久しぶりに心温まる映画を観ました。
『ケアニン』です。
生徒さんのご友人が脚本を手がけられてると聞き早速映画館へ。『ケアニン』とは『介護、看護、医療、リハビリなど、人のケアをする人』。『ケアニン』と呼ぶことによって介護する人、される人の垣根を取り除く、ということですね。
小規模介護施設で働く新人介護福祉士が認知症の高齢者達と上手くコミュニケーションが取れず悩む日々。そんな新人介護福祉士が初めて担当した認知症のおばあちゃん。試行錯誤をしながら介護をしていく新人介護福祉士。最終的にはターミナルケア(終末期)まで携わることによって成長していく姿を淡々と表現していく映画でした。本当に普通の日常を映画化しているだけなのに、どんどん入り込んでいける作品です。
認知症の高齢者を抱えたご家族の苦労は映画では表現しきれないことでしょう。また主人公の新人介護福祉士が「やり甲斐」について苦悩する姿。映画では解決した感じではあるけれども実際にはきっと何度も何度もぶち当たる壁であることは間違いないでしょう。
私自身介護の現場に入ってまだ1年。映画『ケアニン』をみて、あ〜自分はまだまだ介護職の入り口にしか立ってないなぁ、と痛感。
こういう映画こそ沢山の方達に観て欲しいものです。誰もが避けられない現実。そして誰もが「当たり前」としての取り組むべき現実。大変さばかりが取り上げられる介護職。大変なことだけではないことも知るきっかけになる映画だと私は思います。
何もしなくていいのです。ただ高齢者の方を見かけたら、「あ、いるな」、と思ってくれるだけでいいのです。
お時間のある方、ぜひお近くの劇場で鑑賞してみてくださいね。
映画をご紹介してくださったI様、ありがとうございました♬
写真は映画『ケアニン』のHPから取り込ませていただきました。介護に関わっている方、認知症のご家族のいる方、親御さんと同居している方、高齢者が身近にいる方、これからどうしようと思っていらっしゃる方、そして今は関係ないと思っている若い人たち、とにかく沢山の方々に観てもらいたい映画です
〜YOKA〜