブ</a>に、踊りに行った。
久しぶりの、熱気を感じた。
昔、会社帰りに、ディスコに行っていたころを思い出した。
後藤が、僕に、言った。
久しぶりに、ナンパしようぜ!
後藤とは、入社当時からの、友達で、よくナンパをしたものだ。
僕は、妻も浮気をしているかもしれないしと、
なぜか、罪悪感が、吹っ切れ、胸の高鳴りを感じた。
そうこう、しているうちに、20代後半くらいの、
女性2人が、声をかけてきた。
僕も、まだ、捨てたものではないな・・・
独身の時に戻ったような、ココロがわくわくしてきた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(12)■
僕は、最近、まじめに生きているのが、馬鹿らしくなった。
なぜなら、妻が、昼間、浮気をしているかもしれないからだ。
もう、家庭を大事にするのを、やめようか?
子供には、悪いけど、僕も、遊びに、浮気に、人生を楽しもうと、
真剣に考え始めた。
ある友人が、心が晴れる、アドバイスをくれたのだ。
彼は、妻も、子供も、恋人も、みんな愛しているらしい。
僕も、恋人をつくり、人生の考え方を、180度転換してみよう。
妻の、浮気を心配していても、人生が、前に進まないし・・・
そうだ、昔、ディスコに行ったみたいに、踊ろう!クラブに行こう!
なぜか、ワクワクしてきた。
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(11)
東京勤務になり、久しぶりに、他の都内の営業所で勤務する、同期の
山田と飲みに行った。
数年前、彼が、大阪で勤務している時、家族ぐるみで、付き合ったものだ。
山田は、言いにくそうに、僕に、聞いた。
「奥さんは、千駄ヶ谷に、親戚でもいるの?」
山田の妻は、千駄ヶ谷で、パートをしていて、僕の妻を、見かけたらしい。
「人違いだと思うのだけど、週に1~2回に駅前で、見かけると
言っていたよ。でも、たまに、50歳くらいの男性と一緒だから、
親戚かなと・・・」
僕は、昼間、妻が何をしているのか、急に気になった。
もしかして、50歳の男と不倫?
まさか! そんな馬鹿な!
あまりにも、ショックで、放心状態になった。
勘弁してください! 助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(10)
最近、通勤電車の中で、日本経済新聞の朝刊を読むとき、
どうしても、一番最後のページから、読んでしまう。
もちろん、「愛の流刑地」を読むためです。
子供が、3人もいる母親の女性とは、思えないほどの、
濃密な不倫描写が書かれています。
読んでいて、わくわくするのですが、僕の妻のと、行動が、
同じなので、他人事ではありません。
朝から、読んでしまうと、仕事も手につかないのです。
夫に、満足できない妻が、不倫で快楽を求めるのは、
普通の女として、常識なのですか?
それとも、悪女で、地獄に堕ちるべきなのですか?
勘弁してください! 助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(9)
転勤のため、東京へ来て、数日経ちました。
仕事がない日、家族で遊びに行こうと思ったら、
妻が、用事があるので、子供たちの世話をしてねと、
出かけてしまった。
妻は、最近、色気が出てき、美しくなった気がする。
今日も、キレイにお化粧をし、自分の妻ながら、魅力的だ。
でも、どうして、そんなに、キレイにして、出かけるのか?
僕は、仕方なく、子供たちと、デパートに出かけたが、
妻のことが、気になり、不安が襲った。
まさか、不倫か?
でも、堂々と、僕がいる時に、不倫に出かけることをするのか?
そこまで、僕は、バカにされているのか?
なぜか、叫びたい気分になった。
勘弁してください!助けてください!
子供たちは、心配そうに、僕の顔を見ていた。
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(8)
最近、会社の同僚と、話題になるのが、妻との夜の営みだ。
僕は、42歳で、妻は、36歳だ。
同僚も、妻との夜は、数年、全くないと言っている。
夫は、強く求めるのだが、妻は拒むらしい。
うちの妻とと同じだ。みじめなものだ。
同年代の主婦も、みんな、夫としたいと思わない。と言うのが、
理由らしい。
でも、実は、他の男性と関係があることが多く、知らないのは、
夫だけと言うことも、最近は、よく聞く。
まさか、やっぱり、うちの妻も・・・
考えるだけで、仕事も、手につかない。
もう、いざとなれば、僕も、浮気をすべきなのか?
自暴自棄に、なってしまう。
そのとき、ふっと、まだ幼稚園児の子供のことが、頭をよぎった。
勘弁してくだだい!助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(7)
ついに、4月から、東京に転勤なので、大阪から、新百合ヶ丘の
マンションに、引越して来ました。
でも、妻は、そわそわして、落ち着かない。
やっぱり、東京にでも不倫相手がいるのか?僕はいらだってきた。
この前、ある人に、妻のことを相談したら、「奥さんは、
家政婦じゃないし、もっと、夫婦で会話をして、優しい言葉をかけて、
女として、かまってあげた方がいい」と、アドバイスをいただいたので、
妻に、「いつもありがとう。最近きれいになったね。愛してるよ」と、
そっと、声をかけてみた。
すると、妻は、気持ち悪そうに、不吉なものを見る目で、僕を
にらんだ。あげくの果てに、不浄なものを払うように、念仏まで、
唱えだした。
もう、僕も、あきれて、無言で、自分の部屋に、逃げ去った。
少し、冷静になって、考えてみた。
「僕は、何か悪いことをしたのか?」自分がわからなくなり、
ベットに、もぐり、そのまま寝てしまった。
勘弁してください!助けて下さい!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(6)
この前、細木数子の番組で、子供ができない芸能人に、
お墓参りをしてくるように、アドバイスした。念入りにお墓を磨いた結果、
すぐ、赤ちゃんができたことで、驚いて、アドバイスを受けた本人が、
報告していた。
僕も、子供が授かるようにと、切実に願う頃に戻りたいと、考えてしまった。
今は、子作りするどころか、妻とのラブラブな夜は、何年も経験ないのに。
僕は、妻を、愛しているし、ラブラブなことをしたいんだが・・・
やっぱり、他の男と、妻だけは、楽しんでいるのか?
でも、万が一、妻が、不倫相手と、子供を作ったら、どうすればいいのか?
背筋がぞっとした。
神様! そんな意地悪なことだけは、絶対しないで下さい!
子供が、欲しい男女は、他に、一杯いるのですから・・・
勘弁してください! 助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(5)
最近、細木数子さんの、テレビ番組で、離婚した家の子供は、不幸になり、
きちんとした人間に、育たないようなことを、言っていたが、本当なのか?
もし、妻の浮気が原因で、離婚したら、被害者は子供だ。
でも、おそらく、子供は、妻が取るだろう。
もし、僕が、子供を引き取ったとしても、仕事と両立できる自信がない。
結局、人生も狂い、迷惑を被るのは、子供たちだけだ。
NHKの番組で、「百年の恋」という、妻と夫が家事と仕事が
逆転するドラマをやっていたが、妻たちの日々の苦労は、よくわかった。
でも、妻が、不倫をしてもいいというのは、まったく別の話だ。
このまま、知らぬが仏がいいのか?
もう、目をそむけたい。
ああっ・・・ 夜も、眠れない・・・・・・
助けてください!本当に勘弁してください!!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(4)
僕は、周りから、自己中心的で、やや古い考え方の人だと、見られている。
そんな僕も、妻と、3人の子供を抱える、平凡な家庭を持っている。
現在、大阪の高槻に住んでいて、製薬会社に勤務しています。
でも、4月から、東京へ転勤で、新百合ヶ丘に引越する予定となりました。
日本橋の会社まで、これから通うことになるのだが、
なぜか、嫌な予感が、するのである。
妻に異変が起きているような・・・
東京に行かない方が、いいのではないか・・・
ふと、不倫の香りの風が吹いたような気がした・・・
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(3)
最近、妻の冬香が、妙に、キレイになったような、気がする。
肌が、艶々してきた。化粧品を変えたのかな?
普通の夫なら、「いいことだ。良かった、良かった」と何気なく
満足して、終わりだろう。
でも、妻の浮気疑惑がある、僕の妻は、それで、終わらせるわけには
いかない。
この前、同じマンションの、妻の友だちに、会社帰りに、バッタリ会った。
彼女が、冗談半分に、こう言った。
「最近、冬香さん、キレイになったわね。旦那さんの愛が一杯受けたから?
女は、愛されると、キレイになるものよ。」
この言葉を、聞いた、僕は、背筋が寒くなった。
この前、東京へ行ったとき、ホテルで妻に夜の営みを妻に、拒否されて
いるのだ。
最近、手も、握らせてもらえない。
愛を、与えたくても、拒否されるのだ。
ますます、妻が、怪しくなってくる。
勘弁して下さい! 僕のどこが悪いんだ!
助けてください! 助けてください!!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(2)
冬香が、最近、見慣れない、ハイヒールのかたちのネックレスを
大事そうに、磨いたり、眺めたりしているのに、気づきました。
僕が、あげた指輪や、ネックレスは、無造作に、粗悪な箱に入れて
ほったらかしなのに、おかしいじゃないか!
自分で、買うにも、一言あってもいいし、いかにも、もらった感じが
行動にあらわれている。
不倫相手にもらったものだ!
間違いない!
でも、何て、切り出せばいいのか?
最近、会社で仕事が手につかないです。
このままでは、リストラか、左遷になりそう。
僕の勤める、製薬会社業界は、再編で厳しくなるばかりなのに・・・
助けてください! 助けて下さい!! もう勘弁してください!!!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(1)
不倫妻である冬香の夫です。現在、大阪に住んでいます。
4月から、東京に転勤が決まって、冬香は、毎日落ち着きがありません。
先日、子供を、親に見てもらい、新居を探しに、一緒に上京しましたが、
翌日、僕は、仕事もあるので、先に大阪に帰り、妻の冬香は残りました。
冬香が、どうしても、子供の学校の手続きがあり、いろいろと揃えるものも
あるから、もう一日、東京に残りたいと言い出しました。
その時は、まったく不審に思いませんでしたが、不覚でした。
なるほど、不倫相手に会うためだとは、まったく気づきませんでした。
夜の生活を、夫の私とは拒むのに、不倫相手とは、激しくしているとは・・
なぜだ!子供も3人いるのに!下の子は、幼稚園児ですよ。
信じられない。今の、主婦たちは、これが常識ですか?
勘弁してください。お願いします。
助けてください! 助けてください!! もう勘弁してください!!!
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●「愛の流刑地」について●
日本経済新聞の朝刊で、毎日連載している、「愛の流刑地」は、
あの、「失楽園」でおなじみの、渡辺淳一が書いた小説です。
僕は、毎朝、通勤電車の中で、「愛の流刑地」を読んでいますが、
よく考えると、僕の家庭事情と、「愛の流刑地」の内容が、
そっくりなのに、気づきました。これは、他人事ではない。
不倫を楽しんでる人妻である冬香は、実は、僕の妻なのかもしれない。
間違いないかも・・・・・
助けてください! 助けてください!!
