先週の木曜日、10月4日の今日で100歳になられる、日野原重明先生の講演会が、
57丁目の日本クラブであり、参加してきました。

100歳というご高齢にもかかわらず、14時間近くも飛行機に乗って日本からいらっしゃり、
講演をしてくださる方にお目にかかる機会はめったにないはず。

日野原先生のことは、99歳になる父の恩師がお友だちだそうで、実家に行くとよく話題にのぼっていた、
ということもあり、ひとめお会いしてみたかったのです。

で、あまりの若々しさにびっくり!!目

ステージに用意してあった、演壇といすを片付けるようにおっしゃり、1時間と少しの間でしたが、
マイク片手に、一度もすわらず、ユーモアをまじえながら、ずっとお話になりました。


まず初めに、『死に方上手は 生き方上手』 とおっしゃっていました。

人間は、生まれた瞬間から、『死ぬという遺伝子』を持っている。

両親と、その祖先から、2万2千人分の遺伝子をもらってきている。


これ、わかるな~。

私の大学時代のゼミの先生、神尾先生という方が、
『よく、”初めよければ終わりよし”といいますが、そうではありません。 
”終わりよければ すべてよし”なのです。
人生、最後が大切。
どう死ぬかと考えていくと、どうよく生きるか、ということにたどりつくのです。』
 
とよくおっしゃっていました。

まったく同じ言葉を、30年ちかくたった今聞くとは...。音譜



長生きのコツとして、

1 食べ過ぎると、寿命が短くなる。
染色体の末端にあるテロメアを長いまま保つ為には、ときどき断食をするとよい。


2 歳をとっても、今までやったことがないことを始める。

3 お互いに愛し合いましょう。

4 苦しみに耐えること。



どういう生き方をしたらいいか、ということについて、

生き方にはモデルが必要。

人は、『誰と出会うか』によって、運命が変わる。

運命は、あなたがデザインするもの。

『終わりよければ、すべてよし。』

よき友を持つこと。

どこに探すか?




それから、”Pay It Forward" という考え方。(ハリウッドの映画の内容を例にとり、)

自分の為に人が何かをしてくれた。

直接は何もできないが、いつかどこかで、将来何かの形で恩返しをする。

受けたものを社会に返していく。

Volunteer(ボランティア)= 思うままに、という意味がある。

思いのままに、人生を生きて、感謝の念で、人生を終えたい。




100歳ということを忘れさせてしまうような、若々しい声、そしてほんのりピンク色のほっぺ♡

ユーモアたっぷりのお話。

自分はこんなことをしてきた、こんなにえらいんだ、ということを微塵も感じさせない、
みんなをふんわり包み込むようなやさしさ、そして謙虚さ。


みんなで、100歳をお祝いして、ケーキバースデイ・ソングも歌いましたよ。

すると、日野原先生、上機嫌で指揮をとってくださいました。

最後に、『110歳になったら、またここに来ますから、みなさんお会いしましょうね!!』 とおっしゃって、講演会が終わりました。


私は、100歳まで生きられるとも思えませんが、
でも、あんな風に生きられるのだったら、長生きするのも悪くないな、と思いました。

すばらしい人生の先輩にお会いした夜でした。



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