第32話「女の友情なんて・・・」 | 15才美少女と塾講師の禁断の愛…

第32話「女の友情なんて・・・」


「もう最悪ぅ。」


「なんだよ、いきなり。」


「だってさ、先生、聞いてよ。
学校で△△高校は絶対無理だって言われたんだもん。」



ハァ・・・ヽ(;´Д`)ノ

優香ちゃん、そりゃしょうがないんじゃないの? 
君、いつ勉強してましたっけ? 
君が真面目に勉強しているところなんか見たことありませんけど。





「もうマジムカツクぅ・・・。『真面目に考えてるか?』とか言うんだよ? 
あの先公、ホントあったまきた(怒)」



そりゃ学校の先生の言うことが正しいよ、なんて言おうもんなら、
今度は俺が集中砲火を受けちゃうから言えないけどねw

ま、今まで遊びほうけてきた罰ですね。



そういうのをな・・・


自業自得
っていうんだよヾ(´▽`)
よく覚えておきやがれっ!!





「まあ、学校の先生もチャレンジ校より、
確実に入れる安全校を受けて欲しいんだよ。

別にお前だけにそんなこと言うわけじゃないしさ、
あんま気にするなって。」



俺もいいこと言うなぁ。
ま、この時期になりゃ、誰だってナーバスになるもんだしね。
大人の包容力でこのワガママ娘を見守ってやろうじゃないですか。







「絶対ウソ。」



「・・・・・・。」



俺の包容力っていったい・・・_| ̄|○ililil





「な、なんでだよ。」


「だって、静香なんか○○女子受けるのに、
ダメって言われなかったんだよ。オカシイよ、絶対。」



「別におかしくないと思うけど・・・」



そうなんです。静香ちゃんは、第一志望校を
都内の○○女子に決定したのです。
しかも何と、学校推薦で受けることに!!


どうやら、このことが優香にとっては面白くないようでして・・・。



「おかしいよ、だって、私と静香なんて成績かわんないじゃん。
何で静香が推薦でさ、私はレベル下げろとか言われるわけ? 
絶対納得いかない。」




とてもアツイと思われていた女の友情もこんなもんかい・・・。





っていうかさ・・・





いつからお前と静香の成績が
変わらないんじゃ、ボケッ!!

(;゚皿゚)
キー



バカか、お前は。お前の成績はいくつだ? あ~ん? 漫画読むかオナニーばっかしてっから、こんな偏差値40なんて成績とってんだろうが。いいか、静香はな、すっげぇ頑張って偏差値だってお前よりずっとずっといいんだよ。てめぇ、静香の友達だと思って優しくしてやってたのに、つけあがるのもいい加減にしとけよ? これ以上調子にのってると、俺様のでっけぇ注射をぶちこむぞ。あ? いいのか? 
ま、まぁまぁ、お前だって頑張れば大丈夫だって。」





「・・・先生、なんか適当に言ってない?」



(゚Д゚;≡゚Д゚;)
ギクッ(汗)