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★【2】愛の流刑地<第26話~37話>不倫妻をもつ夫の悲しい日記~愛ルケ
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●「愛の流刑地」について●
日本経済新聞の朝刊で、毎日連載している、「愛の流刑地」は、
あの、「失楽園」でおなじみの、渡辺淳一が書いた小説です。
僕は、毎朝、通勤電車の中で、「愛の流刑地」を読んでいますが、
よく考えると、僕の家庭事情と、「愛の流刑地」の内容が、
そっくりなのに、気づきました。これは、他人事ではない。
不倫を楽しんでる人妻である冬香は、実は、僕の妻なのかもしれない。
間違いないかも・・・・・
助けてください! 助けてください!!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(37)愛ルケ■
子供たちも、夏休みになり、明日から、
富山の実家に遊びに行くらしい。
最近、子供たちも、身の回りのことは、自分でできるようになり、
妻も、子供に手がかからなくなったようだ。
自由な時間が増えた分、妻は、不倫をする時間も増えたのか?
僕が、仕事から疲れて帰って、リビングでくつろいでいると、
妻が、僕に明日の予定を、伝えに来た。
明日、学生時代の友達が、上京して来て、外苑の花火大会に行きます。
夜、遅くなりそうだし、子供たちは、富山の実家に遊びに行き、
いないから、私も泊まってきますね。
僕は、呆れた。
よくも、そんな嘘をつけるな!
言葉に出しかけたが、ぐっと堪えた。
子供たちを、実家に帰して、堂々と、お泊りで、不倫なんて。
本当に信じられない女だ。
どうして、こうなってしまったのだろう。
僕のどこが悪いのか?
人並みに、仕事で稼ぎ、家族サービスもしてきた。
夜の営みに、満足していないのか?
僕のテクニックが下手なのか?
不倫相手とやっているのに、僕とは拒むなんて、
やっぱり、僕が、満足をさせてないのかも。
でも、三人の子供もできたのに・・・
ますます、自暴自棄になってきた。
すごく悲しいよ。また、涙が出てきてしまう。
助けて下さい。勘弁してください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(36)愛ルケ■
最近、妻の姿を見ただけで、ムカつく。
浮気現場を見たことを、思い出すだけで、
妻が早く、死んでしまえばいいのにと思ってしまう。
でも、妻に保険を掛けているわけでもないし、
僕には何の利益もない。
ましてや、妻が死んでしまったら、
僕が仕事中、三人の小学生の子供たちの世話を誰がするのか。
一番の女の子は、益々かわいくなってきた。
二人の、男の子も、わんぱくで、将来が楽しみだ。
でも、子供たちが、母親が、父親以外の男と、
遊んでいるなんて知ったら、どう思うのだろうか。
きっと、不信感で一杯になり、グレるだろう。
妻が、浮気をするなんて、百害あって一利なしなのである。
やっぱり、生かさず殺さずで、見て見ぬふりをするのが、
得策なのか。
賢い妻は、夫が、浮気した時、荒立たせず、深く追求しないで、
掌で転がして、主導権を取ると言うが、もっともである。
世の中、不倫している妻たちは多いのかもしれない。
そうか、ブームなんだ。流行っているんだ。
僕は、自分を慰めながら、今日も、ふとんの中で、涙を浮かべていた。
助けてください。勘弁してください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(35)愛ルケ■
雨の中、妻が不倫相手と、キスをしている現場を見た、
リアルな映像が、脳裏を離れない。
その度に、怒りもこみ上げてくる。
まして最近の、妻の僕に対する、一段と冷ややかな態度に、
苛立ちを感じる。
梅雨が明けた、最初の日曜日の朝、富山の両親が、上京してきた。
父は、心臓の病気があり、その検査に出てきて、翌日から、
病院に通うことになるらしい。
僕の新居を見たいらしく、突然、来たのである。
妻は、そわそわして、つぶやいた。
今日は、友達と会う約束があるのに困るわ。
僕は、ピンときた。
今日も、不倫相手と会う気なのか・・・
両親が、わざわざ、富山から来たのだから、キャンセルしろ!
僕は、怒鳴った。
父たちが来て、子供たちも楽しそうだった。
昼過ぎまでは、自宅でゆっくりした。
子供たちと一緒に、夕食をするために、
その後は、父たちが、泊まっている新宿のホテルへ行った。
でも、妻は、夕方、急に体の調子が悪いと言い出し、
自宅に、ひとりで、先に帰ってしまったのだ。
最近は、妻の言動の、一つ一つのムカつく。
今日は、父たちもいるので、
何も言わず、無視して、妻を帰した。
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(34)愛ルケ■
新百合ヶ丘の駅から、自宅に向かって歩いている時、
ふと、今日は、妻の不倫の行動を、尾行するために、
会社を休んでいたことを、思い出した。
まだ、3時頃なので、夕方まで、時間をつぶすため、
駅前の喫茶店がある方へ戻ることにした。
今日は、悪夢のような日だった。
妻の不倫現場を、目の前で見てしまったのだが、
これだけなのか?
昔から、不倫ぐせがあって、何人の男と、関係を持ったのか?
僕の子供たちは、本当に、僕の子なのか?
妻への憎しみと、怒りが、湧き上がってきた。
そうか、僕との、夜の営みを、拒んだのは、
昼間から、僕のいない時に、遊びまわり、
満ち足りていたからなんだ。
僕は、セックスレスになった理由が、やっとわかった。
妻を愛していたし、セックスレスになりたくなかったのに・・・
でも、事実を知った以上、もう妻に、触れたくもない。
不潔だ!病気でもうつされていたらどうするんだ!
勘弁してください!助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(33)愛ルケ■
僕は、千駄ヶ谷の駅へ走り、扉が閉まりそうな、電車に飛び乗った。
すぐにでも、今、見た事実を、家に帰り、忘れたかった。
とにかく、すべてを冷静に考える場所が欲しかったのだ。
車窓を、呆然と見ている、僕の目には、涙が一杯になり、
今にも、溢れんばかりだった。
本当に、悲しすぎるよ。
僕は、ひとりで、つぶやいた。
心の裏側では、妻への憎しみも、込み上げてきた。
妻が、不倫したのだから、僕も、不倫をして、仕返しをすればいい。
でも、42歳の僕には、もう、不倫などする勇気も自信もない。
妻は、やりたい放題なのに、情けない話だ。
乗換の、新宿駅で、線路から、誰かが、ささやいているような気がした。
「もう、生きている価値なんてないよね。」
「妻に浮気されるなんて、男としても、サイテー!失格だね!」
「人生をリセットして、楽になったらどう?」
ホームの下へ、呼び寄せられ、飛び降りようとした。
「バカヤロー!」
電車の電子ホーンとともに、体格にいい青年が、僕の手を引いた。
「おっさん、何を考えているんだい!」
「死んでどうするんだ!」
「残された子供の気持ちになれ!」
大声で、怒鳴り散らす、青年は、僕の顔を、一発殴り、
その場を、すぐに、去って行った。
しばらくして、命拾いしたことに気づき、目が覚めた。
あの青年に、感謝しながら、無性に、子供たちに会いたくなり、
僕は、そのまま、自宅へ向かった。
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(32)愛ルケ■
雨の中を、傘をさしながら、辛抱強く待ち続けた。
時折、道を歩く人たちが、不審そうに、僕を見ながら、通り過ぎる。
僕は、妻が、不倫をしていることに、腹が立つどころか、情けなく、
自分に魅力のなかったことに、死にたい気分になっていた。
待つこと、3時間を過ぎ、お昼の1時をまわった頃、
二人がエントランスに出てきた。
男は、管理人に挨拶をして、右手に持った傘に、妻を入れ、
歩き出したのだ。
僕は、とっさに、管理人の近くに走って行き、聞いてみた。
「あのう、さっきの女性は、よく来るのですか?」
管理人は、不審そうに、僕をにらんだ。
「実は、あの女性は、僕の妻なんですけど・・・」
彼は、僕の言葉にびっくりしたようだった。
「ええ、週に何度かは・・・」
気まずそうに答えた。
「やっぱりそうだったのか・・・」
そして、僕は、すぐさま、追いかけた。
後を、つけて行くと、二人は、神社の中に入って行った。
でも、僕は、妻の、あんなに楽しそうにしている姿を、
長い間、見たことがなかった。
妻の笑顔がないのは、すべては、僕の責任なのかも・・・
次の瞬間、決定的なものを見てしまった。
白昼堂々と、二人は、キスをしはじめたのだ。
僕は、頭が、パニックになり、
目から、急に、涙で一杯になった。
こんなに悲しいのは、生まれてはじめてだった。
学生のとき、失恋したときも、悲しかったが、
妻を盗られることほど、情けなく、悲しいことはない。
それも、目の前で・・・
「もうイヤだ!」
僕は、耐えられなくなり、叫びながら、千駄ヶ谷駅へ一人走って行った。
勘弁してください! 助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(31)愛ルケ■
蒸し暑い、雨の中を、新百合ヶ丘の駅に向かう妻を尾行した。
平日の、朝なので、電車の中は、通勤通学ラッシュで混んでいた。
妻は、新宿駅で、小田急から、JRに乗り換えた。
妻を、見失いそうになりながら、僕は尾行を続けた。
千駄ヶ谷に着くと、小走りに、駅を駆けて行った。
もしかして、尾行がバレたのかと思った。
しかし、妻は、気にすることなく、楽しそうに、
スキップをしながら、商店街を駆け抜け、住宅街に入っていった。
僕は、ドキドキしながら、尾行をして行くと、
五階建てのマンションに、妻は、入って行った。
僕も、入ろうとしたが、1階の入口に六十歳半ばの管理人がいた。
僕は、不審者と間違えられてはいけないと思い、、
外で待つことにした。
ボーッと、しながら、マンションの上の方を、眺めていると、
3階の窓から、カーテンごしに、妻の姿が、ちらりと見えた。
その横で、五十歳台と思われる男の姿も見えた。
もうダメだ。明らかに、朝から、密室で、
不倫をする妻を発見してしまったのだ。
頭の中が、パニックになり、クラクラしてきた。
おまけに、心臓も破裂しそうになり、立っていられなくなった。
助けて下さい! 勘弁してください!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(30)愛ルケ■
僕は、今日、妻に内緒で、会社を休んだ。
当然、昼間の、妻の行動をチェックするためなのだ。
いつものように、朝、会社へ行くふりをして、家を出て行った。
近所の人々に、不審に思われてはいけないと思い、
愛車を置いてある、少し離れた駐車場の、
車の中で、待機することにした。
その駐車場からは、うちの玄関のドアが見えるので、
妻が出てきたら、すぐに見つけることができるのである。
8時30分を過ぎた頃、ついに、玄関のドアが開いた。
妻が、こぎれいな格好で、出てきたのである。
僕と出かけるときは、こんなに、きれいにしていないのに・・・
妻が、別人のように感じられた。年齢も、かなり若く見えた。
ついに、妻が動き始めてしまったのだ。
心臓が、バクバクしてきた。
本音を言えば、これ以上、見たくないのだ。
不倫の現場を、押さえたからといって、
僕は、何の利益があるのだろう?
