ブラック企業の 「不正を組織的に隠蔽 全役員刷新」
は、いつの日か
これは「化血研」の話しですが、ブラック企業大賞となったセブンイレブンにとっては人ごとではない。 参考「コンビニ大王」
さんのブログ
社会インフラの一部となったコンビニ企業にとって「社会的信用が失墜する極めて深刻な事態」ですが、この件について適切なコメントを出せない程「経営の閉鎖性、独善性、硬直化」が進んだセブンイレブンのコンプライアンス違反は「化血研」を遥かに超えている。
「化血研」は再発防止策としてコンプライアンスの強化や品質管理体制の見直しなどを行うとしています。
厚生労働省も今回の不正を重くみて、近く「化血研」に対し、立ち入り検査を行ったうえで業務改善命令を出すことにしている。
これに対し、セブンイレブンは如何か
コンプライアンスを無視した経営体制
上場を廃止して非公開とした有価証券報告書にCSRへの取り組みを次の通り報告していた。
『 社長直轄組織である監査室が、業務活動の妥当性や適法性について内部監査を実施しております。加えて、当社の営むコンビニエンス・ストアー事業は、フランチャイザー〔当社〕とフランチャイジー〔加盟店〕との対等な契約による事業であることから、「共存共栄」の理念に基づき明確な役割分担がなされ、事業運営においての透明性と公平性、平等性が確保・強化されております。
当社の事業活動は加盟店からの信頼なくして成り立たないものであるため、フランチャイズ事業というビジネスモデル自体が内部統制機能の強化に役立っております。 当社は、「企業を取り巻く関係者いわゆるステークホルダーのみなさまに信頼される、誠実な企業でありたい」という社是のもと、・・・
・・・ このような経営スタイルの実践が、チェーン全体の収益維持拡大、および社会規範・法令の遵守はもとより企業としての価値観・倫理観の確立の基盤となっております。 』
[フランチャイズ・コンビニ会計制度革新の手引き・P28より]
加盟店との話合いに応じない、改善要求した加盟店とは契約更新しない。
フランチャイズ企業の絶対条件「当社の事業活動は加盟店からの信頼なくして成り立たないものである」と、解っているなら経営情報の公開は絶対条件。 このような経営スタイルの実践は本部のみの収益維持拡大の基盤となっている。 持株会社化し有価証券報告書を非公開とすることで経営の透明性を失い、規則・マニュアル・報告内容が形骸化していることは明明白日であり、「化血研」を遥かに超えるのは間違いない。
この不正を奇しくも「化血研」と同じ40年間見逃してきた行政機関(特に公取)
何れにしても、我国ではフランチャイズの会計に関する情報は余りにも少ない。
メデアや学者が本質を調べようと検索しても何も出てこない。
セブン-イレブンがブラック企業大賞2015を受賞したのを機会に、フランチャイズ会計の本質について記念論文を書いて、完成後に先ず「フランチャイズ会計適正化推進の会」の皆様にお届けします。