ふんっと俺を一瞥すると、またがっていた椅子から立ちあがり、
「帰る」とカバンを肩へぶらさげる優香ちゃん・・・



「か、帰るのか? 自習していかなくていいのか?」


「もういい。先生、冷たいし。」


そ、そ、そんなこと無いってば(汗)
つうかなかなか鋭いじゃん。



お、俺はだな、自分の生徒は分け隔てなく平等に心配して
平等に面倒みてるんだからさ(棒読み)。



「いいっていいって。ま、静香のこと、しっかり見てあげなよ。
じゃね。バイバイ。」




そ、そんな冷たいこと言っちゃイヤイヤ。

あ・・・ホントに行っちゃった・・・ヽ(;´Д`)ノ



玄関の窓ガラスを通して、向こうに歩いていく優香の姿が見えます。
何だか寂しそうだなぁ。








静香、優香、智恵、この仲良し3人組も
最近じゃ一緒に行動することが少なくなってきました。

学校じゃどうなのかは分かんないですけど、
少なくとも塾じゃ一緒にいることがほとんど無いんだよね。



この時期になると、クラス授業そのものがほとんど無くなって、
今は生徒一人一人が自分の取りたい講座を好きに選んで
受講する受験システムに移行しちゃってるんですよ。

要するに、自分の苦手だと思う教科に絞って、
授業に出てくればいいわけなので、
だから、優香と静香の出る授業もバラバラなんです。





それにしても・・・


まいったなぁ。後で優香のフォローしとかなくっちゃなぁ・・・
あとでぶちきれて、「ヒカル先生って静香と一緒にデートしてるんですよ。私たちとも一緒に遊びにいったし。」「ヒカルくん、君、ほ、ほんとにそんなことしたのかね?」「ま、まってください。それは誤解です。優香がウソを言ってるんです。嫌がらせなんです。私が中学生なんかと一緒に遊びに行くわけないじゃないですか。」「へぇ・・・じゃあ、これな~んだ。」「あっ・・・」「ヒ、ヒカルくん・・・そのプリクラは間違いなく君だね・・・。」「・・・・・。」「あとで処分は伝える。」「そ、そんなぁ・・・(泣)」
やっぱり優香も俺の生徒だし、心配だからなぁ。



ま、優香は併願推薦でなんとか保険つくらせて、
それから希望校を受けさせてやればいいか。

ああいう思い込みタイプは、
自分の思い通りにやらせるのが一番なんだよねぇ。



塾側の方で、「ここを受けた方がいいんじゃないか?」とか
希望外の学校を受けさせたところで、あとで必ずと言っていいほど
不満が吹き出るに決まってるからね。

生徒の性格を見極めるのも大切な仕事なんです。



俺が中学生と遊んだりするのも、
けっしてイヤラシイ気持ちから来てるのではなく、
ただただ彼女たちのことを見極めようと思ってるからこそ、
仕事だと思ってつきあってるだけなんです、ハイ・・・





あ、嘘つきました。スミマセン・・・








「先生、今、時間あいてますか?」


「あれ? お前、いつ来たの?」



静香がノートと筆箱をもって来てました。



「私? さっき来たとこ。何でですか?」


「いや、さっきまで優香がいたんだけど、知ってる?」


「ううん。へぇ、優香来てるんですか? 
今日塾に来るって言ってなかったけど。今どこにいるんですか。」


「さっき帰った。」


「ええええ、もう!?  何しに来たんだろう・・・。」



愚痴を言いに来たんだろうねぇ・・・。
まさか、お前のことをブチブチ言ってだなんて、
口が裂けても言えないよ・・・。



「そっかぁ。あ、先生、ちょっと見て欲しいんですけど。」


と、優香のことはあまり気にすることなく、
ノートを「はい」って俺に渡す静香ちゃん。

ホント女の友情ってこんなもんかい・・・ヽ(;´Д`)ノ





「だからね、これを俺に渡されても困るって言ってるでしょ!?」


静香に渡されたノートは、作文練習用のものでして・・・

何で数学講師の俺が、作文の
添削をするんだよ?!
(;゚皿゚)テメコノヤロ





「だって・・・先生に見て欲しいんだもん。」


そ、そんな甘えた声を出したってダメなものはダメー


「けちっ。」



不満そうな顔でノートを受け取る静香ちゃん。もう、しょうがないだろ。
俺が添削したんじゃ、ろくな添削になんないさ。



それに、俺が相手だったら・・・






交換日記になること間違いねぇじゃん(汗)









「もうズルイよ、先生。最近、全然教えてくれない。」



だからさ、それは不可抗力でしょ? 


お前さ、推薦なんだもん。試験科目って・・・






作文と面接しか無いんだから。






「じゃあ、今度、面接練習やってください。」



ん・・・それぐらいならしょうがないか・・・
じゃあ、今度時間あるときな・・・







「やったぁ♪ 約束しましたからね。じゃあ・・・





今度、先生の家で面接の
練習ね♪








ゼッタイレンシュウニナラナイノガメニミエル・・・。





「だいたい俺の家でなくたっていいじゃん(汗)」


「1対1の面接だから2人きりの状況が必要なんです♪」









本当にいろんなこと考えるなぁ、お前は・・・ヽ(;´Д`)ノ






受験まで・・・あと29日・・・。