待っているのは、不快感と、決定的な家庭崩壊のみである。
そうしているうちに、妻は、少し急ぐように、
駅の方へと歩いて行った。
僕は、車から降り、妻を尾行することにした。
後を、つけている間、僕の方が悪いことしているようで、
息が詰まる思いだった。
心臓が、破裂しそうで、何度も、引き返そうと思った。
助けて下さい! 勘弁してください!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(29)愛ルケ■
妻は不倫旅行から、帰ってきてからも、
何事も、なかったように、家事と子育てをしている。
僕も、とりあえず、何も知らないふりをしていた。
真実を自分で確かめてから、結論を出そうと思った。
小学5年生の、一番上の子供から、時々、土曜と日曜に、子供たちで、
妻がいない間、留守番をしていることを聞いた。
子供を犠牲にしてまで、不倫の快楽に走るとは、呆れてくる。
来週、ついに僕は、妻に内緒で、夏休みを取り、
日常の、妻の行動を、尾行することにした。
すべての、真実を、ビデオとカメラに収めようと思った。
でも、なぜか、吐き気がし、胃が痛くなって、震えてきた。
真実が怖い。知ったところで、待っているのは破局だ。
勘弁してください。助けて下さい。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(28)愛ルケ■
同期の山田と、飲んだ後、子供たちのいる家へ帰った。
ドアを開けると、「おかえりなさい。」と妻の母がいた。
妻の留守の間、富山から、妻の母が、子供たちの世話に、来ていたのだ。
「お疲れでしょう?」「お食事は?」と、優しく、聞いてきた。
でも、急に、妻の不倫疑惑が、頭によぎり、ムカついてきたのだ。
この親は、自分の娘を、どういう教育をしてきたのだ?
それとも、この母親も不倫してきたことがあるのか?
子供をもつ娘が不倫をすることに、何とも思わないのか?
妻の母親に、当たりそうになったので、会話もせず、
無視して、今日は寝ることにした。
もう、家庭崩壊だな。離婚しかないか。
でも、僕は、何も悪いことしてない!
勘弁してください! 助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(27)■
今日は、妻のほうから、誕生日を祝うためのディナーを、
キャンセルされたて、あげくの果てに、今日は泊まりで、帰らないとは・・・・・
僕の、妻への気持ちを、踏みにじまれた気分になった。
あまりにも、むしゃくしゃしたので、今夜は、
同期の山田と、飲んで帰ることにした。
山田と、夕方、渋谷で待ち合わせ、居酒屋に入った時、
いきなり、僕に聞いてきた。
「冬香さんは、今日は旅行なの?」
僕は、なぜ、山田が、妻が泊まりで、
出かけたことを知っているのか、不思議に思った。
「さっき、小田急の新宿駅で、大きなカバンを持って、
待ち合わせをしているところを見たんだよ。」
山田は、申し訳なさそうに、続けた。
「実は、気になったので、しばらく見ていたんだ。」
「すると、50歳くらいの男性と一緒で、
寄り添うように、ロマンスカーに乗ったんだよ。」
「人違いかもしれないので、とりあえず、君に確認したんだ。」
もう、妻とは終わりだと思い、僕は、正直に、今までのことを、
山田に話して、相談しょうとした。
すると、山田は、深刻な顔して、
「冬香さんを、僕の妻が、以前、千駄ヶ谷で見たと、言っただろ?」
「その後も、よく見かけるらしく、たまに、50歳くらいの男性と、
手をつないで、歩いているらしいよ。」
僕は、妻がメールをしている村尾という男のことが、頭に浮かんだ。
せっかく、僕が計画した、妻の誕生日のディナーをキャンセルさせ、
堂々と、泊りがけで、誕生日に、不倫旅行をするなんて、
かなり、腹がすわっていて、たちの悪い奴だと思い、
不安と怒りとが、僕を襲った。
なぜ、僕は、こんな目に遭わなければいけないんだ?
絶望の中で、死にたい気分になってきた。
勘弁してください! 助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(26)■
ルンルン気分で、家に帰り、早速、妻に、誕生日の予定を、
伝えようとした。
しかし、とんでもない言葉が、僕を失望のどん底に落としいれた。
「誕生日の日は、昔、勤めていた会社の会があって、
泊まりがけで、出かけるの。」
「子供たちの、面倒は、富山のお母さんに来てもらうから、
大丈夫よ。」と、返事が帰ってきたのだ。
なぜ、妻の誕生日に、妻の母と、過ごさないといけないのだ。
それも、誕生日の日に、泊りがけで、出かけるとはありえない。
平日なのに泊りがけで、昔の会社の会なんて、おかしいではないか?
怒りと、不信感が、僕を襲いかかった。
やっぱり、不倫相手と誕生日祝いの旅行にでも行くのか?
せっかくの誕生日のセッティングも、水の泡だ。
もう嫌だ!気が狂いそうだ!
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不倫を楽しんでる人妻である冬香は、実は、僕の妻なのかもしれない。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(25)■
子供がいなければ、おそらく離婚していただろう。
いや、離婚されていただろう。
それなのに、毎日、妻は、僕に対して我慢大会をしている。
でも、僕は妻のことは、今でも好きなのだ。
妻が、不倫をしていないことを前提にしてだが・・・
僕は、夫婦関係の、最後の修復策として、明案を思いついた。
妻の誕生日が、もうすぐなので、盛大にレストランでお祝いをし、
奮発して、豪華な指輪を、プレゼントをすることに決めた。
妻が感動してくれるよう、できる限り、お金をかけたいと思った。
もう、これで、ダメなら、覚悟を決めることにするつもりだ。
翌日、会社帰りに、マスコミに取上げられ、最近有名になった、
イタリアンレストランで、一人3万円のコース料理を予約した。
さらに、妻が、雑誌で欲しそうにしていた、高級ブランドの宝石を、
100万も出して、百貨店で買ったのである。
おそらく、これほど豪華な、妻の誕生日は、結婚以来、初めてある。
あとは、妻の誕生日を、待つだけだ。
あまりにも奮発したので、妻が喜ぶ姿が目に浮かび、
わくわく、ドキドキしてきた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(24)■
最近、読んだ本で、恐ろしいデータを目にした。
DNA解析で、父子鑑定が可能になっている。
ある産婦人科医が、先天的な病気を調べるために、
親子のDNAを調べたところ、十人に一人は、
不倫の子がいることを発見したらしい。
また、イギリスの父子鑑定を専門に行っている政府機関でも、
七人に一人の割合で、不倫の子がいると推定しているらしい。
避妊や中絶ができる、今でも、この割合であるから、
昔は、どのくらいの不倫の子がいたことなのか?
ふと、僕の3人の子供たちは、本当に実の子か、不安になった。
もっと怖いのは、妻が、今の不倫相手との子供ができたら、
僕は、どう対応したらいいのか?
黙って、中絶する気なのか?
もしくは、堂々と、僕の子と偽って、生む気なのか?
でも、僕は、妻とセックスしていないのだから、
絶対騙されない。
どちらにしても、今後、最悪のことが起こるかもしれない。
もう、何もかも考えたくない!
気が狂いそうになってきた。
助けて下さい!助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(23)■
先日の出来事以来、妻との夫婦関係は、ますます、悪化し、
家の中は、寒いくらい、冷え切った雰囲気が漂っていた。
僕は、妻の不倫相手との、メールの件が気になり、
妻と会話を、する気すらなく、
妻は、睡眠薬を入れた酒を飲まされ、
無理やり犯されたことで、僕を完全に避けている。
子供たちは、この冷え切った家庭の中で、
元気もなく、暗い雰囲気になっていた。
間違いなく、子供たちは悪くない。
誰が悪いのか?
僕は悪くない!
でも、妻が浮気をしているのは、明白だ。
今後、どうしていけばいいのか。
会社に行っても、仕事が手につかず、
仕事で大きなミスが、連発し始めた。
助けて下さい!助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(22)■
家に帰ったら、妻はまだ起きていた。
僕は、酒に睡眠薬をまぜて、妻に飲ませることにした。
いやがる妻に、グラスに一杯に酒と睡眠薬を注ぎ、飲ませた。
しばらくすると、妻は、眠くなってきたようだったので、
早速、妻を、僕の寝室に無理やり連れて行くことにした。
妻は、必死に抵抗しているようだったが、
頭がくらくらして、カラダも自由に動かないようだった。
僕は、すばやく、妻を裸にさせ、全身を舐めまわそうとした。
さすがに、久しぶりの、妻の裸を見て、すごく興奮してきた。
もう、何年も、見ていないのである。
でも、最後に見たときより、間違いなく、色っぽくなった。
何故だろうか。
毎日、AVビデオを楽しんでいる僕でも、妻を見て、
20歳代の若い女の子と、引けを取らないくらい、
魅力的に見えたのである。
やはり、不倫をしているのか。
他に男がいるから、このような妖艶な雰囲気を出せるのか。
妻の裸を前に、妄想にふけていると、隣の部屋で、妻の携帯電話にメールが、
着信する音が聞こえた。
僕は、妻が全裸で熟睡しているのを確認して、
メールをチェックしてみることにした。
普段なら、見せてもらえないが、今日は、妻のメールは見放題だ。
しかし、携帯電話を手にした瞬間、僕は衝撃的な事実を、目にしてしまった。
「この前の、君は最高だった。愛しているよ。」
「今度はいつ会えるの。」
村尾という男からのメールだった。
他に着信メールはないか、調べたが、すべて削除しているようだった。
僕は、あまりにもショックで、これ以上、何も考えたくなかった。
妻に対し怒りが込み上げ、カラダに、触れるどころか、
セックスをする気にも、ならなかった。
頭をかかえ、不倫相手のことを考えながら、
僕は、そのまま、寝てしまった。
助けて下さい。助けて下さい。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(21)■
仕事帰り、同僚の小松と、飲みに行った。
小松夫妻は、子供がいないらしい。
何度も、不妊治療などで、がんばったらしい。
でも、奥さんが37歳になった時、あきらめたと言った。
でも、最近も、ラブラブらしく、AVビデオを、
一緒に見て、いろんなプレイを楽しんでいるらしい。
僕は、すごく羨ましく思った。
僕は、妻が、いつも拒むので、最近は、ひとり、部屋で、
AVビデオを見るのが、日課になっている。
AVビデオを見ている僕に対して、
すごく汚いものとして、妻は、避けていくのである。
僕が妻以外の女性の裸を見ることが、
浮気のはじまりだと思っているらしい。
僕は、妻が拒むから、AVビデオを見る。
妻は、AVビデオをみる夫が、不潔だから、近寄りたくない。
これが、夫婦の家庭内別居の悪循環なのである。
だから、夫婦関係修復不可能なので、犯すしかないのである。
かなり、酔ったようなので、小松と別れ、家路に向かった。
タクシーの中で、ポケットに、睡眠薬が入っているのを確認した。
よし、今夜はやるぞ!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(20)■
ここ、何年も、妻とのセックスが、全くない。
僕は、したくて、したくて、仕方がない。
でも、妻が、拒否するのだ。
この前も、しようとしたら、拒否された。
そんなに、僕のことが、嫌なのか?
少なくとも、僕は、妻のことを、今も、愛してる。
でも、妻が、僕とセックスをするのが、イヤなくらい、
僕のことが、キライなら、離婚した方が、いいのではないか?
