出張保健室 キネセラ

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このブログでは、主に姿勢に関する内容を国家資格保有者でありキネスティックセラピストでもある筆者が個人の経験と解剖学・運動学的知見からわかりやすく発信しています。

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今回は反り腰の方がダイエットをする場合に、気をつけて欲しい重要なポイントを紹介します。



これからダイエットをする方や、今現在ダイエットで伸び悩んでいる方にとって、有益な情報になると思うので、ぜひ最後までご覧ください。



まずダイエットをしているときにこんな悩みありませんか?


「体重が落ちているのに鏡を見てもあまり変化がないなー」

「運動してるのに、筋肉ついてないのかなー?」



これらをに共通していることとして、反り腰の方特有のある姿勢の特徴が関係しています。



この姿勢の特徴を踏まえながらダイエットを行わないと、身体の変化に気づけず、無理な方法でダイエットをしてしまい、身体を壊してしまう可能性があります。



その姿勢の特徴と原因になる身体の使い方を今回は紹介していきます。



もちろん、反り腰の方に向けた、身体の意識の仕方など読んだ後からすぐに取り組めるアドバイスも合わせて紹介しますよ。



早速いきましょう。


反り腰の特徴を一緒に確認しましょう

先に結論からお話しすると、反り腰の人は姿勢の特徴からお腹が出やすい状態である言えます。



反り腰の方の身体の特徴は、
・腰が後ろに反る
・背中の筋肉や腰が、腹を前に押し出している
・骨盤が前に傾いているので、内臓が前に移動している

などが挙げられます。



これらは、個人によっても差がありますが、反り腰と言う姿勢になることで共通して起こりうることです。



そのため、体型に関係なくお腹が出やすい傾向になるので、体重が減ってきていても、お腹が気になる方は多いと思います。



まずは、反り腰からくる見た目の変化を考えながら、ダイエットを始めることが大事です。



じゃあ、反り腰だから背中を丸めればそれで解決でしょうか?



違います。

実は反り腰と言っても、いろいろなタイプがあるのです。


あなたの反り腰のタイプを確認しましょう

反り腰の方は、言い換えると
・「骨盤が前に傾いている方」
「脚の付け根が曲がっている」

と言うことになります。



これは、腰は骨盤と脚の付け根である股関節が連動して動いているためです。



人の身体は1つの場所野井が動くことは少なく、どこか1つの箇所が動けば、その動きに合わせて、別の場所も動くようになっています。



特に股関節・骨盤・腰はその動きの連動が強く見られます。



なぜこの話をしているのか。それは反り腰の人は腰だけに原因があると誤解している人が多いからです。



実際は、反り腰は腰に原因があるものばかりではなく、股関節が硬い人や、骨盤の動きが硬い人も反り腰になる場合があります。



今回はわかりやすいように下から
・「股関節型」
・「骨盤型」
・「腰型」

と言っておきましょう。

これは生活習慣や、今まで怪我をしているかどうかなど、人によっても異なります。



つまり、反り腰を解消するためには、あなたの反り腰が、股関節型なのかそれとも他の2つの型なのかによっても異なると言うことです。



もし今まであなたが反り腰の解消方法などを試しても効果が感じられなかったとしてら、それはあなたの反り腰の型にあった方法ではなかったという可能性があります。



では最後に、各種型ごとに身体で注意するポイントを紹介します。


各反り腰の意識するポイントを確認しましょう

まず大前提として、
・背中を丸めるようにする
・脚を伸ばすようにする
・背筋を伸ばすようにする

などの身体を意識的に動かそうとして良い姿勢にしようとすることはしなくても大丈夫です。



身体は普段から、最も効率の良い姿勢をとるようにしています。



これは脳などの中枢神経によって行われています。



そのため、重要なのは動かすことよりも、今の身体がどういった状態になっているのか、感じるようにする感覚の方が重要です。



実際は感じられていなくても、脳にある程度の感覚は入っていますが、意識できるとその情報量が増えていきます。



そして感覚が入ることで、その感覚から再び今一番好ましい姿勢に自然と身体が動いていきます。



例えば、長時間座っていることを想像してください。何も意識していなければ、姿勢の変化などの感覚は入ってきにくいので、背中の筋肉を節約するために背骨は丸くなり、骨盤は後ろに傾いていきます。



このときに、お尻や背中の感覚を意識することができていれば、過剰に背中が丸くなったときの不快感を感じることができ、自然と姿勢を戻そうとします。



これは反り腰の人も同様で、身体のある部位を意識して、力みを感じることができれば、不必要な力みは徐々に緩んでいき、姿勢も変化していきます。



ここまで言えば、あとはそれぞれの反り腰の型ごとに重要な場所を意識するだけです。



実際は型もいくつか合わさった混合型もあるため、複数意識できることが理想ですが、はじめはどれか1つで良いでしょう。



自分が何型かわからない場合、今から紹介する場所をそれぞれ意識してみて、最も身体が楽になった場所を選んでください。



では、まず①「股関節型」から

股関節型の人は、太ももの前にある「大腿四頭筋」と呼ばれる筋肉に力みがないか確認してみましょう。

大腿四頭筋

今回はあえて難しいですが、筋肉の名前も一緒に紹介しています。それは知識として筋肉の場所や名前をしっている方が、知らない場合と比べて、より細かく意識することができるからです。



名前を暗記する必要あありません。ただそう言った筋肉が大体どのあたりにあるかをイメージするために参考にしてください。



②骨盤型の人は、骨盤が前に傾いていないかを確認しましょう。

例えば、身体が前に倒れていないか、踵重心になっていないかなどをチェックしましょう。



意識してみる筋肉は腰から鼠径部に向かって走る「腸腰筋」と呼ばれる筋肉です

画像2

③腰型の人は、腰の力みを確認しましょう

腰型の人はシンプルに、腰に力が入っていないか確認しみましょう。



このときの腰というのは、一番下のあばら骨から骨盤までの間にある場所を考えて貰えば良いです。



意外と腰と言うと、結構上の方まで腰を思っている人がいますが、実際の位置は思ったよりも下になります。



逆にもっと上の背中に力みを感じている人は、反り腰ではなくまた別の姿勢になっている可能性もありますが、今回は省略します。


意識する筋肉は「脊柱起立筋」です。一般的に背中の筋肉と言えばこれになります。

脊柱起立筋 右深層 左浅層.001


最後に

今回は反り腰の方がダイエットをやる前に確認しておきたいこととして、角反り腰の型ごとの特徴を紹介しました。


次回は具体的なエクササイズの紹介をしたいと思います。


ぜひ次回もご覧くださいね。