でも、3人の子供たちのことを思うと、
親の身勝手な理由で、離婚など、かわいそうで、出来ない。
そう、考えただけで、妻に対して、苛立ちを感じてくる。
もう、解決するには、強行策をとるしかないと思った。
妻が、させてくれないなら、犯してやればいいのである。
まさか、婦女暴行で、逮捕されることなど、ありえない。
僕たちは、夫婦なのだ。一種の、プレイなのだ。
そう、自分に言い聞かせながら、今夜、決行しょうと思った。
やはり、製薬会社に勤務する以上、睡眠薬で、眠らせ、
犯すのが、手っ取り早い。
いつもは、妻に弱腰な僕が、変貌していくのを感じた。
これでいいのか・・・
でも、悪いのは、妻なのだ・・・
自分でも、錯乱状態になってきた。
助けて下さい!助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(19)■
朝、いつものように、満員電車で、日経新聞を読んでいた。
同じように読んでいる、サラリーマンが、なぜか、
すごく、気になった。
みんな、ズボンの前を、隠すように、新聞を持っているのである。
なるほど、僕は、今日の「愛の流刑地」読んで、納得した。
僕までが、ズボンの前を、隠したくなったからだ。
朝っぱらから、セックス描写が、すごく大胆だったのである。
その妻は、夫にもしないことを、淫乱にも、不倫相手にしている。
自ら、不倫相手のあそこを、好んで握り、顔を寄せ、
「あそこに接吻したい」といい、口に含み、優しく舌でなぞる。
あれだけの、夫とのセックス嫌いの妻が、不倫相手となら、
別人のように、淫乱になり、快楽のジェットコースターに乗って、
われを忘れて、絶叫しはじめるなんて・・・
朝から、目が覚めるような内容である。
通勤時間に、こんなに楽しめるとは、朝から得した気分だ。
でも、ふっと、僕の妻のことが、頭によぎった。
これは、他人事ではないのだ。
昨夜も、妻が携帯メールを、こっそり楽しんでいることを、
思い出した。また、不倫相手とメールか?
もしかして、僕の妻も、このようなことをしているのか?
電車を降りたとたん、急に、胃が痛み、吐き気がしてきた。
仕事のストレスより、妻とのストレスの方が、僕を悩ます。
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(18)■
今まで、仕事一筋で、家のことを、妻にすべて任せ、
気にかけていなかったが、よく注意して、観察していると
疑問に感じる点が、多いことに気が付く。
日常、妻との会話は、ほとんどなく、お互い生活を、
楽しんでいるわけでもない。
僕は、会社へ行って、まじめに働き、給料をもらい、
家族を養うという、当たり前なこと、日々、単調に、
繰り返すだけだ。
妻も、3人の子供を、育てるために、家事をこなすという、
ごく当たり前な、毎日を、単調に過ごすことが、日課であり、
楽しくも、悲しくもなく、平和に生きているだけである。
しかし、妻の、水を得た魚のように、生き生きと楽しそうな、
携帯メールを打っている姿に、目がとまった。
僕と妻は、最近、メールすら交わすことも、なくなっている。
当たり前だが、メールを交わすほどの、用事もなく、
会社へ行って、緊急時には、電話をすればいいだけである。
なぜ、妻は、あんなに楽しそうに、メールをしているのか?
誰と、メールをしているのか、すごく気になった。
案の定、聞いてみても、「子供たちの学校のお母さんとの、
連絡をしているだけよ。」と、返ってくるだけである。
そんなに、お母さん達との連絡は、ウキウキするほど、
楽しいものなのか?
僕は、妻のスキを見て、携帯をチェックしたいと思った。
でも、見ることで、衝撃的な事実が、待っているかも・・・
勘弁してください!助けてください!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(17)■
最近、妻の行動に、呆れることが多い。
子供が、体調が悪く、学校を早退して、家に帰った時、
妻は、出かけていて、寒い雨の中、鍵を持っていないので、
2時間も、外で、待っていたらしい。
そのため、高熱が出て、寝込んでしまった。
僕が、妻に、「昼間から、どこへ行っていたのか」と、
聞くと、「引越して、忙しいのよ。」と、怒り出す。
熱を出した子供にも、当たる始末だ。
妻は、よく、上の空で、注意散漫で、何かおかしい。
やっぱり、不倫が原因なのか?
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(16)■
本当に、最近の夫婦は、セックスレスが、異常に多いらしい。
単純に相手が嫌いなのはともかく、疲れていたり、飽きたり、
子供がいるなど、いろいろあるが、セックスが、苦痛で、
歓びを感じないというのが、特に、原因のようだ。
しかし、不倫相手が、歓びを感じるように導き、
セックス嫌いだった、女性が、開花していくと、
もう、夫が、何をやっても、妻を、引き戻すことはできない。
不倫そのものが、悪いことではなく、自分を認めてくれ、
女を目覚めさせてくれたことへの、相手への感謝に変わる。
夫としては、恐ろしい、悪夢を感じる。
まさか、僕の妻だけは、そんなことはありえない!
そう、言い聞かせ、日本経済新聞を読んでいる自分が、
ひどく、みじめに感じた。
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(15)■
昨日の、夜の疲れも感じず、すがすがしく、家を出た。
僕は、いつものように、満員電車の中で、日本経済新聞を裏面から、
読み始める。もちろん、「愛の流刑地」を読むためだ。
でも、他人事と思えない内容が、朝から、目に入ってきた。
夫のものを、握らないのに、不倫相手のものを握って、満たされる
不倫妻の描写が、凄くリアルに書かれていた。
もし、僕の妻が、不倫相手とキスをした口と、その男のものを、
握っていた手で、平然と、我が子にキスをしたり、触れたりしたら、
絶対僕は許さない。罪のない子供までもが、汚れて、触りたくもない。
僕は、朝から、気になったことが一つある。
見間違いならいいのだが、キスマークらしきものが妻の首に・・・
いや、やっぱり、目の錯覚かも・・・
最近、目が、かすむことも多いし・・・
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(14)■
後藤は、30台後半だというのに、いまだ、イケメンで、
入社当時から、年をとらないようだ。
少し、羨ましく感じる。
そのイケメン目当てに、二人の女性が、逆ナンパしてきたのだ。
結婚してから、何人もの女性と不倫している後藤は、
さすが、女性を扱うのがうまい。
ふと、後藤が盛り上がっている、片隅で、僕は我に帰った。
こんなことをしていて、後悔しないか?
自分自身を問いただした。
確か、後藤は、何人もの女性と不倫して、楽しんでいるが、
家庭は、完全に崩壊しているらしい。
中学の息子も、荒れていて、手がつけられないらしい。
僕は、後藤には、悪かったが、最終電車で帰ることにした。
僕は、妻を信じ、子どもを大切に思い、一線を越えることを
踏みとどまった。
きっと、今日の僕は正しいと思った。妻を信じたことを・・・
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(13)■
僕は、会社帰り、妻には、会社の送別会で、遅くなると電話し、
同期の、後藤と、六本木のクラブ</a>に、踊りに行った。
久しぶりの、熱気を感じた。
昔、会社帰りに、ディスコに行っていたころを思い出した。
後藤が、僕に、言った。
久しぶりに、ナンパしようぜ!
後藤とは、入社当時からの、友達で、よくナンパをしたものだ。
僕は、妻も浮気をしているかもしれないしと、
なぜか、罪悪感が、吹っ切れ、胸の高鳴りを感じた。
そうこう、しているうちに、20代後半くらいの、
女性2人が、声をかけてきた。
僕も、まだ、捨てたものではないな・・・
独身の時に戻ったような、ココロがわくわくしてきた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(12)■
僕は、最近、まじめに生きているのが、馬鹿らしくなった。
なぜなら、妻が、昼間、浮気をしているかもしれないからだ。
もう、家庭を大事にするのを、やめようか?
子供には、悪いけど、僕も、遊びに、浮気に、人生を楽しもうと、
真剣に考え始めた。
ある友人が、心が晴れる、アドバイスをくれたのだ。
彼は、妻も、子供も、恋人も、みんな愛しているらしい。
僕も、恋人をつくり、人生の考え方を、180度転換してみよう。
妻の、浮気を心配していても、人生が、前に進まないし・・・
そうだ、昔、ディスコに行ったみたいに、踊ろう!クラブに行こう!
なぜか、ワクワクしてきた。
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(11)
東京勤務になり、久しぶりに、他の都内の営業所で勤務する、同期の
山田と飲みに行った。
数年前、彼が、大阪で勤務している時、家族ぐるみで、付き合ったものだ。
山田は、言いにくそうに、僕に、聞いた。
「奥さんは、千駄ヶ谷に、親戚でもいるの?」
山田の妻は、千駄ヶ谷で、パートをしていて、僕の妻を、見かけたらしい。
「人違いだと思うのだけど、週に1~2回に駅前で、見かけると
言っていたよ。でも、たまに、50歳くらいの男性と一緒だから、
親戚かなと・・・」
僕は、昼間、妻が何をしているのか、急に気になった。
もしかして、50歳の男と不倫?
まさか! そんな馬鹿な!
あまりにも、ショックで、放心状態になった。
勘弁してください! 助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(10)
最近、通勤電車の中で、日本経済新聞の朝刊を読むとき、
どうしても、一番最後のページから、読んでしまう。
もちろん、「愛の流刑地」を読むためです。
子供が、3人もいる母親の女性とは、思えないほどの、
濃密な不倫描写が書かれています。
読んでいて、わくわくするのですが、僕の妻のと、行動が、
同じなので、他人事ではありません。
朝から、読んでしまうと、仕事も手につかないのです。
夫に、満足できない妻が、不倫で快楽を求めるのは、
普通の女として、常識なのですか?
それとも、悪女で、地獄に堕ちるべきなのですか?
勘弁してください! 助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(9)
転勤のため、東京へ来て、数日経ちました。
仕事がない日、家族で遊びに行こうと思ったら、
妻が、用事があるので、子供たちの世話をしてねと、
出かけてしまった。
妻は、最近、色気が出てき、美しくなった気がする。
今日も、キレイにお化粧をし、自分の妻ながら、魅力的だ。
でも、どうして、そんなに、キレイにして、出かけるのか?
僕は、仕方なく、子供たちと、デパートに出かけたが、
妻のことが、気になり、不安が襲った。
まさか、不倫か?
でも、堂々と、僕がいる時に、不倫に出かけることをするのか?
そこまで、僕は、バカにされているのか?
なぜか、叫びたい気分になった。
勘弁してください!助けてください!
子供たちは、心配そうに、僕の顔を見ていた。
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(8)
最近、会社の同僚と、話題になるのが、妻との夜の営みだ。
僕は、42歳で、妻は、36歳だ。
同僚も、妻との夜は、数年、全くないと言っている。
夫は、強く求めるのだが、妻は拒むらしい。
うちの妻とと同じだ。みじめなものだ。
同年代の主婦も、みんな、夫としたいと思わない。と言うのが、
理由らしい。
でも、実は、他の男性と関係があることが多く、知らないのは、
夫だけと言うことも、最近は、よく聞く。
まさか、やっぱり、うちの妻も・・・
考えるだけで、仕事も、手につかない。
もう、いざとなれば、僕も、浮気をすべきなのか?
自暴自棄に、なってしまう。
そのとき、ふっと、まだ幼稚園児の子供のことが、頭をよぎった。
勘弁してくだだい!助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(7)
ついに、4月から、東京に転勤なので、大阪から、新百合ヶ丘の
マンションに、引越して来ました。
でも、妻は、そわそわして、落ち着かない。
やっぱり、東京にでも不倫相手がいるのか?僕はいらだってきた。
この前、ある人に、妻のことを相談したら、「奥さんは、
家政婦じゃないし、もっと、夫婦で会話をして、優しい言葉をかけて、
女として、かまってあげた方がいい」と、アドバイスをいただいたので、
妻に、「いつもありがとう。最近きれいになったね。愛してるよ」と、
そっと、声をかけてみた。
すると、妻は、気持ち悪そうに、不吉なものを見る目で、僕を
にらんだ。あげくの果てに、不浄なものを払うように、念仏まで、
唱えだした。
もう、僕も、あきれて、無言で、自分の部屋に、逃げ去った。
少し、冷静になって、考えてみた。
「僕は、何か悪いことをしたのか?」自分がわからなくなり、
ベットに、もぐり、そのまま寝てしまった。
勘弁してください!助けて下さい!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(6)
この前、細木数子の番組で、子供ができない芸能人に、
お墓参りをしてくるように、アドバイスした。念入りにお墓を磨いた結果、
すぐ、赤ちゃんができたことで、驚いて、アドバイスを受けた本人が、
報告していた。
僕も、子供が授かるようにと、切実に願う頃に戻りたいと、考えてしまった。
今は、子作りするどころか、妻とのラブラブな夜は、何年も経験ないのに。
僕は、妻を、愛しているし、ラブラブなことをしたいんだが・・・
やっぱり、他の男と、妻だけは、楽しんでいるのか?
でも、万が一、妻が、不倫相手と、子供を作ったら、どうすればいいのか?
背筋がぞっとした。
神様! そんな意地悪なことだけは、絶対しないで下さい!
子供が、欲しい男女は、他に、一杯いるのですから・・・
勘弁してください! 助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(5)
最近、細木数子さんの、テレビ番組で、離婚した家の子供は、不幸になり、
きちんとした人間に、育たないようなことを、言っていたが、本当なのか?
もし、妻の浮気が原因で、離婚したら、被害者は子供だ。
でも、おそらく、子供は、妻が取るだろう。
もし、僕が、子供を引き取ったとしても、仕事と両立できる自信がない。
結局、人生も狂い、迷惑を被るのは、子供たちだけだ。
NHKの番組で、「百年の恋」という、妻と夫が家事と仕事が
逆転するドラマをやっていたが、妻たちの日々の苦労は、よくわかった。
でも、妻が、不倫をしてもいいというのは、まったく別の話だ。
このまま、知らぬが仏がいいのか?
もう、目をそむけたい。
ああっ・・・ 夜も、眠れない・・・・・・
助けてください!本当に勘弁してください!!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(4)
僕は、周りから、自己中心的で、やや古い考え方の人だと、見られている。
そんな僕も、妻と、3人の子供を抱える、平凡な家庭を持っている。
現在、大阪の高槻に住んでいて、製薬会社に勤務しています。
でも、4月から、東京へ転勤で、新百合ヶ丘に引越する予定となりました。
日本橋の会社まで、これから通うことになるのだが、
なぜか、嫌な予感が、するのである。
妻に異変が起きているような・・・
東京に行かない方が、いいのではないか・・・
ふと、不倫の香りの風が吹いたような気がした・・・
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(3)
最近、妻の冬香が、妙に、キレイになったような、気がする。
肌が、艶々してきた。化粧品を変えたのかな?
普通の夫なら、「いいことだ。良かった、良かった」と何気なく
満足して、終わりだろう。
でも、妻の浮気疑惑がある、僕の妻は、それで、終わらせるわけには
いかない。
この前、同じマンションの、妻の友だちに、会社帰りに、バッタリ会った。
彼女が、冗談半分に、こう言った。
「最近、冬香さん、キレイになったわね。旦那さんの愛が一杯受けたから?
女は、愛されると、キレイになるものよ。」
この言葉を、聞いた、僕は、背筋が寒くなった。
この前、東京へ行ったとき、ホテルで妻に夜の営みを妻に、拒否されて
いるのだ。
最近、手も、握らせてもらえない。
愛を、与えたくても、拒否されるのだ。
ますます、妻が、怪しくなってくる。
勘弁して下さい! 僕のどこが悪いんだ!
助けてください! 助けてください!!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(2)
冬香が、最近、見慣れない、ハイヒールのかたちのネックレスを
大事そうに、磨いたり、眺めたりしているのに、気づきました。
僕が、あげた指輪や、ネックレスは、無造作に、粗悪な箱に入れて
ほったらかしなのに、おかしいじゃないか!
自分で、買うにも、一言あってもいいし、いかにも、もらった感じが
行動にあらわれている。
不倫相手にもらったものだ!
間違いない!
でも、何て、切り出せばいいのか?
最近、会社で仕事が手につかないです。
このままでは、リストラか、左遷になりそう。
僕の勤める、製薬会社業界は、再編で厳しくなるばかりなのに・・・
助けてください! 助けて下さい!! もう勘弁してください!!!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(1)
不倫妻である冬香の夫です。現在、大阪に住んでいます。
4月から、東京に転勤が決まって、冬香は、毎日落ち着きがありません。
先日、子供を、親に見てもらい、新居を探しに、一緒に上京しましたが、
翌日、僕は、仕事もあるので、先に大阪に帰り、妻の冬香は残りました。
冬香が、どうしても、子供の学校の手続きがあり、いろいろと揃えるものも
あるから、もう一日、東京に残りたいと言い出しました。
その時は、まったく不審に思いませんでしたが、不覚でした。
なるほど、不倫相手に会うためだとは、まったく気づきませんでした。
夜の生活を、夫の私とは拒むのに、不倫相手とは、激しくしているとは・・
なぜだ!子供も3人いるのに!下の子は、幼稚園児ですよ。
信じられない。今の、主婦たちは、これが常識ですか?
勘弁してください。お願いします。
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●「愛の流刑地」について●
日本経済新聞の朝刊で、毎日連載している、「愛の流刑地」は、
あの、「失楽園」でおなじみの、渡辺淳一が書いた小説です。
僕は、毎朝、通勤電車の中で、「愛の流刑地」を読んでいますが、
よく考えると、僕の家庭事情と、「愛の流刑地」の内容が、
そっくりなのに、気づきました。これは、他人事ではない。
不倫を楽しんでる人妻である冬香は、実は、僕の妻なのかもしれない。
間違いないかも・・・・・
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●(2)愛の流刑地<第20~35話>不倫妻をもつ夫の悲しい日記~愛ルケ~
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(35)愛ルケ■
雨の中、妻が不倫相手と、キスをしている現場を見た、
リアルな映像が、脳裏を離れない。
その度に、怒りもこみ上げてくる。
まして最近の、妻の僕に対する、一段と冷ややかな態度に、
苛立ちを感じる。
梅雨が明けた、最初の日曜日の朝、富山の両親が、上京してきた。
父は、心臓の病気があり、その検査に出てきて、翌日から、
病院に通うことになるらしい。
僕の新居を見たいらしく、突然、来たのである。
妻は、そわそわして、つぶやいた。
今日は、友達と会う約束があるのに困るわ。
僕は、ピンときた。
今日も、不倫相手と会う気なのか・・・
両親が、わざわざ、富山から来たのだから、キャンセルしろ!
僕は、怒鳴った。
父たちが来て、子供たちも楽しそうだった。
昼過ぎまでは、自宅でゆっくりした。
子供たちと一緒に、夕食をするために、
その後は、父たちが、泊まっている新宿のホテルへ行った。
でも、妻は、夕方、急に体の調子が悪いと言い出し、
自宅に、ひとりで、先に帰ってしまったのだ。
最近は、妻の言動の、一つ一つのムカつく。
今日は、父たちもいるので、
何も言わず、無視して、妻を帰した。
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(34)愛ルケ■
新百合ヶ丘の駅から、自宅に向かって歩いている時、
ふと、今日は、妻の不倫の行動を、尾行するために、
会社を休んでいたことを、思い出した。
まだ、3時頃なので、夕方まで、時間をつぶすため、
駅前の喫茶店がある方へ戻ることにした。
今日は、悪夢のような日だった。
妻の不倫現場を、目の前で見てしまったのだが、
これだけなのか?
昔から、不倫ぐせがあって、何人の男と、関係を持ったのか?
僕の子供たちは、本当に、僕の子なのか?
妻への憎しみと、怒りが、湧き上がってきた。
そうか、僕との、夜の営みを、拒んだのは、
昼間から、僕のいない時に、遊びまわり、
満ち足りていたからなんだ。
僕は、セックスレスになった理由が、やっとわかった。
妻を愛していたし、セックスレスになりたくなかったのに・・・
でも、事実を知った以上、もう妻に、触れたくもない。
不潔だ!病気でもうつされていたらどうするんだ!
勘弁してください!助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(33)愛ルケ■
僕は、千駄ヶ谷の駅へ走り、扉が閉まりそうな、電車に飛び乗った。
すぐにでも、今、見た事実を、家に帰り、忘れたかった。
とにかく、すべてを冷静に考える場所が欲しかったのだ。
車窓を、呆然と見ている、僕の目には、涙が一杯になり、
今にも、溢れんばかりだった。
本当に、悲しすぎるよ。
僕は、ひとりで、つぶやいた。
心の裏側では、妻への憎しみも、込み上げてきた。
妻が、不倫したのだから、僕も、不倫をして、仕返しをすればいい。
でも、42歳の僕には、もう、不倫などする勇気も自信もない。
妻は、やりたい放題なのに、情けない話だ。
乗換の、新宿駅で、線路から、誰かが、ささやいているような気がした。
「もう、生きている価値なんてないよね。」
「妻に浮気されるなんて、男としても、サイテー!失格だね!」
「人生をリセットして、楽になったらどう?」
ホームの下へ、呼び寄せられ、飛び降りようとした。
「バカヤロー!」
電車の電子ホーンとともに、体格にいい青年が、僕の手を引いた。
「おっさん、何を考えているんだい!」
「死んでどうするんだ!」
「残された子供の気持ちになれ!」
大声で、怒鳴り散らす、青年は、僕の顔を、一発殴り、
その場を、すぐに、去って行った。
しばらくして、命拾いしたことに気づき、目が覚めた。
あの青年に、感謝しながら、無性に、子供たちに会いたくなり、
僕は、そのまま、自宅へ向かった。
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(32)愛ルケ■
雨の中を、傘をさしながら、辛抱強く待ち続けた。
時折、道を歩く人たちが、不審そうに、僕を見ながら、通り過ぎる。
僕は、妻が、不倫をしていることに、腹が立つどころか、情けなく、
自分に魅力のなかったことに、死にたい気分になっていた。
待つこと、3時間を過ぎ、お昼の1時をまわった頃、
二人がエントランスに出てきた。
男は、管理人に挨拶をして、右手に持った傘に、妻を入れ、
歩き出したのだ。
僕は、とっさに、管理人の近くに走って行き、聞いてみた。
「あのう、さっきの女性は、よく来るのですか?」
管理人は、不審そうに、僕をにらんだ。
「実は、あの女性は、僕の妻なんですけど・・・」
彼は、僕の言葉にびっくりしたようだった。
「ええ、週に何度かは・・・」
気まずそうに答えた。
「やっぱりそうだったのか・・・」
そして、僕は、すぐさま、追いかけた。
後を、つけて行くと、二人は、神社の中に入って行った。
でも、僕は、妻の、あんなに楽しそうにしている姿を、
長い間、見たことがなかった。
妻の笑顔がないのは、すべては、僕の責任なのかも・・・
次の瞬間、決定的なものを見てしまった。
白昼堂々と、二人は、キスをしはじめたのだ。
僕は、頭が、パニックになり、
目から、急に、涙で一杯になった。
こんなに悲しいのは、生まれてはじめてだった。
学生のとき、失恋したときも、悲しかったが、
妻を盗られることほど、情けなく、悲しいことはない。
それも、目の前で・・・
「もうイヤだ!」
僕は、耐えられなくなり、叫びながら、千駄ヶ谷駅へ一人走って行った。
勘弁してください! 助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(31)愛ルケ■
蒸し暑い、雨の中を、新百合ヶ丘の駅に向かう妻を尾行した。
平日の、朝なので、電車の中は、通勤通学ラッシュで混んでいた。
妻は、新宿駅で、小田急から、JRに乗り換えた。
妻を、見失いそうになりながら、僕は尾行を続けた。
千駄ヶ谷に着くと、小走りに、駅を駆けて行った。
もしかして、尾行がバレたのかと思った。
しかし、妻は、気にすることなく、楽しそうに、
スキップをしながら、商店街を駆け抜け、住宅街に入っていった。
僕は、ドキドキしながら、尾行をして行くと、
五階建てのマンションに、妻は、入って行った。
僕も、入ろうとしたが、1階の入口に六十歳半ばの管理人がいた。
僕は、不審者と間違えられてはいけないと思い、、
外で待つことにした。
ボーッと、しながら、マンションの上の方を、眺めていると、
3階の窓から、カーテンごしに、妻の姿が、ちらりと見えた。
その横で、五十歳台と思われる男の姿も見えた。
もうダメだ。明らかに、朝から、密室で、
不倫をする妻を発見してしまったのだ。
頭の中が、パニックになり、クラクラしてきた。
おまけに、心臓も破裂しそうになり、立っていられなくなった。
助けて下さい! 勘弁してください!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(30)愛ルケ■
僕は、今日、妻に内緒で、会社を休んだ。
当然、昼間の、妻の行動をチェックするためなのだ。
いつものように、朝、会社へ行くふりをして、家を出て行った。
近所の人々に、不審に思われてはいけないと思い、
愛車を置いてある、少し離れた駐車場の、
車の中で、待機することにした。
その駐車場からは、うちの玄関のドアが見えるので、
妻が出てきたら、すぐに見つけることができるのである。
8時30分を過ぎた頃、ついに、玄関のドアが開いた。
妻が、こぎれいな格好で、出てきたのである。
僕と出かけるときは、こんなに、きれいにしていないのに・・・
妻が、別人のように感じられた。年齢も、かなり若く見えた。
ついに、妻が動き始めてしまったのだ。
心臓が、バクバクしてきた。
本音を言えば、これ以上、見たくないのだ。
不倫の現場を、押さえたからといって、
僕は、何の利益があるのだろう?
待っているのは、不快感と、決定的な家庭崩壊のみである。
そうしているうちに、妻は、少し急ぐように、
駅の方へと歩いて行った。
僕は、車から降り、妻を尾行することにした。
後を、つけている間、僕の方が悪いことしているようで、
息が詰まる思いだった。
心臓が、破裂しそうで、何度も、引き返そうと思った。
助けて下さい! 勘弁してください!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(29)愛ルケ■
妻は不倫旅行から、帰ってきてからも、
何事も、なかったように、家事と子育てをしている。
僕も、とりあえず、何も知らないふりをしていた。
真実を自分で確かめてから、結論を出そうと思った。
小学5年生の、一番上の子供から、時々、土曜と日曜に、子供たちで、
妻がいない間、留守番をしていることを聞いた。
子供を犠牲にしてまで、不倫の快楽に走るとは、呆れてくる。
来週、ついに僕は、妻に内緒で、夏休みを取り、
日常の、妻の行動を、尾行することにした。
すべての、真実を、ビデオとカメラに収めようと思った。
でも、なぜか、吐き気がし、胃が痛くなって、震えてきた。
真実が怖い。知ったところで、待っているのは破局だ。
勘弁してください。助けて下さい。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(28)愛ルケ■
同期の山田と、飲んだ後、子供たちのいる家へ帰った。
ドアを開けると、「おかえりなさい。」と妻の母がいた。
妻の留守の間、富山から、妻の母が、子供たちの世話に、来ていたのだ。
「お疲れでしょう?」「お食事は?」と、優しく、聞いてきた。
でも、急に、妻の不倫疑惑が、頭によぎり、ムカついてきたのだ。
この親は、自分の娘を、どういう教育をしてきたのだ?
それとも、この母親も不倫してきたことがあるのか?
子供をもつ娘が不倫をすることに、何とも思わないのか?
妻の母親に、当たりそうになったので、会話もせず、
無視して、今日は寝ることにした。
もう、家庭崩壊だな。離婚しかないか。
でも、僕は、何も悪いことしてない!
勘弁してください! 助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(27)■
今日は、妻のほうから、誕生日を祝うためのディナーを、
キャンセルされたて、あげくの果てに、今日は泊まりで、帰らないとは・・・・・
僕の、妻への気持ちを、踏みにじまれた気分になった。
あまりにも、むしゃくしゃしたので、今夜は、
同期の山田と、飲んで帰ることにした。
山田と、夕方、渋谷で待ち合わせ、居酒屋に入った時、
いきなり、僕に聞いてきた。
「冬香さんは、今日は旅行なの?」
僕は、なぜ、山田が、妻が泊まりで、
出かけたことを知っているのか、不思議に思った。
「さっき、小田急の新宿駅で、大きなカバンを持って、
待ち合わせをしているところを見たんだよ。」
山田は、申し訳なさそうに、続けた。
「実は、気になったので、しばらく見ていたんだ。」
「すると、50歳くらいの男性と一緒で、
寄り添うように、ロマンスカーに乗ったんだよ。」
「人違いかもしれないので、とりあえず、君に確認したんだ。」
もう、妻とは終わりだと思い、僕は、正直に、今までのことを、
山田に話して、相談しょうとした。
すると、山田は、深刻な顔して、
「冬香さんを、僕の妻が、以前、千駄ヶ谷で見たと、言っただろ?」
「その後も、よく見かけるらしく、たまに、50歳くらいの男性と、
手をつないで、歩いているらしいよ。」
僕は、妻がメールをしている村尾という男のことが、頭に浮かんだ。
せっかく、僕が計画した、妻の誕生日のディナーをキャンセルさせ、
堂々と、泊りがけで、誕生日に、不倫旅行をするなんて、
かなり、腹がすわっていて、たちの悪い奴だと思い、
不安と怒りとが、僕を襲った。
なぜ、僕は、こんな目に遭わなければいけないんだ?
絶望の中で、死にたい気分になってきた。
勘弁してください! 助けて下さい!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(26)■
ルンルン気分で、家に帰り、早速、妻に、誕生日の予定を、
伝えようとした。
しかし、とんでもない言葉が、僕を失望のどん底に落としいれた。
「誕生日の日は、昔、勤めていた会社の会があって、
泊まりがけで、出かけるの。」
「子供たちの、面倒は、富山のお母さんに来てもらうから、
大丈夫よ。」と、返事が帰ってきたのだ。
なぜ、妻の誕生日に、妻の母と、過ごさないといけないのだ。
それも、誕生日の日に、泊りがけで、出かけるとはありえない。
平日なのに泊りがけで、昔の会社の会なんて、おかしいではないか?
怒りと、不信感が、僕を襲いかかった。
やっぱり、不倫相手と誕生日祝いの旅行にでも行くのか?
せっかくの誕生日のセッティングも、水の泡だ。
もう嫌だ!気が狂いそうだ!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(25)■
子供がいなければ、おそらく離婚していただろう。
いや、離婚されていただろう。
それなのに、毎日、妻は、僕に対して我慢大会をしている。
でも、僕は妻のことは、今でも好きなのだ。
妻が、不倫をしていないことを前提にしてだが・・・
僕は、夫婦関係の、最後の修復策として、明案を思いついた。
妻の誕生日が、もうすぐなので、盛大にレストランでお祝いをし、
奮発して、豪華な指輪を、プレゼントをすることに決めた。
妻が感動してくれるよう、できる限り、お金をかけたいと思った。
もう、これで、ダメなら、覚悟を決めることにするつもりだ。
翌日、会社帰りに、マスコミに取上げられ、最近有名になった、
イタリアンレストランで、一人3万円のコース料理を予約した。
さらに、妻が、雑誌で欲しそうにしていた、高級ブランドの宝石を、
100万も出して、百貨店で買ったのである。
おそらく、これほど豪華な、妻の誕生日は、結婚以来、初めてある。
あとは、妻の誕生日を、待つだけだ。
あまりにも奮発したので、妻が喜ぶ姿が目に浮かび、
わくわく、ドキドキしてきた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(24)■
最近、読んだ本で、恐ろしいデータを目にした。
DNA解析で、父子鑑定が可能になっている。
ある産婦人科医が、先天的な病気を調べるために、
親子のDNAを調べたところ、十人に一人は、
不倫の子がいることを発見したらしい。
また、イギリスの父子鑑定を専門に行っている政府機関でも、
七人に一人の割合で、不倫の子がいると推定しているらしい。
避妊や中絶ができる、今でも、この割合であるから、
昔は、どのくらいの不倫の子がいたことなのか?
ふと、僕の3人の子供たちは、本当に実の子か、不安になった。
もっと怖いのは、妻が、今の不倫相手との子供ができたら、
僕は、どう対応したらいいのか?
黙って、中絶する気なのか?
もしくは、堂々と、僕の子と偽って、生む気なのか?
でも、僕は、妻とセックスしていないのだから、
絶対騙されない。
どちらにしても、今後、最悪のことが起こるかもしれない。
もう、何もかも考えたくない!
気が狂いそうになってきた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(23)■
先日の出来事以来、妻との夫婦関係は、ますます、悪化し、
家の中は、寒いくらい、冷え切った雰囲気が漂っていた。
僕は、妻の不倫相手との、メールの件が気になり、
妻と会話を、する気すらなく、
妻は、睡眠薬を入れた酒を飲まされ、
無理やり犯されたことで、僕を完全に避けている。
子供たちは、この冷え切った家庭の中で、
元気もなく、暗い雰囲気になっていた。
間違いなく、子供たちは悪くない。
誰が悪いのか?
僕は悪くない!
でも、妻が浮気をしているのは、明白だ。
今後、どうしていけばいいのか。
会社に行っても、仕事が手につかず、
仕事で大きなミスが、連発し始めた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(22)■
家に帰ったら、妻はまだ起きていた。
僕は、酒に睡眠薬をまぜて、妻に飲ませることにした。
いやがる妻に、グラスに一杯に酒と睡眠薬を注ぎ、飲ませた。
しばらくすると、妻は、眠くなってきたようだったので、
早速、妻を、僕の寝室に無理やり連れて行くことにした。
妻は、必死に抵抗しているようだったが、
頭がくらくらして、カラダも自由に動かないようだった。
僕は、すばやく、妻を裸にさせ、全身を舐めまわそうとした。
さすがに、久しぶりの、妻の裸を見て、すごく興奮してきた。
もう、何年も、見ていないのである。
でも、最後に見たときより、間違いなく、色っぽくなった。
何故だろうか。
毎日、AVビデオを楽しんでいる僕でも、妻を見て、
20歳代の若い女の子と、引けを取らないくらい、
魅力的に見えたのである。
やはり、不倫をしているのか。
他に男がいるから、このような妖艶な雰囲気を出せるのか。
妻の裸を前に、妄想にふけていると、隣の部屋で、妻の携帯電話にメールが、
着信する音が聞こえた。
僕は、妻が全裸で熟睡しているのを確認して、
メールをチェックしてみることにした。
普段なら、見せてもらえないが、今日は、妻のメールは見放題だ。
しかし、携帯電話を手にした瞬間、僕は衝撃的な事実を、目にしてしまった。
「この前の、君は最高だった。愛しているよ。」
「今度はいつ会えるの。」
村尾という男からのメールだった。
他に着信メールはないか、調べたが、すべて削除しているようだった。
僕は、あまりにもショックで、これ以上、何も考えたくなかった。
妻に対し怒りが込み上げ、カラダに、触れるどころか、
セックスをする気にも、ならなかった。
頭をかかえ、不倫相手のことを考えながら、
僕は、そのまま、寝てしまった。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(21)■
仕事帰り、同僚の小松と、飲みに行った。
小松夫妻は、子供がいないらしい。
何度も、不妊治療などで、がんばったらしい。
でも、奥さんが37歳になった時、あきらめたと言った。
でも、最近も、ラブラブらしく、AVビデオを、
一緒に見て、いろんなプレイを楽しんでいるらしい。
僕は、すごく羨ましく思った。
僕は、妻が、いつも拒むので、最近は、ひとり、部屋で、
AVビデオを見るのが、日課になっている。
AVビデオを見ている僕に対して、
すごく汚いものとして、妻は、避けていくのである。
僕が妻以外の女性の裸を見ることが、
浮気のはじまりだと思っているらしい。
僕は、妻が拒むから、AVビデオを見る。
妻は、AVビデオをみる夫が、不潔だから、近寄りたくない。
これが、夫婦の家庭内別居の悪循環なのである。
だから、夫婦関係修復不可能なので、犯すしかないのである。
かなり、酔ったようなので、小松と別れ、家路に向かった。
タクシーの中で、ポケットに、睡眠薬が入っているのを確認した。
よし、今夜はやるぞ!
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(20)■
ここ、何年も、妻とのセックスが、全くない。
僕は、したくて、したくて、仕方がない。
でも、妻が、拒否するのだ。
この前も、しようとしたら、拒否された。
そんなに、僕のことが、嫌なのか?
少なくとも、僕は、妻のことを、今も、愛してる。
でも、妻が、僕とセックスをするのが、イヤなくらい、
僕のことが、キライなら、離婚した方が、いいのではないか?
でも、3人の子供たちのことを思うと、
親の身勝手な理由で、離婚など、かわいそうで、出来ない。
そう、考えただけで、妻に対して、苛立ちを感じてくる。
もう、解決するには、強行策をとるしかないと思った。
妻が、させてくれないなら、犯してやればいいのである。
まさか、婦女暴行で、逮捕されることなど、ありえない。
僕たちは、夫婦なのだ。一種の、プレイなのだ。
そう、自分に言い聞かせながら、今夜、決行しょうと思った。
やはり、製薬会社に勤務する以上、睡眠薬で、眠らせ、
犯すのが、手っ取り早い。
いつもは、妻に弱腰な僕が、変貌していくのを感じた。
これでいいのか・・・
でも、悪いのは、妻なのだ・・・
自分でも、錯乱状態になってきた。
助けて下さい!助けて下さい!
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●「愛の流刑地」について●
日本経済新聞の朝刊で、毎日連載している、「愛の流刑地」は、
あの、「失楽園」でおなじみの、渡辺淳一が書いた小説です。
僕は、毎朝、通勤電車の中で、「愛の流刑地」を読んでいますが、
よく考えると、僕の家庭事情と、「愛の流刑地」の内容が、
そっくりなのに、気づきました。これは、他人事ではない。
不倫を楽しんでる人妻である冬香は、実は、僕の妻なのかもしれない。
間違いないかも・・・・・
助けてください! 助けてください!!
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●(1)愛の流刑地<第1~19話>不倫妻をもつ夫の悲しい日記~愛ルケ
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(19)■
朝、いつものように、満員電車で、日経新聞を読んでいた。
同じように読んでいる、サラリーマンが、なぜか、
すごく、気になった。
みんな、ズボンの前を、隠すように、新聞を持っているのである。
なるほど、僕は、今日の「愛の流刑地」読んで、納得した。
僕までが、ズボンの前を、隠したくなったからだ。
朝っぱらから、セックス描写が、すごく大胆だったのである。
その妻は、夫にもしないことを、淫乱にも、不倫相手にしている。
自ら、不倫相手のあそこを、好んで握り、顔を寄せ、
「あそこに接吻したい」といい、口に含み、優しく舌でなぞる。
あれだけの、夫とのセックス嫌いの妻が、不倫相手となら、
別人のように、淫乱になり、快楽のジェットコースターに乗って、
われを忘れて、絶叫しはじめるなんて・・・
朝から、目が覚めるような内容である。
通勤時間に、こんなに楽しめるとは、朝から得した気分だ。
でも、ふっと、僕の妻のことが、頭によぎった。
これは、他人事ではないのだ。
昨夜も、妻が携帯メールを、こっそり楽しんでいることを、
思い出した。また、不倫相手とメールか?
もしかして、僕の妻も、このようなことをしているのか?
電車を降りたとたん、急に、胃が痛み、吐き気がしてきた。
仕事のストレスより、妻とのストレスの方が、僕を悩ます。
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(18)■
今まで、仕事一筋で、家のことを、妻にすべて任せ、
気にかけていなかったが、よく注意して、観察していると
疑問に感じる点が、多いことに気が付く。
日常、妻との会話は、ほとんどなく、お互い生活を、
楽しんでいるわけでもない。
僕は、会社へ行って、まじめに働き、給料をもらい、
家族を養うという、当たり前なこと、日々、単調に、
繰り返すだけだ。
妻も、3人の子供を、育てるために、家事をこなすという、
ごく当たり前な、毎日を、単調に過ごすことが、日課であり、
楽しくも、悲しくもなく、平和に生きているだけである。
しかし、妻の、水を得た魚のように、生き生きと楽しそうな、
携帯メールを打っている姿に、目がとまった。
僕と妻は、最近、メールすら交わすことも、なくなっている。
当たり前だが、メールを交わすほどの、用事もなく、
会社へ行って、緊急時には、電話をすればいいだけである。
なぜ、妻は、あんなに楽しそうに、メールをしているのか?
誰と、メールをしているのか、すごく気になった。
案の定、聞いてみても、「子供たちの学校のお母さんとの、
連絡をしているだけよ。」と、返ってくるだけである。
そんなに、お母さん達との連絡は、ウキウキするほど、
楽しいものなのか?
僕は、妻のスキを見て、携帯をチェックしたいと思った。
でも、見ることで、衝撃的な事実が、待っているかも・・・
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(17)■
最近、妻の行動に、呆れることが多い。
子供が、体調が悪く、学校を早退して、家に帰った時、
妻は、出かけていて、寒い雨の中、鍵を持っていないので、
2時間も、外で、待っていたらしい。
そのため、高熱が出て、寝込んでしまった。
僕が、妻に、「昼間から、どこへ行っていたのか」と、
聞くと、「引越して、忙しいのよ。」と、怒り出す。
熱を出した子供にも、当たる始末だ。
妻は、よく、上の空で、注意散漫で、何かおかしい。
やっぱり、不倫が原因なのか?
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(16)■
本当に、最近の夫婦は、セックスレスが、異常に多いらしい。
単純に相手が嫌いなのはともかく、疲れていたり、飽きたり、
子供がいるなど、いろいろあるが、セックスが、苦痛で、
歓びを感じないというのが、特に、原因のようだ。
しかし、不倫相手が、歓びを感じるように導き、
セックス嫌いだった、女性が、開花していくと、
もう、夫が、何をやっても、妻を、引き戻すことはできない。
不倫そのものが、悪いことではなく、自分を認めてくれ、
女を目覚めさせてくれたことへの、相手への感謝に変わる。
夫としては、恐ろしい、悪夢を感じる。
まさか、僕の妻だけは、そんなことはありえない!
そう、言い聞かせ、日本経済新聞を読んでいる自分が、
ひどく、みじめに感じた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(15)■
昨日の、夜の疲れも感じず、すがすがしく、家を出た。
僕は、いつものように、満員電車の中で、日本経済新聞を裏面から、
読み始める。もちろん、「愛の流刑地」を読むためだ。
でも、他人事と思えない内容が、朝から、目に入ってきた。
夫のものを、握らないのに、不倫相手のものを握って、満たされる
不倫妻の描写が、凄くリアルに書かれていた。
もし、僕の妻が、不倫相手とキスをした口と、その男のものを、
握っていた手で、平然と、我が子にキスをしたり、触れたりしたら、
絶対僕は許さない。罪のない子供までもが、汚れて、触りたくもない。
僕は、朝から、気になったことが一つある。
見間違いならいいのだが、キスマークらしきものが妻の首に・・・
いや、やっぱり、目の錯覚かも・・・
最近、目が、かすむことも多いし・・・
勘弁してください。助けてください。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(14)■
後藤は、30台後半だというのに、いまだ、イケメンで、
入社当時から、年をとらないようだ。
少し、羨ましく感じる。
そのイケメン目当てに、二人の女性が、逆ナンパしてきたのだ。
結婚してから、何人もの女性と不倫している後藤は、
さすが、女性を扱うのがうまい。
ふと、後藤が盛り上がっている、片隅で、僕は我に帰った。
こんなことをしていて、後悔しないか?
自分自身を問いただした。
確か、後藤は、何人もの女性と不倫して、楽しんでいるが、
家庭は、完全に崩壊しているらしい。
中学の息子も、荒れていて、手がつけられないらしい。
僕は、後藤には、悪かったが、最終電車で帰ることにした。
僕は、妻を信じ、子どもを大切に思い、一線を越えることを
踏みとどまった。
きっと、今日の僕は正しいと思った。妻を信じたことを・・・
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(13)■
僕は、会社帰り、妻には、会社の送別会で、遅くなると電話し、
同期の、後藤と、六本木のクラブ</a>に、踊りに行った。
久しぶりの、熱気を感じた。
昔、会社帰りに、ディスコに行っていたころを思い出した。
後藤が、僕に、言った。
久しぶりに、ナンパしようぜ!
後藤とは、入社当時からの、友達で、よくナンパをしたものだ。
僕は、妻も浮気をしているかもしれないしと、
なぜか、罪悪感が、吹っ切れ、胸の高鳴りを感じた。
そうこう、しているうちに、20代後半くらいの、
女性2人が、声をかけてきた。
僕も、まだ、捨てたものではないな・・・
独身の時に戻ったような、ココロがわくわくしてきた。
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■不倫妻をもつ夫の悲しい日記(12)■
僕は、最近、まじめに生きているのが、馬鹿らしくなった。
なぜなら、妻が、昼間、浮気をしているかもしれないからだ。
もう、家庭を大事にするのを、やめようか?
子供には、悪いけど、僕も、遊びに、浮気に、人生を楽しもうと、
真剣に考え始めた。
ある友人が、心が晴れる、アドバイスをくれたのだ。
彼は、妻も、子供も、恋人も、みんな愛しているらしい。
僕も、恋人をつくり、人生の考え方を、180度転換してみよう。
妻の、浮気を心配していても、人生が、前に進まないし・・・
そうだ、昔、ディスコに行ったみたいに、踊ろう!クラブに行こう!
なぜか、ワクワクしてきた。
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(11)
東京勤務になり、久しぶりに、他の都内の営業所で勤務する、同期の
山田と飲みに行った。
数年前、彼が、大阪で勤務している時、家族ぐるみで、付き合ったものだ。
山田は、言いにくそうに、僕に、聞いた。
「奥さんは、千駄ヶ谷に、親戚でもいるの?」
山田の妻は、千駄ヶ谷で、パートをしていて、僕の妻を、見かけたらしい。
「人違いだと思うのだけど、週に1~2回に駅前で、見かけると
言っていたよ。でも、たまに、50歳くらいの男性と一緒だから、
親戚かなと・・・」
僕は、昼間、妻が何をしているのか、急に気になった。
もしかして、50歳の男と不倫?
まさか! そんな馬鹿な!
あまりにも、ショックで、放心状態になった。
勘弁してください! 助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(10)
最近、通勤電車の中で、日本経済新聞の朝刊を読むとき、
どうしても、一番最後のページから、読んでしまう。
もちろん、「愛の流刑地」を読むためです。
子供が、3人もいる母親の女性とは、思えないほどの、
濃密な不倫描写が書かれています。
読んでいて、わくわくするのですが、僕の妻のと、行動が、
同じなので、他人事ではありません。
朝から、読んでしまうと、仕事も手につかないのです。
夫に、満足できない妻が、不倫で快楽を求めるのは、
普通の女として、常識なのですか?
それとも、悪女で、地獄に堕ちるべきなのですか?
勘弁してください! 助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(9)
転勤のため、東京へ来て、数日経ちました。
仕事がない日、家族で遊びに行こうと思ったら、
妻が、用事があるので、子供たちの世話をしてねと、
出かけてしまった。
妻は、最近、色気が出てき、美しくなった気がする。
今日も、キレイにお化粧をし、自分の妻ながら、魅力的だ。
でも、どうして、そんなに、キレイにして、出かけるのか?
僕は、仕方なく、子供たちと、デパートに出かけたが、
妻のことが、気になり、不安が襲った。
まさか、不倫か?
でも、堂々と、僕がいる時に、不倫に出かけることをするのか?
そこまで、僕は、バカにされているのか?
なぜか、叫びたい気分になった。
勘弁してください!助けてください!
子供たちは、心配そうに、僕の顔を見ていた。
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(8)
最近、会社の同僚と、話題になるのが、妻との夜の営みだ。
僕は、42歳で、妻は、36歳だ。
同僚も、妻との夜は、数年、全くないと言っている。
夫は、強く求めるのだが、妻は拒むらしい。
うちの妻とと同じだ。みじめなものだ。
同年代の主婦も、みんな、夫としたいと思わない。と言うのが、
理由らしい。
でも、実は、他の男性と関係があることが多く、知らないのは、
夫だけと言うことも、最近は、よく聞く。
まさか、やっぱり、うちの妻も・・・
考えるだけで、仕事も、手につかない。
もう、いざとなれば、僕も、浮気をすべきなのか?
自暴自棄に、なってしまう。
そのとき、ふっと、まだ幼稚園児の子供のことが、頭をよぎった。
勘弁してくだだい!助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(7)
ついに、4月から、東京に転勤なので、大阪から、新百合ヶ丘の
マンションに、引越して来ました。
でも、妻は、そわそわして、落ち着かない。
やっぱり、東京にでも不倫相手がいるのか?僕はいらだってきた。
この前、ある人に、妻のことを相談したら、「奥さんは、
家政婦じゃないし、もっと、夫婦で会話をして、優しい言葉をかけて、
女として、かまってあげた方がいい」と、アドバイスをいただいたので、
妻に、「いつもありがとう。最近きれいになったね。愛してるよ」と、
そっと、声をかけてみた。
すると、妻は、気持ち悪そうに、不吉なものを見る目で、僕を
にらんだ。あげくの果てに、不浄なものを払うように、念仏まで、
唱えだした。
もう、僕も、あきれて、無言で、自分の部屋に、逃げ去った。
少し、冷静になって、考えてみた。
「僕は、何か悪いことをしたのか?」自分がわからなくなり、
ベットに、もぐり、そのまま寝てしまった。
勘弁してください!助けて下さい!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(6)
この前、細木数子の番組で、子供ができない芸能人に、
お墓参りをしてくるように、アドバイスした。念入りにお墓を磨いた結果、
すぐ、赤ちゃんができたことで、驚いて、アドバイスを受けた本人が、
報告していた。
僕も、子供が授かるようにと、切実に願う頃に戻りたいと、考えてしまった。
今は、子作りするどころか、妻とのラブラブな夜は、何年も経験ないのに。
僕は、妻を、愛しているし、ラブラブなことをしたいんだが・・・
やっぱり、他の男と、妻だけは、楽しんでいるのか?
でも、万が一、妻が、不倫相手と、子供を作ったら、どうすればいいのか?
背筋がぞっとした。
神様! そんな意地悪なことだけは、絶対しないで下さい!
子供が、欲しい男女は、他に、一杯いるのですから・・・
勘弁してください! 助けてください!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(5)
最近、細木数子さんの、テレビ番組で、離婚した家の子供は、不幸になり、
きちんとした人間に、育たないようなことを、言っていたが、本当なのか?
もし、妻の浮気が原因で、離婚したら、被害者は子供だ。
でも、おそらく、子供は、妻が取るだろう。
もし、僕が、子供を引き取ったとしても、仕事と両立できる自信がない。
結局、人生も狂い、迷惑を被るのは、子供たちだけだ。
NHKの番組で、「百年の恋」という、妻と夫が家事と仕事が
逆転するドラマをやっていたが、妻たちの日々の苦労は、よくわかった。
でも、妻が、不倫をしてもいいというのは、まったく別の話だ。
このまま、知らぬが仏がいいのか?
もう、目をそむけたい。
ああっ・・・ 夜も、眠れない・・・・・・
助けてください!本当に勘弁してください!!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(4)
僕は、周りから、自己中心的で、やや古い考え方の人だと、見られている。
そんな僕も、妻と、3人の子供を抱える、平凡な家庭を持っている。
現在、大阪の高槻に住んでいて、製薬会社に勤務しています。
でも、4月から、東京へ転勤で、新百合ヶ丘に引越する予定となりました。
日本橋の会社まで、これから通うことになるのだが、
なぜか、嫌な予感が、するのである。
妻に異変が起きているような・・・
東京に行かない方が、いいのではないか・・・
ふと、不倫の香りの風が吹いたような気がした・・・
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(3)
最近、妻の冬香が、妙に、キレイになったような、気がする。
肌が、艶々してきた。化粧品を変えたのかな?
普通の夫なら、「いいことだ。良かった、良かった」と何気なく
満足して、終わりだろう。
でも、妻の浮気疑惑がある、僕の妻は、それで、終わらせるわけには
いかない。
この前、同じマンションの、妻の友だちに、会社帰りに、バッタリ会った。
彼女が、冗談半分に、こう言った。
「最近、冬香さん、キレイになったわね。旦那さんの愛が一杯受けたから?
女は、愛されると、キレイになるものよ。」
この言葉を、聞いた、僕は、背筋が寒くなった。
この前、東京へ行ったとき、ホテルで妻に夜の営みを妻に、拒否されて
いるのだ。
最近、手も、握らせてもらえない。
愛を、与えたくても、拒否されるのだ。
ますます、妻が、怪しくなってくる。
勘弁して下さい! 僕のどこが悪いんだ!
助けてください! 助けてください!!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(2)
冬香が、最近、見慣れない、ハイヒールのかたちのネックレスを
大事そうに、磨いたり、眺めたりしているのに、気づきました。
僕が、あげた指輪や、ネックレスは、無造作に、粗悪な箱に入れて
ほったらかしなのに、おかしいじゃないか!
自分で、買うにも、一言あってもいいし、いかにも、もらった感じが
行動にあらわれている。
不倫相手にもらったものだ!
間違いない!
でも、何て、切り出せばいいのか?
最近、会社で仕事が手につかないです。
このままでは、リストラか、左遷になりそう。
僕の勤める、製薬会社業界は、再編で厳しくなるばかりなのに・・・
助けてください! 助けて下さい!! もう勘弁してください!!!
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●不倫妻をもつ夫の悲しい日記(1)
不倫妻である冬香の夫です。現在、大阪に住んでいます。
4月から、東京に転勤が決まって、冬香は、毎日落ち着きがありません。
先日、子供を、親に見てもらい、新居を探しに、一緒に上京しましたが、
翌日、僕は、仕事もあるので、先に大阪に帰り、妻の冬香は残りました。
冬香が、どうしても、子供の学校の手続きがあり、いろいろと揃えるものも
あるから、もう一日、東京に残りたいと言い出しました。
その時は、まったく不審に思いませんでしたが、不覚でした。
なるほど、不倫相手に会うためだとは、まったく気づきませんでした。
夜の生活を、夫の私とは拒むのに、不倫相手とは、激しくしているとは・・
なぜだ!子供も3人いるのに!下の子は、幼稚園児ですよ。
信じられない。今の、主婦たちは、これが常識ですか?
勘弁してください。お願いします。
助けてください! 助けてください!! もう勘弁してください!!!
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●「愛の流刑地」について●
日本経済新聞の朝刊で、毎日連載している、「愛の流刑地」は、
あの、「失楽園」でおなじみの、渡辺淳一が書いた小説です。
僕は、毎朝、通勤電車の中で、「愛の流刑地」を読んでいますが、
よく考えると、僕の家庭事情と、「愛の流刑地」の内容が、
そっくりなのに、気づきました。これは、他人事ではない。
不倫を楽しんでる人妻である冬香は、実は、僕の妻なのかもしれない。
間違いないかも・・・・・
助けてください! 助けてください!!
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